2011年9月19日月曜日

鯨エマ(女優)          ・シニア劇団花舞台

鯨エマ(女優)                  シニア劇団花舞台  
作・演出は鯨えま タイトルは「ねこら」(猫等) 
新宿を舞台にしたキャッツ  「完熟座」現在41名 全員60歳以上 2006年に9月立ち上げる 最初13名が集まる 女性が多く男性を誘い 14名でスタート 劇場のバリアフリー化 お年寄りへ展開 きっかけは人それぞれ どこかで一回は舞台に立ちたかったと云う人がおおい 正座が出来なくなってきた人が居たら、それなりに変更する
(座敷でやっていたのをテーブル、椅子でやるとか)  
(耳が片方遠くなった人は悪い方の反対側に立たせて芝居するとか) 
兎に角全員が舞台に立ち続けられる様にやっている

素人っぽさを越えているようなところまで来ているのでは→素人かプロかではなく、お芝居は面白いかどうかだと思う 
一回目の公演の時の印象→思いのほかお客さんが笑った 
「笑い」とったという感覚に変わった 笑われる事に快感を覚える 
ここから二回目の公演に行くまでに大きく伸びたと思う 
一回目にやった人は全員残る 週2回の練習は厳しく 2年目は19名
3回目でNHKに取り上げられて、問合せが殺到して、週1回の練習のチームを作るようになり、人が増えた
親子ほどの年の差有り 高校を卒業してから劇団の養成所に入り、3年間勉強して劇団に入る(21歳から仕事をした)
役がすぐ来るわけでもないので、直ぐ自分でプロデュース公演を立ち上げて小劇場を借りて芝居をやっていた
作品は→自分の苦手なものを書くようにしていた 
新宿の街が大嫌いだった ホームレスが多くいてそれが大嫌いで 何でこれが嫌なんだろうと思った
それを知るために焚きだしに行ってみようと思った 
焚きだしにボランティアで1年間ぐらい通っているうちにこれは芝居になるかも知れないと思った 芝居に書いた そこから自分が苦手にしているものを書くと云うそういう傾向に走って来た  
新聞ネタというか、社会問題をベースにしたものと言われる  
自分も興味があるので題材はそういったところから来る
芝居をやって来て変わったことは→いろいろな職業の人で構成されているが、出来るだけそのようなものを色眼鏡で見ない様に心掛けていた 
それで4年ぐらいやってきたが、広告代理店の人が入って来て 宣伝をどうするかを問われその人に任せる事となる 水を得た魚のように生き生きとこなす

従来の姿勢(出来るだけ均質に人々を捉える)からちょっと変えなくてはいけないのかなと、考えるようになった
くたびれた背広を着ているサラリーマン 実際のホームレスはダウンジャケットとか凄いいいものを着ている 一目瞭然にホームレスだと判る
何が違うのか そこら辺から役作りをしてゆくと最初はずれくじだと思っていたホームレス役がある瞬間当りくじになる これが面白い
その人がいきなり稽古場で生き生きし始める時があーっやっててよかったなーと思う瞬間ですね
私は一つの役を演じる時はこのバックグラウンドをずっと掘り下げて考えると云う事を習ってきたし、その方が面白いと思うのでなるべく、その役の人の生い立ちを、書いてもらってこの人がどうやって生きてきてこの舞台に立っているのか、というものを作ってもらうようにしている 台本に書かれている事はあるが、それは本当に一部で細かく作ってみると、舞台に立つのが楽になる  
その役の人の事を書いてゆく中で、自分の体験が入ってくるからだと思う 
自分との共通点というのが沢山その役の中に出来てきて 逆に違う処はなんでこの人はこういう言葉 を吐いたんだろうかと、判らないところが明らかになる 
そうすると取り組みやすくなるし、舞台での所作が楽にできるようになる  
どうしても人と一緒ではないと出来ないので、自分の家で一人でやる趣味とかよりも刺激が大きい様な気がする
声を出さないといけない、動かないといけない事で良い意味での緊張感がある  
生き生きしている 伸び伸びとやってもらいたいと思っている
今回全国演劇大会に参加する劇団が16劇団がある (シニア劇団) 形態が様々  
日本全体では50~60ぐらいあるのでは 
全劇団に言えることはやる気満々なところ
演劇は出会いの宝庫であって 自分の役と出会って、役を演じるときに相手役とであって、お芝居を作る時に仲間と出会って、 演じるときに自分の知らなかった自分と出会う 最終的には沢山の御客さんと出会う  劇団同士の交流も図ってもらいたい 池袋「シアターグリーン」で開催される