2011年9月9日金曜日

大塚笑子(朝の読書・理事長)    ・朝の読書で心を育む 2

大塚笑子(朝の読書・理事長)     朝の読書で心を育む 2  
現在 小、中、高校(4万校)の約70%の学校で朝の読書が実施されている 全国で交流会が行われている  
菊池寛賞を林先生が頂いた事を契機に実施し始める  
実践報告を各県の代表が発表 巧く行ったケース 駄目だったケース等を参考に話し合いを行う→100校ぐらいが増える
教育効果をどういったところに指導をおいているか判らなかったけれども私どものやり方をやってみたら生徒の心を育てて行っているんだと理解してもらえる
全国をくまなく回って朝の読書を広めてゆく 23年続ける

生徒の変化→本を始めて読んで本がこんなに楽しいものだとは思わなかった 
本がみんな好きになり集中力が良くなる
自分が読みたいものを最後まで読み切る 言葉が身にしみてくる  
読書中に音をたてないように言っているので遅刻をしないようになる 静かに席に着くようになる 読まず嫌いが多い 
読まないような家庭が一気に課題本を指定されるような場合本にとっつきにくいので読めるような本を選択する  
言葉そのものが子供に力を与えてくれる 衝動的な行動が無くなった  
人間関係が良くなる(本を媒介にして) いじめがない 保護者から感謝される
友達から虐められたり、椅子をぶつけらたれたりして地獄のような思いをしたが、虐められなくなり親子での会話もできるようになった
高知県の学校で荒れていたが朝の読書をやるようになって学校がガラッと変わったという報告も受けている 
徳島県のある学校は問題を起こしたり 進学校ではなかったが、問題を起こすような生徒がいなくなり勉強をするようになった
荒れるには理由がある 
いたみ、嫉み、自分に自信がない 人と比べるから悔しかったり、悲しかったりするわけです あさの読書は人の比較ではない

皆それぞれ自分の世界に入り自分の心を耕す 自分を育てる 
偏差値が70を超すような優秀な生徒だった その生徒と面接をするが、しょんぼりしょんぼりしている (殆どな涙を浮かべていた) 
中学校の生徒(以前の)に挨拶をしたら聞こえないふりをしている 
問いただすと君と話をすると新しい友達が付き合わなくなるからもう話をしないでと言われた 彼女はショック 私よりあの人は塾で一つ二つ下のクラスだった 
私はなぜか高校受験に失敗してしまった (その人は2次試験で同じ高校に来た) 理由は試験の前の日にお父さんとお母さんの離婚の問題が起きてしまった 
次の日試験 当日涙が出て問題用紙の一枚目と二枚目がくっ付いてしまっていたのを 後で気が付いて急遽対応するが駄目だった 
その子は千葉県でも1,2の学校に行けるような学生だった 
それが駄目でうちの学校に来るようになった
 
私が「日本婦道記」を読むように進める 段々に明るくなる 
一学期の終わりの面接で母親と話し合う 私(母親)は夫ばっかり責めていた 
試験前についカッとなり、あんな行動に出てしまった 
夫も悪いが私(母親)も悪い 娘が読んだ後私も読みました 
私が如何に愚かな人間だったか感じました  
私(母親)に大きなミスが有った →私(母親)と娘が山本周五郎のシリーズを購入して読んだ 
高校卒業して父親と1~2回/月 会うようになった
その時に山本周五郎の本を読んでいる事を父親に話し、父親も読むようになる →離婚を解消して家に帰ってきた

2001年3月3日 最終号 「あこがれ」 感想文 朝の読書を始めて3年私には今まで足りなかったものが身に付きました 
特に身に付いたと実感するのは集中力です 
10分間の朝の読書をやることによって、学業や部活の試合等でも集中力を持続させる事が出来た
本を余り読まなかった私が本の面白さを知り進んで本を読むようになりました 
好きなことがまた一つ増え、ますます充実した日々が送れる事が出来そうです
その子はスポーツ健康コースで最初余り成績は良くなかった 
処が読書するようになってから自信を持って、最後の2年間知事賞を取って全校一番の成績を取った
卒業の答辞も読みました 子供の能力は限りない 
自信を持たせる事が朝の読書の狙いだと思う  教育は生徒を生かすこと
課題→学校によっては100冊読んだ学生には表彰をする 誰が何冊読んだとあおる 
あおってどうするのか →嫌になる
朝の読書は解放 精神の解放  原則 みんなでやること
 毎日やる事 好きな本でやる事 ただ読むだけ
男女共学になった時に突っ張る子が来た 
読書の時間ふんぞり返って誰も注意出来ない (男の先生も) 
その子を呼んで話をする お母さんが入学する1月に亡くなった 
お父さんは単身赴任でいない その子に本を渡した 「天国から始まる物語」
次の日に読んでいる 穏やかな顔をして 全部終わりまで読んだのは初めてだよと言って心が通え合うようになる その本をあげると喜ぶ
出版社も協力する ルビーを振ってほしい(かな)
高齢者へのアドバイス 認知症を遅らせる事は出来る 
まず身体を動かすこと 本を読む事 使ってない脳が活性化する 
絵、舞踊等 いろいろなことに挑戦する
自分が楽しんでやってゆくこと