福島立實 我が学び舎は乗鞍岳
6月は登山シーズン 2700m 畳平まで車で行ける
ペンション経営、北アルプス山岳ガイド、全日本スキー連盟公認指導員 自然公園指導員
釣り協会その他
父は福島達吉 15年以上前に亡くなる(94歳) 私は13番目の末っ子
父と山歩きを一杯やった 父親のやっていることは全てやっている
父親の影響が大きかった 全て自然が先生みたいなものだった
何をやっても面白い 興味を持つとどんどん面白くなる
地形、地質、によって好んで育つ場所があって取れるもの全部場所をおぼえていった
一時、都会に就職するが、父に呼ばれ、山に戻る
きこりになりたかった→山では超エリート(高収入、技術等)
木の倒し方が難しい
枝がどのように挙動するか、状況により枝で怪我したり、亡くなったりする場合がある
木を倒す時には何回も何回も周りの状況を確認する
お客と話をするのが楽しみだった→ペンション経営へ 類は友を呼ぶ
いわな釣りはお客の分だけ釣る
山菜も標高によって味が違う 1500mが限界 その場所での山菜が一番美味い
寒さに耐える為にでんぷん質を貯める
耐えるってことが美味さに繋がる マツタケもとれる
ツガタケという(乗鞍のマツタケ) 幻のマツタケといわれる
味が違う→味が高尚 山菜は雪が解けると必ず出るが、キノコは難しい 出ない年もある
気温と雨と風 適度な数値になることが必要である
見つけ方難しい→葉が落ちて一枚だけ微妙に違うのがある(自然ではない違い)
そこにマツタケがある (マツタケが葉を動かす) 長年見ていないと判らない
ある案内をした時 ガスって何も見えない こっちの方に行けば大丈夫という自信があった
目印はない どういう歩き方をすれば大丈夫か
自分の体の力を抜いて歩けば最大傾斜線になる 逆らってしまうとどこかに行ってしまう
目標(トイレの場所)は逆らってはいけない場所にあった
ガイドはどんなことがあっても生還しなくてはいけない
自分の過失でお客さんをなくしてしまった場合、これはガイドとは云えない
意外と登山する人で出来ないのが火を焚くという事 (火は命)
今までの遭難でも火がたけなかった為に亡くなったということが、結構あった
火を焚けば、暖をとれる 火さえ焚けば煙が出るから発見してそこに食糧も落とせるし、電話がなければ携帯電話も落とせるし、全てが出来る
冬の生の小枝は燃える 夏は燃えない(水分を吸っているので) 枯れている木は力がない
生の木の方が火力はある
こちらでは「山で火がたけないようであれば婿に行けない」ということわざがある
火を焚くコツ→木の種類を見る(桐、柳、ななかまど等は燃えない)
燃える木を探す いっぺんにパッっと燃えるような燃やし方をしない
本当にマッチ一本から少しずつ少しずつ燃やすようなやり方をしないと駄目
最近特に温暖化が目につくようになった
蛇→最近は絶対この場所ではいないと思っていた所に蛇を見かけるようになった
土の温度が上昇している(蛇は変温動物) 動物たちが山の上の方に来るようになった
山に熊が食べる餌がなくなった 熊、たぬき等ずっと人間の営みのなかで生きてきた
人間の営みが変わってしまった
木を切らなくなった 実のなるものは全て花が咲く 森林化すると、鬱蒼としてきて、光が入らず花が咲かなくなる 下草が育たない
熊はうど等を好んで食べる よぶすま草、えぞ山あかり・・・ むだなものは食べない
蟻も好きだが蟻もいなくなる
日を当てないと花を咲かせられない(実がならない)→木を間引く必要がある
手を掛けなくてはいけない
彼らの住みやすい環境を作ってやる必要がある