2011年6月15日水曜日

千賀原公彦(NPO法人Dコレクティブ) ・被災地ボランティアの司令塔として

千賀原公彦(NPO法人Dコレクティブ) 被災地ボランティアの司令塔として  
山形県と「山形県災害支援ネットワーク運営連絡会  3/11より以前からお互いに情報交換
工場のヘドロの除去依頼
床下のヘドロは臭い 虫、カビ等 これからの季節 気を付けないといけない 宮城県塩釜市 被害甚大 被害状況のチェック 人手が不足  
4つぐらいのNPOと協力し合いながら5~6名でやっている  
被害の状況がどうなのか 写真や動画に収めたり話を聞いて約1週間掛って行う
支援活動の把握  死体がごろごろ転がっており人々がとぼとぼと歩いており 自分はいったいここで何が出来るのだろうと想像がつかない状態
一時間ぐらい涙が止まらなかった記憶がある
今は情報収集から第二ステップに入っている

秋田が岩手を 山形が宮城を、新潟が福島を支援する役割り分担が決まっている
外部支援が(関東、関西)引き揚げた後 如何するか 
今まで漠然と行政がやるものと思っていたが 矢張り 行政も被害者になってしまうので 行政、民間、NPO、社会福祉協議会等といろいろな連携対応があって復興支援に当たっているというのを見て 仕組み作りをする団体が必要であろうと、2003年に資格をとって細々と活動を始める  
同じ震災でも対処の方法が違う

そこに住んでいる人達や、被害の状況、住民の人達がどんな思いかをちゃんと向き合って あの時のあの方法が合うかな とかさりげなく支援してゆくことが、10年ぐらいで見えてきた  
今回 応援要請があれば動けない  複数県にまたがって被災するというのは想定外
この三カ月を経過して 今までの災害であれば三カ月で復旧期を終え これから復興計画にはいる段階なのだが、そこまでまだまだいっていない
外部支援がまだ行っていない場所がある
漁業、港をどうするか、畑をどうするか 支援、商店街 コミュニティービジネス等 再生にボランティアが関わっていかないと 今回の東北の復興は、成り立ってゆかないのでは 
(本来ボランティアは営利に係わるところには入ってゆかない)  
息の長い支援になりそう
 
一店でも二店でも店が出来るように支援が大事(地元のベースとなる)
「ありがとう」と言わせ続けないような対応が必要と思う
毎日いろいろな人が来て声を掛けてくれるのだが、責任者はいったい誰なのかと云われた・・・配慮が必要
ボランティア→作業するのが目的になってしまい 住民と一緒になって住民の思いを考えながら作業して 自立につながる手伝いをするというのが本来の目的
ガソリンがないことにより 物資が届かないという 新たな隙間も見えてきた  
社会構造を見直して ゆく機会になるのでは
頼りになるのはラジオ 一番早く教えてくれた 避難所もラジオ
被災地に寄り添うことが必要 孤独死等 永い対応が必要  
災害支援のキーワードは継続
社会のシステムのなかで途切れさせないような仕組みが大事