国司真(跡見学園女子大学兼任講師) ・子ども科学電話相談40周年 ~星を眺めてワクワクしたい~
子ども科学電話相談は今年40周年を迎えます。 番組ではお子さんから寄せられた科学、恐竜、天文、宇宙、動物などの質問について、各部門の専門家が生放送で回答しています。 今日から3日間子ども科学電話相談40周年と題して、子供たちの質問に回答している先生にシリーズでお話を伺います。 今日は天文、宇宙を担当する国司真さんです。 長年プラネタリュームの解説を務めながら、番組の回答者を務めてきた国司さんに伺いました。
番組出演は今年で36年目です。 4,5歳から中学生ぐらいまでが対象です。 宇宙についてはまだわからないことが沢山あるんです。 答えがであいというところが一番面白いところかもしれません。 話し方は色々な先生から教えられました。 昆虫の矢島先生、魚の杉浦先生等から専門的な言葉を使わないで言葉を置き換えてゆく、と言ったことが勉強になりました。 教科書も引っ張り出してみます。
星も好きでしたが、ラジオが好きでした。 ラジオのキットがあって購入して組み立てていきました。 アマチュア無線の免許を取って、送受信していました。 レンズも買って望遠鏡も自分で作りました。 父が中学校の理科の教員をしていました。 父に連れられてプラネタリュームを観に、月に一回ぐらい通っていました。 作った望遠鏡では土星の輪が見えなかったりしましたが、性能を向上させて、星を調べたりしていました。 プラネタリュームのパンフレットで学んだり、図書館の科学に図鑑は全部読みました。(小学生) 父が望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡も買ってくれました。(小学校4~6年生) 大学は夜間の天文学がある大学を選びました。 昼間は病院の衛生学の技術補佐員をしていました。 天文部の仲間でお金を貯めて、星を見る小屋を建てようという事で長野県の富士見町に星を見る観測所を立て始めました。(卒業後8人、40年ぐらい前) 大きな望遠鏡を2台買いました。 素晴らしかったです。
天文に関係のある、三鷹にある精密機械を制作する会社がありそこに2年いました。 その後渋谷の五島プラネタリュームに行くことになり、解説員になりました。 学芸員の資格も取りました。 プラネタリュームで永六輔さんと出会いました。 向田邦子さんが亡くなった時にプラネタリュームの流れ星に『あ・うん』という著書のタイトルを言葉にしたら、永六輔さんが聞いていたそうです。 永六輔さん司会のテレビ番組「テレビファソラシド」に落語家の柳家小ゑん(星空落語 創作)と共に呼ばれて伺ったことがあります。 テーマが「星空」でした。 永さんからはいろんなことを教わりました。
星空はいつも同じ様見えますが、違っているんです。 プラネタリュームでその違いをどう表そうかと思っています。 季節が違って行って、それに伴って植物、動物もどんどん移り変わって行くので、上手く合わせながらお話をしたいなと思っています。
答えがすぐに見つかるといいなと思っている小学生が多くなりました。 粘り強く思いを巡らしてほしいなと思います。 出来るだけ実際の星空を見て欲しい。 今見ている星空は今しか見れない。 何千年にもわたって築いてきた星座も是非自分のものにしていただきたいという思いもあります。 空間のひろがり、こんなに広い宇宙のなかに自分がいるんだなという事を教えてもらいました。 「上を向いて歩こう」はいい言葉だと思います。 月遅れのお盆のころにペルセウス座の流星群があります。 9.10月になるとほうき星がやって来ます。