2013年3月7日木曜日

城谷護(腹話術師72歳)        ・被災地に笑いを

城谷護(腹話術師72歳)     被災地に笑いを
城谷護さんは腹話術師になってまもなく30年になる 
18歳で長崎県から川崎市にある造船所に就職 19歳から地元の市民劇団に所属、演劇を続けながら、45歳から幼い頃から興味を持っていた腹話術も始めました
定年退職したのちに、プロデビュー アマチュア時代から全国各地の地震、洪水、津波などの被災地や福祉施設などに出掛けて笑いを届けています
今もプロ活動の合間にボランティアをしています

講演の回数 アマチュア 15年 350回位 プロに成ってから 12年間で2400~2500回
場所はいろんなところ 学校、保育園、 障害者施設、市民のお祭り、被災地等
小さい時から学校で見て、何で人形が喋るんだろうと思っていた
劇団では大勢で無いと芝居はできない (京浜共同劇団)
一人ででも出来るものは無いかなと思ったら、腹話術を思いだして遣る様になった
暫く一人で我流でやっていたが、伸びなかった 島三紀夫先生に頼んだら、教えてくれない
5年間おっかけをやって、芸を盗むと言う形でやっていたら、お前本気でやろうとしているいるなと言われて、基礎から教えて貰った

造船所の設計を長年やってきた (18歳~60歳まで退職するまで)
家は貧しかった 兄弟は9人 神社の床下で生活をしていた人(ホームレス)に両親に言われて自分達も貧しかったが、食べ物を持ってやっていたりした
貧しかったが皆いたわりあったり、励まし合ったりという事は小さい頃からあった
高校も諦めていたが、担任が入学願書を出してくれて、受験だけでも言いから受けて見ろと言われて、受けたら、受かってしまった、親を説得に来ていた
其れを聞いた町会議員の人が、奨学金を貰えるようにしてやると言う事で学校に行ける様になった
工業高校なので早く就職するように思って、良い処に就職できた(東京には親戚はいなかった)
劇団を立ち上げる内容が新聞にあり、仲間が出来たらいいなと思った
45歳の時に腹話術を始める 劇団の活動と腹話術を並行してやってきた
劇団のレベルは高かった(全国からも注目される劇団だった)
人形「五郎ちゃん」は島三紀夫先生に作って貰った

失敗は仕通しだったが  五郎ちゃんを人形として扱っていたが、トランクに人形を仕舞い込むところを幼稚園の生徒に見られて、先生に言いつけれられて、はっと気付いた
今迄、人形としてしか取り扱わなかったが、生き物の友達のように扱うようにした
其れからはお客の笑い方が変わってきた (芸とは何かを 子供に教わったような気がした)
ボランティアで講演をする  1/3強はボランティアでの活動(総計で約2800回)
「寄り添う」 悲しみに自分を置いてみたい、その何万分の1でもいいからわけて貰ったというか
そういう気持ちになる  
私が役に立つかというと、おそらく役には立つとは思えないけれど、寄り添いたいと思う
子供が喜んでくれたり、大人が喜んでくれたりすると、あーいって良かったと思う
今あるのはいろんな人たちに支えてもらったと言う想いが強くある
でもその人達に恩返しをしようと思っても、もういない
だから別の形で、今自分で出来る形で恩返しをする
東日本大震災の後に、15回 50会場で行ってきた
悲しみのどん底で、人が集まられるのかなあと思うが体育館で200~300人の避難者がいるが、コーナーで場所を作ってやるが 5人、10人とかしか来てくれない 
  
しかし終わるころには段ボールで仕切ったあちこちから立ちあがって拍手をしてくれる
それはもうなんか、感動もので、やってみないと判らない体験だった
88歳のお婆ちゃんが1カ月ぶりに笑ったよと言ってくれた  1年分笑ったと言ってくれた人もいた
被災地に寄り添えるようなネタを考える
日本には信じられないような事が起きている その為には優しさが必要
地方に行けば日常的な助け合いは見受けられるが、都会ではない
時と場合によっては迷惑になることが有るので、お膳立てをしてくれる人がいないと駄目な場合が有るので、その御膳立てをしっかりして行かないといけない
腹話術世界大会に参加した  東日本大震災の写真等も掲げた

ロシアでは平和の事を訴えた  仲間と一緒に行くことが多い(腹話術、劇団)
小学生も3人習っている(子供用の人形を持っている)
4月には子供達を連れて福島に行こうと計画している
ボランティアで行くと言うと回りからのカンパが有るが、それを手に着けずに上げて来る
東京演芸協会に入ったが、認めて貰えたのは3年後に成る
プロでの中でやるためには いろいろ幅も広がる レベルもきびしくなる
プロの腹話術師は東京で数人しかいない 

笑いだけで無くて、医療、教育、福祉に役立つ様な芸にたかめたい
認知症 人形との会話に成る 人形に対しては心を開いて話してくれる
アペットセラピー 人形を使って療養する療法がある
いじめ問題 虐めのもとは何なのかと解って、そのうえで人形と対話しながら、子供達に判るような話を伝えて行く事が凄く大事だと思います
感性を豊かにして行かないといけないと思う 人の痛みが判らないといけない
挨拶が出来ないと 人と人のコミュニケーションは取れない
戦争しか知らない子供達 中東 そこに行って話せたらいいなあと思う