2012年2月3日金曜日

大野はな恵(プロンプター)      ・オペラを陰から支えて

 大野はな恵(プロンプター)        オペラを陰から支えて  
プロンプター 1978年生まれ お茶の水女子大 東京大学大学院博士課程修了 
2010年9月~ 3か月間 文化庁在外研修員としてニューヨークメトロポリタン歌劇場で プロンプターの 研修を受けてきました   
プロンプター→お客さんの目に入らないところに居る スタッフの一人 
指揮者の人と歌手のアシスタント的な役割 歌手にオペラのテキストをこそこそと教える
客席と舞台の間にオーケストラピットが有りオーケストラが一段低くいる 
客席側に一番近い処に(客席から見えない)プロンプターーピットが有る

ハプニングが起きた時に役に立つ 舞台上でいろいろ動きが有る 
オーケストラの伴奏も聞こえない時もある 
瞬間的に頭が真っ白になってしまう時が有る
声を出すタイミングが判らない等いろいろトラブルが発生した時 其の時に助ける役割  
始めたのは2006年 20回程度経験している  
オペラコーチをいていて イギリスに居た時に一時帰国して先生からプロンプターの募集を新国立劇場がしているとの話が有り応募した 
以前はドイツ 1年ベルギーに2年 イギリスに1年半 海外にいた 
オペラに係わるいろいろな勉強をした
 
ドイツ語 英語 ロシア語 イタリア語 フランス語 チェコ語 を体得している
最初はピアノの伴奏で稽古が始まる 其の時からプロンプターが参加している 
上演時間は休憩をはさんで3時間ぐらいになる 
歌の開始のタイミングを手で指示する  
合図のタイミング、仕方は歌手によって歌いやすいように指示する
舞台での練習は開演の約1週間ぐらい前 が一般的 
プロンプターは全ての劇場に有るわけではなく 余り置いていない場合が多い 
アメリカでは歌劇場所属のプロンプターが4人いる事が判り且 女性と言う事なので,女性に教わりたいと思い、アメリカの劇場を選んだ 
 
客席は4000人ぐらい(日本は2000人弱) 50人が音楽スタッフがいる  日本と規模が違う  
コミュニケーション能力が凄かった5~6ヶ国語を流暢に話す 
ロシア語をベースにしたオペラでもドイツ語 英語が必要で何カ国語も対応できることが必要
呼吸を邪魔しないタイミングで「入り」を指示する  
オペラによってはプロンプターがいないとできないような劇がある
稽古から千秋楽までずっと公演に付き添えるのでそこが楽しい 
初日は一番緊張するので初日が終わるとほっとする(この時が一番嬉しい)
モニターが有 指揮者がどういう風に振っているか判るようになっている(両サイド) 
オーケストラの音を確認するためのスピーカーが有る(音量調節できるようになっている)
メトロポリタンのプロンプターのように頼りになるプロンプターを目指してゆきたい