40年近く悪徳商法に立ち会っています 23歳のときにアメリカから入ってきた化粧品の
マルチ商法の被害に有ったのが、きっかけで悪徳商法と対峙する人生を歩んできました
これまで11回にわたって国会の参考人として意見陳述を繰り返し 鼠講禁止法などの成立にも
貢献してきました
その間全国各地を回りながら悪徳商法の実態についての講演をしたり、若者を対象にした
消費者教育にも力を入れています
団塊世代が狙われている 07年問題 退職金が狙われている 金利が低すぎる
金利が下がって低金利時代と言われたのが95年からですからもう20年になる
退職金を貰っても行く先が無い、行く場所が無い かつてとりあえず銀行に預ければ5%の金利が有った 今はそれが出来ないという環境に成ってしまった
バブルの末期は7%利回り 郵便貯金で10年物で元金保証で2倍になったものもあった
今は0.025%の金利 100万円預けると250円しかならない 税金が取られる
100万円借りれば、15万円の金利を取られる お金がある人が危ない
1/4の世帯では貯金そのものは無い 総額では1500兆円はあると言われる
日本人がお金がたまる様になったのは 昭和42年サラリーマンの平均年収と預貯金の額が
一致すると言う時代が有った
昭和57年に預貯金が平均年収の2倍に成った
預貯金の額が年収を越えると誰もが金利に敏感になると言われている
結構お金はあるが金利は低すぎる
悪は世相に敏感です どういう話に敏感か、どういう事に関心を示すか、判っている
悪には敏感 詐欺師の話は100話をするうちに98は本当の話をする 後の2は嘘
この二つが一気に全体をひっくり返してしまう オセロゲームの様な事になる
それで私達は引っかかってしまう 後に成って皆さん同じことを話す
99.9%が 「まさか私が被害に遭うとは想いませんでした」と言う 悪徳商法は身近にある
中にはずーっと判らない人がいる PCで画面勧誘することがある
最後の最後は向こうの人に会う事になる
その人に対して出る事が言葉が有って「あんなに良い人だったのに」という 老いも若きも言う 実際は違うわけですね
悪役と言われる人はぱっと見て判るんじゃないかと思う(TV映像などから)
悪い人間は一種独特な雰囲気があるとおもわれるが、実際は違うわけですね
兎に角敬語を使う お爺さんと言うわけではない お父さん お母さんなんですね
兎に角高齢者相手の悪い連中は話しが好きですね 2時間3時間だって話に付き合ってくれるだから良い人なんですね
話を聞いている最中に そこまでは理解できるということは判る
或る時にそこから次の話に繋がらない
「そうなんですよ 話を聞いている途中で おかしいとは思ったのよ」
おかしいなあと思われている人は結構いるんです
その表情を見せると相手の方が一枚上手で、警戒心を持ったなと思うと、内容を切り替えて、繰り返し、繰り返し儲け話をする
言う事は決まっている 「元金保証です」 「短期間」 (3か月、半年で 2倍 3倍になる)
理由は世相に敏感に合わせる
一種の才能ではあるかと思う 騙されないプロには成れない 女性の涙に男は弱いし、
豊田商法では2500億円 4万人 一人500万円平均 高齢者が多かった
60年7月1日に破産宣告を受け、崩壊するが、最後まで残っていたセールスマンは7000人
といわれていた 門をくぐった人間は数倍居ると言われている 皆、教育されている
今だもって元豊田商事の支店長だったと言う人が問題を起こしている
400万円以上持ってくれば15%を与えた 100万円歩合が付けばそうすると何でもやってしまう 悪い事をやっている会社は高額歩合制をやっている
若い世代がこういう社会に入ってしまうと危険
最初はやばい仕事なので辞めようと思っていました
しかし若い相手をしてサインして貰い、歩合を貰うと、ボーンと歩合給が入ると、やったという達成感を持つ 正邪善悪が判らなくなってしまう
多分そこから詐欺師は始まる
振り込み詐欺は若い人間が多い 5年後10年後が怖くなる
若い人の親がそういう世界に入っていかないためには ?
マルチ商法に若者は引っ掛ることが多い
マルチ商法側の人間が、人間のんベンだらりと働いて、最後は片道切符で子会社にやられて、
或は途中で リストラされて そこで終わる人生を終わっていいのか もっと君の心の奥に眠る
潜在的なエネルギーに火を付けてもっと国際的なビジネスマンに成って、豊かな生活を送ったらどうなんだ
君の親はどういう生活をしているんだとたまにあるんですね
そういう時に子供と親の会話が少ないと子供が親を心のどこかで否定してしまうと 悪徳商業者に走ることがありますね
収入が少なくても自分の人生で、悪いことには手を染めてないし、誇りを持っていると言うような
気持ちを日常生活の中で会話を続けていると、、これは合い通じる物はあるかと、思うが逆に
成っている感じがあってそれを利用するんですね
避けるためには、どうすればいいか これと言った物は無い 特効薬は無い
先ず俺俺詐欺は 報道されているが、こういう事が自分の身に起こるとは思っていなかった
パニックになってしまうみたい 訓練が必要 お茶の間会議の復活とか、そこで家族一緒にいろいろ話が交わされる 情報の共有化が必要です
我が家だけに通じる「合い言葉」を作ったらいいと思う
「携帯電話が変わった」と言う話が第一歩です
その電話番号を聴くと同時に前の電話番号に電話する
その家庭だけの合い言葉が必要です それがいろいろな場合に応用できる
隣近所の井戸端会議の復活もいいと思う 隣近所にもう少し目を見張って貰う
声かけ運動が必要ですね もっともっとお節介に成って貰う
2005年 埼玉県 富士見市 で80歳と78歳のお婆さんがリホーム詐欺にあった
16本も契約を結ばれて 被害総額が5000万円 現金が2000万円無くなって
家と土地を担保にお金を借りて払えなくなって、その請求で訴訟を起こされた
出て行けと追いたて訴訟 ある時にお婆さんは隣のおばさんに私達出て行かなければ
行けなくなったらしいと話しかけたが、おばさんはよく解らなくて、市役所に電話したらしい
そうしたら飛んできて調べた
契約書を調べて、これはお婆さんの字ですか? と聞いても解らなかった
後で解ったが実は認知症だった
市役所が動いて、弁護士を付けて追いたては免れたと言われるが こういうケースは今後
あちこちで発生する可能性がある
認知症の方々は300万人になる 認知症の人を狙って詐欺をする傾向が増えてきている
今や命金まで持ってゆく、 お葬式費用まで持ってゆく こういう傾向は豊田商事事件の頃から
顕著になった
私は23歳のときにフリーターだった時に マルチ商法の販売員にならないかと誘われた
品物が無くおかしいと思って調べ始めたら、問題を起こしている
調べれば調べるほどおかしいと判り、やっつけてやろうと思った
仲間に応援を頼んで旗を上げた
どのように社会に対応していけばよいか判らないまま走りながら考えて進んできた
昭和50年に操業 話と違う おかしいのではないかと言って、金を返せと 対応した
新聞に載って被害者がやってきた
同じような被害が一杯有る。 これは個々の問題ではないと思い、行政が動かないときは、
立法府に持って行こうと声を届ける マスコミにも応援して貰う
昭和50年2月に悪徳商法被害者対策委員会を結成してマスコミ発表した
国会に呼ばれて法整備に係わった
私は家が貧しくて生活保護家庭であった 父が早く亡くなる
高校に行くとなると生活保護費が無くなってしまう為に 伯父の被扶養者にして貰って工業高校に通う
昭和43年、東京に来て王手電気メーカーの本社に行く
給料を貰いながら専門学校に行けるシステムがあった
コーラの瓶を交換すると10円貰えるので生活費にする
会社ではぬるま湯に入っているようなので、血の気も多かったのか、何かしたいと思うようになり、フリーターになった
最初北海道の酪農のアルバイトをやった 40日間 厳しかった1日800円 食事付き
アルバイトをしながら学校に行き始めた
委員会の会長に成り活躍を始めた
国会に参考人として11回出掛けた 法規制の必要性を説いた (昭和49年10月24日)
座右の銘 竹内語録
竹内昭夫先生 日本の商法の権威 信奉者になっている
被害者は儲けそこなった人と言うような風潮が有った
「私自身を含め、消費者は無知で元々欲深なものなんだと 人間誰しもが持つ心の弱みに
付け込む奴らを放置して良いはずは無い」と言ってくれて嬉しかった
「良いマルチ 悪いマルチ 安全なペスト、無害なコレラと言うに等しい あり得ない事」
60年「頭の良い人ほど悲観主義に陥りやすい ここで法律を制定しても
どうせすぐに脱法されてしまう であれば何もしなくても同じだと考える人は多いかもしれませんが、しかし何もしなければ悪い輩は増えて被害は広がる一方ではないか
過剰規制は問題だが、過小規制はまた問題だ」 この言葉には感動しています
活動できる時代環境が有った 仲間がいた事が大きい
鼠講 超党派で議員立法を成立させてもらった 悪徳商法被害者対策委員会会長
たった7条しかない法律 もう一回猫を集める必要がある(社会の悪い鼠を退治して貰いたい)