2012年2月10日金曜日

高橋由美子(社会支援ボランティア)   ・国際援助と被災支援

 高橋由美子(主婦・社会支援ボランティア)     国際援助と被災支援  
宮城県仙台市に住んでいる 有志と「震災宮城からの発信」というプロジェクトを立ち上げる 
石巻市牡鹿地区の被災者の自立を支援をしようと活動している
インドネシアの隣国 東ティモールのパンド基金を設立 無担保でマイクロクレジットを実施している    インドから独立した翌年2003年からスタート 戦争により多くの孤児が発生 
3人の孤児の里親として学資援助などで子供達を支えています
今後どの様に活動してゆきたいのかを聞く

大震災を経験して今の気持ち?
ある意味では非常に悲惨な事ではあったが 取り戻したものもある 
緊密なお付き合いをする様
になった 
牡鹿地区 鮎川との繋がり 音楽の先生で同市泉区の同学院教諭、鈴木優子さん(59)が前からの知り合いだったのですが,近くの教会で牧師さんが震災者の支援をしていて,報告が有り其の時に聞きに行っていて、鈴木さんとご一緒した 
何か支援したいのだけれどもと声を掛けて鈴木さんも同じ思いであった   
鈴木先生の親戚が鮎川に居て其の親戚の方の人脈を通じて支援の輪を広げてゆきました
牡鹿地区は5m太平洋側に動いた
  
172万円以上 エコタワシの活動で収益を得て 支援に回して自立への支え資金とした  
東松島市では 観光客の体験学習 と海苔の佃煮のアイディアがありそれに取り組んでいる  
効果 編み物してエコタワシを作るのが楽しみだった 収入が少しはあった 
避難所にいて退屈だったときに心の張りになった 知り合いが増えて友達ができた
東ティモールへの支援の係わり 主人が独立運動に支援していた 
そういう関係で東ティモールに行ってみた
経済を何とかしないといけないと思った グラミンバンク 父の遺産を利用した 
凄くお金がかかるのでマイクロクレジットを立ち上げる 
無担保奨学融資 貸しつける相手は女性 CRS(キリスト教の慈善団体)がマイクロクレジットをはじめた その責任者と知り合いだった  
98%の回収率でも金利24%でも赤字であったとの事(やり方での経費がかかる)
 CRSマイクロクレジットも活動が無くなってしまった

36%の金利でやっていても厳しいとの別のマイクロクレジット運用部署からも声が有る
私の場合には経費がかからない 
各地方にマネージャーを置いておいてその方に3%のコミッションがある 金利は10%でやっている  7%で経費を払う 事務所も無い モーターバイクも無い 
人(マネージャー)もサイドワークを持っているのでサラリーは払わない  
128グループある 回収率は非常に悪い 60% 後の40%は返してくれないと云う訳ではない
なにが支えになっているかと言うと人間の絆が支えになっている 
マネージャーがその地域で信頼されている方が担当 自分の人間関係の中から探しているので 人間の繋がりが密になっている  
特に途上国では人間の繋がりが何よりも重要になっている

40%の人達は把握されているし その人達は返さないとは云っていない 
マイクロクレジットの役割は何かと言うと 貧困をどれだけ緩和できるかと言う事だと思う 
私のお金が子供達の栄養になって返ってこなかったとしても,役割を果たしていると思うんです  絶望した時の位に親戚の人が返してくれたりするんです  
お金を返してくれるときに、その人このお金は私に返してもらうのではない、全部東ティモールに置いて行って将来もずっと東ティモールの貧しい人達の為に,クレジットとして出してゆきたいのだから 他の貧しい人達のクレジットを利用してもらう為に返して下さいという  
他にココナッツを利用したココナッツ油を作る工場の建設資金として融資をする事を始めた
(国が自立するための一つの方法として)
地元での反響は?→新聞で2回ほど取り上げてもらってる 

以前は内戦で苦しんでいる 小さい国 全員が家族みたいなもの 
人間関係を完全に断ち切ることができない (日本ではできるが) 
100万人ぐらいの人口,専門家がいない 医療その他  孤児院 3人を里子にしている 
2000年に一杯孤児が発生する   
インドネシアの人が独立派の主要な人物を殺したり、打ちこわしをしたりした  
孤児院にあふれてしまう 助けてほしいとシスターから言われて,主人が佐藤悦子さんとかにお願いして60人の孤児を引き取り プロジェクトを立ち上げ 全員中学校を卒業するまでサポートする事になりここで終了した  
私はプロジェクトには参加していなかったが、その中学校を卒業した子で優秀な子を高校、大学行かせてくれないかと言う事で引き受ける事になる 
そのうちの一人 エミリアさんの日本観→ 皆さん 親切で礼儀正しくて 季節は寒いが観光するのが楽しみ 災害等のマネージャーをしている

人を助ける仕事に従事したい 
大震災に対して、もし私が東ティモールの事をやっていなかったら、なにもやっていなかったかもしれない
自分の足元でこんなひどいことが起きてるのではなにも無くして東ティモールには行けない 
何とかしなくてはいけない
東ティモールは人間関係が全て 人間の繋がりが最大の財産なのです 
今度日本で大震災が起きて 今まで私達が頼っていた契約とか 財産とか そんなものは意外と何でもなくて 一番大事なのは人間と人間の繋がりだなと,本当に痛切に感じさせられて 何か一つでくくれる共通点のようなものが有る様に感じさせられる  
今回で鮎川の人、高校の同窓の人との濃密な関係を築く事ができた
マイクロクレジットの一番の問題点は資金をどう調達するかと言う事が難しい 
できれば日本の草の根の人達と東ティモールの草の根の人達を直接結んで,直接融資していただければとふっと思ってはじめてたんです
 
円がドルにで3% ドルが円にで3% コミッションに3%で 9%  経費が1%にしても  
回収率が60%ではとても一般の方には呼びかけられないと思い外務省に相談した  
95%の回収率でないとお金は出せないと云われた
ボランティア活動で一番大事なこと?→ 私はエゴイスティックな人間なので 東ティモールの活動は自分自身の人生の意味を買っているんです
私は少しでも意味のある人生を生きたいと思って 東ティモールのマイクロクレジットにたどり着いたと云う感じで 外から見たらボランティア活動と言えるかも知れないが
私自身はボランティア活動だとは思っていない 楽しくやることです