酒井大岳 | |||||||||||
<概要> | |||||||||||
昭和10年(1935年)
- )は現代日本の曹洞宗の禅僧。洒脱な語り口調で説く法話には笑いあり涙あり 、ほのぼのとした人柄に似た温かみがある |
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群馬県の寺に生まれるが、高校時代当たりは寺を継ぐのが嫌で距離を置いていたが、ふとした事で 桶屋の作業風景を見て寺を継ぐ決心をする |
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アルバイトをしながら大学の費用を稼ぐ中、強盗に会い、金を取られるが、新聞に載り善意の寄付が 来る 寄付にお金について諭される |
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アルバイトでいろいろな人に出会い多くを学び、寺を継ぐことになる | |||||||||||
寺の創設以来385年 17代目 | |||||||||||
大自然のなかにポツンと一人おくと自分が見つめられる | |||||||||||
父親が厳しかった 大学4年間終了しても習字教室等開いて家に戻らないようにしていた | |||||||||||
寺は貧乏寺で戻らないようにしていた | |||||||||||
俳句の集まりである時高雄山に行く とある農家に山吹の花が咲いていてそれを句に読もうと考えて、 ふと桶を作っている少年を見かける |
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あの少年は仕方なくおけ屋さんを継ごうとしているのか、それともおやじに負けない腕前を持って桶屋 さんになるんだという気持ちで桶をつくっているのか |
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どっちだと自分に問いかけた いやいや寺を継ぐことは止めようと継ぐんだったらしっかり継ごうと 決心する→寺を継ぐ |
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高校に行きたくて学資を稼ぐ為にアルバイトをする | |||||||||||
仲良し会 毎月200円会費 溜まったらお伊勢参りをしよう その会長から仕事を紹介してもらう | |||||||||||
600軒ある会員から集金する仕事が見つかる 手数料6円 3600円 学校の費用650円/月 友人とウドン等おごる(試験の回答貰う条件) |
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教師はおみとうしであった 3年間やる 駒澤大学を希望 (将来お寺の坊さんになりますとの書類を提示すれば入学出来た) |
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アルバイトは行商のようなことをしてあるいて売り歩く 日用品いろいろなもの(40種類以上)を歩いて売り歩く |
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熱海に売りに行く→1万3000円/日(11時頃売り切る)→トンネル内で強盗に出会う→全部取られる→ 警察に行き経緯を報告と同時に200円借りる(電車賃) |
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→翌日新聞に掲載される→翌日封書が一杯届く→学資の足しにとお金が入っていた (大半は住所無)→合計6万3300円(合計83通) |
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下宿のおばさんが来て話をする→あんたは喜んでいるようだけどその金は使ってはいけない→ 貯金しておきなさい→どうしても必要になったら |
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合掌しておろして使いなさいそれ以外は駄目→大學のどんな偉い教授の教えよりも胸に中心に グサっときた教えであった |
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送ってくれた人に返せなくても恩返しは出来る→例えば電車に乗って座っている前で吊革に つかまっている人がお金を送ってくれた人かも知れない |
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行った先で自分のそばにいる人に親切心を持って接してゆくそれは全部恩返しに繋がる (だから送ってくれた人に恩返しをしなくてもいいの) |
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縁ある人を大切にしなさい しっかり勉強して坊さんになるなら立派な坊さんになりなさい→ それがご恩返しというものです |
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その下宿のおばさんは90歳で昨年亡くなる | |||||||||||
アルバイトでは日本中回った 月日がたつと嫌なことは段々忘れてしまう | |||||||||||
助けていただいた、親切にしていただいた事は忘れないで大事にしている | |||||||||||
支えられたり、支えたり結局は心の問題に戻ってくると思う | |||||||||||
旅に出ることはすごい勉強 予測できない事にめぐり合う | |||||||||||
ギャフンと言わせられる事もあるし、ものすごい親切にしてもらうこともある まっさらな目で人に接することが出来る 山のように教えを頂ける |
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人間と接することによって大変な勉強になった | |||||||||||
自分だけかなあとひがみの心もあった(中には裕福な学生もいた 小脇に仏教辞典 かっこいい) | |||||||||||
大学に行って難しい講義を受けて難しい本を読んで自分より仏教の勉強が進んでいるか もしれないが、まてよと 「おはようございます」「ありがとうございます」 |
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毎日何千人の人と挨拶する自分の方が実践では上かなあ |
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旅で挨拶から始まる 人間対人間の勝負といっては大げさだが、ふれあい、出会いがある | |||||||||||
腹が立っても「お忙しいところありがとうございました」 挨拶が出来たという満足感がある | |||||||||||
大学に通っている連中にはこういうことは味わえないだろう そんな誇りみたいなものはあった | |||||||||||
仏教の本を読んでゆくとみんな頷ける 般若心経も観音教もそんなことが書いてあって 仏教は理屈じゃあないよ 実践だよと |
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自分で汗をかく事、自分で水を飲むこと、あらゆる本に書いてあって やった やったという気分だった |
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頭で考えるよりか、自分で行動して、その結果を本と照らし合わせると 特に仏教関係の本は大体そうである 実践が一番大事 |
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身を持って体験しないものは、教えでも説教でもない | |||||||||||
寺を継ぐという時には気持ちは大きかった 手紙を両親に書いた (今まで戻るか戻らないか随分心配を掛けたけど戻る決心がついたし |
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戻る以上はしっかりと後を継ぐ 心配しないでくれ) | |||||||||||
寺を手伝いながら、国語と書道を教える (36年間) |