2011年5月14日土曜日

余郷裕次(鳴門教育大学大学院教授)・絵本の秘密を解き明かす、絵本モンタージュ論

余郷裕次(鳴門教育大学大学院教授52歳) 絵本の秘密を解き明かす、絵本モンタージュ論  
国語教科書研究  絵本題材も入っている
中学2年の時に先生から絵本を読んでもらって印象に残った
絵本の効果・・・癒し、楽しさが育まれる
人が愛される要素
①優しく見つめられる・・・丸い大きな顔の絵→母の顔
②優しく語りかける
③スキンシップ(膝の上に乗せ)
④欲求が満たされる

赤ん坊は最初は近眼(0.01~0.1) まずモノトーン 赤→青→緑の順に色彩を獲得する
ゼロ歳の記憶 モノトーン→
①最初赤がぼんやり見えてくる 
②青 
③緑 
④黄色・・・識別順

アンパンマン→丸い顔は愛されるキャラクター  主人公の色は赤 (赤ん坊から好かれる理由)
グリ→まじめ、おとなしい性格  グラ→愉快な、お調子者の性格
2001年 池田小学校の事件がきっかけ→絵本の効果により事件を起こすような人間にならないようにしたいと思う
絵本の画面の左側を優先的に脳が処理する (右脳) 左上から目が行く  
主人公は左上に描かれる・・・自分と共感する
右下には弱い立場のものが描かれる
基本的な目の動きはまず左上にゆき、順次Z型に動く 
ページめくる効果・・・頭に残像が残る
右脳、左脳が同時に活性化した方が癒される
読み聞かせの効果・・・愛される    愛される自覚によって苦難を乗り越える
中学生にも読み聞かせが大事(人生で一番悩む時期)  聞く力を活性化する
読み聞かせをすることにより、息があって来る 
呼吸が一つになる(集団での絵本の読み聞かせ)
小さい子は文字と絵を同時に同期を得られない 癒されない 
(文字を先に読みそれに集中してしまい大人のように同時に処理出来ない)