2025年11月6日木曜日

長野茂(日常ながら運動推進協会 代表)   ・人生は50歳から! “ながら運動”で健康長寿

 長野茂(日常ながら運動推進協会 代表)   ・人生は50歳から! “ながら運動”で健康長寿

愛知県蒲郡市出身の76歳。 大手企業で海外開発事業に携わった経験から、日本にアメリカからフィットネス事業のシステムを導入し、スポーツフィットネスクラブの基礎を確立させます。 エアロビクスを日本に普及させた仕掛け人でもあります。  その後独立、ご自身のダイエット経験をもとにフィットネス事業を立ち上げました。 2001年いつでもどこでも手軽にできる「日常ながら運動」を考案、現在も各地で指導に当たっています。 精力的な活動の源、今後の夢について伺いました。

健康つくりは貯めが効きません。 元気の素は基本的にはストレス持たない事。  意識してストレスをコントロールすることが大事です。  「ながら運動」は日常生活活動をちょっと工夫して、健康つくりのためにエクササイズに変えることです。  毎日の生活は必ずやるからです。  ちょっと工夫してやるから挫折がないわけです。  「ながら運動」をするとトータルするとジムへ行って運動するよりも大きくなります。 (エネルギー消費量を大きくできる運動でもあります。)  運動の3本柱はウオーキング、筋トレ、ストレッチです。  この3つの運動を工夫して出来ないだろうか、としたのが「日常ながら運動」なんです。

スポーツを週に何時間やると言うよりも、まずは日常生活活動を活発にする。  階段が有ったらチャンスととらえる。 (目の前に素晴らしいジムがある。)  私は手ぶらだったら平気で5階まで上がります。  座って状態を1とすると、階段は8.5倍になります。 普通のウオーキングで2~3倍。  ながら運動を提唱したのが2001年です。(約25年前)  私は今は63kgですが、一番肥った時が85~6kgでした。  一度体重を落とすんですが、半年後にはまた戻って行って、80kgぐらいになってしまいました。  一日に自由な時間を取ることが至難の業だという事が判って来ました。(30代)  大学卒業後は大手企業でフィットネスジム、クラブのシステム作りをしました。  当時アメリカでは昼間からフィットネスクラブが満員で混んでいるんです。(1980年代)   日本にエアロビクスの指導者を育てないといけないという事で、教育システムを作って数百人作り、全国に派遣しました。   

愛知県蒲郡市は海と山があり自然児みたいな感じで運動も好きでした。  その後横浜に転居してもう70年近くになります。  水泳はずっとやっていました。  マイペースでやっていました。  大学は文学部でした。  本が好きでした。  その後の執筆には役に立ちました。 1988年に独立しました。  フィットネス事業が成功して大きくなって、組織も大きくなって人の管理、支店の見回りなどもやる様になり、スペシャリストとしてやってきたので別の部署の長になるのが嫌だと思ったのが大きかったです。  健康アドバイザーと言う肩書で仕事をするようになりました。  

あるクラブで募集したら3000~4000人ぐらいのところに8000人ぐらい来て、1年ぐらいしたら会員が入れ替わっていました。  続かないことに気が付いて、健康つくりには自分は寄与していないのではないかと気が付きました。  もっと社会の役に立てることをしたいなと思いました。  「日常ながら運動」を展開するようになりました。  

椅子に座っている状態だとしたら、浅く座り直してください。  両手で椅子を持つ。 両足を持ち上げて膝を胸の方に近づける。(下腹部の腹筋の運動) 10まで数えてから解放する。  それを1回でいい、それを一日のうちに8回程度やる。  両足を広げ両手を膝の上に乗せる。背筋を伸ばしたまま身体を前傾させる。  立ち上がる動作をするが、椅子から1cm」程度浮く状態で止め10まで数えてから解放する。(スクワットの一番きつい運動)  衣類を床から取る時にも、膝を使ってしゃがむという事はスクワットなんです。  干すのも手を大きく上に延ばすことでストレッチになります。  ちょっと工夫することで立派なエクササイズに変えられるわけです。   スクワットをするんだとちょっと意識することが大事です。

「健康第一 笑顔が一番」 「継続は力なり」 特に健康つくりには継続が必要です。 「常に今がスタート」遅すぎることは関係ない。  「身体はシャープに 心は丸く」 「いつでもどこでもながら チャンス」  寝たきりになる、フレイル(加齢や疾患によって身体的・精神的なさまざまな機能が徐々に衰え、心身のストレスに脆弱ぜいじゃくになった状態のこと)だとそのまま運動不足続けるとなってしまうが、ちょっとやると元に戻る、端境期です。 「日常ながら運動」はストレスの解消に繋がる、食の抑制につながる。(間食を防げる。 じっとしていると食べたくなる。)  じっくりと構えてやる。