2014年9月28日日曜日

五木寛之            ・歌の旅人(奈良県)

五木寛之                歌の旅人(奈良県)
「風の王国」著書 で奈良県にはよく通った。
学者の方とかお付き合いがあり、古墳、お寺とか、普通のぞけないような所を見ることができた。
二上山 (にじょうさん、ふたかみやまともいう。)
当麻寺、法隆寺 東大寺 室生寺・・・など沢山。
日本の歴史の発祥の地であり、心のふるさとの様な感じ。
国宝の木彫の半数以上が奈良県にある。
正倉院 シルクロードから渡来した楽器などいろんなものがある。
1年通っても見切れないほど、いろんなものがある、宝物の山みたいなのが奈良。
薬師寺 東塔(奈良時代のもの、国宝)、西塔 再建された棟ははではでしいが、1000年経てば味が出てくる。
奈良は華やかな都だった。

「燃える秋」 作詞 五木寛之  歌 山本純子 ハイファイセット

アジアに開かれた国際的な都市だった。
仏教伝来して、奈良に大きなお寺ができた。
光明皇后が蒸し風呂(サウナ)を作って、病んだ人を介護された、というところがそのまま残っている。
修二会 お水とり。
教えとしての仏教だけでなく、音楽、ページェントと一体の時代が連想される。
和辻哲郎 古寺巡礼  
戦争以前は さびさびとして、荒廃していたが、戦後政府が力を入れたりして立派に再建された。
奈良を舞台に様々な作品が生まれている。
唐招提寺 鑑真 

堂本剛、田中政治、青山テルマ 俳優新珠三千代、尾野真千子 、 松下奈緒、吹石一恵、
城島 茂、明石家さんま・・・。

「ガラスの少年」 歌 堂本剛

万葉集。
万葉賞、国際的に日本研究を続けている研究者たちの中で、注目すべき仕事をした方たちに奈良県から送る賞。 中西進、ドナルド・キーン・・・。
奈良の自然 飛鳥、一木一草にまで古代の物語とか、エピソードが沁みついている土地だから、人々が集まるんだんなあと思います。
仏教の文化と神道の文化が混在して、一つの独特の自然観、宗教観を形作ってきたというところがある。
源信 「往生要集」 極楽浄土、地獄のあり様を如実に描き出して、平安時代から日本人の中での地獄極楽の観念が定着してゆく。
日本人の精神史の上で、万葉の時代から奈良は非常に大きな土台を作り上げたところだと思います。

「平城山(ならやま)」  歌 立川 清登

産物 書道の墨、 割り箸(国産の割りばしの70%)
高田 好胤 一緒に食事をした時に、ふところからマイ割り箸を取り出して、もったいないからと言って食事をしたのを思い出す。

水平社運動が最初に始まった土地 西光万吉 水平宣言を書いて、西光寺にお参りにいった。
基本的人権が奈良から光が日本全国に広まっていったことは忘れてはならない大事なことだと思います。
ノーベル化学賞 福井 謙一  考古学者 網干 善教  樋口 清之
ソゴウ創設者、十合伊兵衛 武田薬品創業者、武田長兵衛 陶芸家富本 憲吉 画家 上村 松園
作家住井すゑ  漫画家楳図かずお  映画監督 井筒 和幸  河瀬 直美
スポーツ サッカーの楢崎正剛 野球 江夏豊  柔道 野村忠宏  ボクシング村田 諒太

正光寺 住職が若いころNHKの放送記者をやっていて、高松塚古墳の時は大活躍をした。
奈良は裏に回ると民家が沢山あるが、路地などは、ふぜいがある。

作曲家 松村 又一 中村 泰士 
「愛は傷つきやすく」 作曲 中村 泰士  歌 ヒデとロザンナ

奈良漬け  
平城京の跡地から、かす漬けうりと印された木簡が発掘された、奈良漬けの様なものが古くから食されていた。
シルクロード経由でいろんなものが一杯もたらされた。 
学問だけでなく、植物、食物、衣服、建築など外国の文物が入ってきて、国際都市として、豪華絢爛たる風景が広がっていたのが奈良。

高野山が女人禁制で途中までしか入れなかった時期に、室生寺だけが女性を受け入れた「女人高野」という別名がついた話に感動して、女人高野を書きました。

「女人高野」 作詞 五木寛之  歌 田川 寿美