2013年11月28日木曜日

柴門 ふみ(漫画家、エッセーイスト)   ・恋で発見新たな自分

柴門 ふみ(漫画家、エッセーイスト)  恋で発見新たな自分    
東京ラブストーリー、あすなろ白書など90年代を代表する恋愛漫画を次々と生みだして来ました
恋愛の神様と言われ、今も幅広い年代のファンに支持されています
サイモンさんが今、テーマにしているのは大人の恋愛です
同世代の男女を中心に取材してエッセーに纏めました
デビューから30年以上恋愛を見続けてきました
恋愛氷河期といわれて若い世代の恋愛が冷え込む中、今改めて恋の力をつたえたいと考えています

デビューして、来年で30年を迎える  人の2倍のスピードで時間が過ぎている様に思う
漫画はいろんな工程があるので、ストーリーを考える、下書き、ペン入れ、完成の仕上げに入ってきているときと全然違うので、取材に行って話を聞くのも、大きな意味で漫画を描く仕事なので
漫画との出会い  
小学校に上がる前に読んでいたが、言葉が読めない年齢だったが、読んでいた(今でも記憶に残っている)
漫画は非日常の世界で憧れだった
小学校に上がると近所に貸本屋があって、少年雑誌を数冊毎月借りて読むようになった
手塚治虫の鉄腕アトム、石ノ森章太郎のサイボーグ009があった
少年活劇に惹かれていった      
盲想癖は小学校3年、4年ころからあった
最初、漫画を模写して、セリフを変えてつけたりして、次はキャラクターを勝手に動かして、違うストーリーに持って行ったりした

交換日記で友達とやり取りして、そこに絵を描いたりしていたが、其れがエッセーを書くようになった原点だと思う
漫画の描き方を手塚治虫、石ノ森章太郎が出版していたので其れを読んで勉強していた
徳島には高校卒業までいた 中学に入っても盲想は変わらなかった
好きな人がいたが、妄想して展開した(恋愛盲想時代)
好きですとのオーラを送って、友達を介して聞いてもらったら、NGだった
好きな気持ちは消えなかった これは何だと自分の気持ち中に目が行った(中学時代)
恋を知ったことで、猜疑心、嫉妬心とか嫌な面を知るようになった
10代は自分の心を傷付ける事しかできなかった
高校3年の時に、文化祭で劇を上演する事に対して、私とクラスの男性2人だけが反対だった
それに感動した 
女性の親友は裏切られたので、男性にはかなわないなあと思った(男の優しさ)

東京ラブストーリー
短編を書いていたが、複数の男女を組み込んだ恋愛を描いた方が良いと思った
都会の女性を取り入れて、恋に積極的な女性を取り込んだ(赤名リカ)
1980年代後半に実際に身の回りにいたので、触発された
人生に於いて自分が好きな人とが自分の事を好きだと思う、相思相愛になれると云うのは奇跡の一瞬だと思う  
其時は人間は死ぬとか孤独とかを忘れられる
そういう事を人生で経験していると、死ぬのも怖くないと後書きで書いている
自分が差し出さないと得るものは無いと云う事は信念で持っていました

大人をテーマにした恋愛
私の周りに未婚の女性が多いが、恋愛相談を受けて、人の恋愛話の相談に乗っていた
其れを表現したくなった
バブルのころに楽しんで、婚期を逃してどうしたらいいのかとか、罰一になってしまって、同僚から付き合ってほしいと云われて、好のみではないけどどうしようとか、と言う様な相談だったりする
30歳以上のおとな 女性が働いている中でいろいろ出てくる
仕事と恋愛をどっちを優先するか、収入の少ない男性とどう付き合うか、部下が恋人だけどとか、昔とは違う物が現実に起きてくる
大人でも恋をすると基本的には心情は中学生に戻る 
若返るし、エネルギーが出る
10代の恋愛は未熟で、恋に恋をするような感じで、大人はリアルな恋愛であると云うような位置付けですが、私の中では

今、恋愛なんてめんどくさいなと思っている人の刺激剤になってもらえればいいと思う
自分に素直に生きてゆくと、できるだけ多くの人に出会うと、気の会う人が出てくると思う 
イケメンと、本質的なところとは何の関係もない
職業別情勢の恋愛事情をインタッビューで取材しているが、20~50代まで仕事を持っている女性に聞くと、20代でも恋愛の体験のない人はいない
女の数だけ恋愛があるので、深く探ってみたい思いがあります
新しい発見は尽きない
創作は自分との戦いだと思う 
自分の中で完成したものを出していないと云う事で、自分に負けていると云う気持ちはある