2013年1月2日水曜日

観世清和            ・世阿弥生誕650年伝統の重みを受け継いで 2

観世清和  ・世阿弥生誕650年伝統の重みを受け継いで
「命には終わりあり 能には果てあるべからず」  一生勉強 一生修行 の事   
ここまでやれば悟りの境地と言うのはない
肉体も精神も20代、30代とは違ってくるし 同じ演目をやっても違ってくる  
曲に対する解釈が違ってくる
能をやる時に歌いもやらなくてはいけない 絶対不可欠の事  
20代、30代の頃は一曲のお能を2~3日あれば丸暗記が出来たが 50歳を越えると
2~3日では駄目  年をとっても一生 歌いはやらなくてはいけない

1990年に家元を継ぐ  初舞台は4歳 紋付袴で 舞いを舞った  
牛若丸を題材とした「鞍馬天狗」の花見のちごの役
源義経と同時に成長した ほとんどが牛若丸の役をこなしてきた  
それぞれの年齢と並行して役をこなしてきた 
牛若丸の人生と同じに生きてきた(配役) 12,3歳で子方を卒業した
父が意外と身体を鍛えなければいけないとか、海に行って来いとか スキーに行って来いとか 
体力作りをする様に言われたので意外と自由にできた
先代は8歳で家元を継いでいるので、苦労した部分が有るのでしょう 
自分が元気なうちは体力作り スポーツ奨励だった

帝王学的な言葉は一切なかった  住み込みの内弟子と寝食を共にした 
31歳の時に宗家を継ぐ  父が60歳 還暦で亡くなった  
舞台に穴をあけてはいけないと言う事で 父の舞台も私が勤めました
2つの演目はやったことが無かったので親戚に頼んだ
クラッシック音楽、歌謡曲も  音楽は大好き  ワーグナーの音楽に魅了されている 
 ワーグナーも生誕200年  ワーグナーと共通点が有る 
金閣寺を作った足利義満 世阿弥のパトロン的存在 ルトビッヒ二世 ワーグナーのパトロン的存在 
ノインシュバイン城を作った
 
国、時代が違うが文化的融合性を感じる  
次の代に繋いでゆく使命がある  子供が中学生に成る 部活で体力作りをしている  
学校の勉強 友達をたくさん作ること 家業 バランスを
取ってやる能舞台 じゅうたい8人 こうけん 2人  お囃子 4人 わき きょうげん  おして 
お連れ(しての連れ)  20数人で一曲をやっている
楽屋にはそれの倍に近い人数がいる   人と人との繋がり 行き会う 
想いは通わせることは絶対必要になって来る
能楽は総合芸術なので思いやりの心をもつことが大事だと それを最低限であって
豊かな人間性を養ってゆく
現代に通じる能  能楽の入門講座を開設している  

復曲(現代に昔やっていた演目を復活させる)  新作能
上演されたのも定かでないもの 演目を 上演した 「阿古屋の松」    
山形市で7月に上演予定  鎮魂 癒しの心 捧げさせていただく
聖パウロの改心  林望  禁教令が出るまでは日本にも沢山の宣教師がいた   
キリシタン能  演能していたが資料がすべて無くなってしまった
ユダヤ教だったのをキリスト教に改心する内容  能の技法 定形によって行うが、
イエスキリストが登場する時にオルガンのメロディーに併せて舞う