2012年8月31日金曜日

中森邦男(58歳)        ・渾身のアスリートをひきいて

中森邦男(日本パラリンピック委員会事務局長) 渾身のアスリートをひきいて
162の国や地域から4200人が参加します
大学卒業後、大阪長居障害者スポーツセンターに就職、指導員として水泳を教え、日本障害者水泳連盟の設立に尽力しました
その間35年日本の障害者スポーツに対する意識や制度も理解が進み選手を取り囲む環境も大きく前進しました
選手は135名 前回の北京より若干少なくなった  
水泳の場合は見てても判らない 
水から出ると障害が判るというような感じだと思います

国枝慎吾君 テニス 主将の土田和歌子さん が注目  
土田さんは1998年長野の冬季オリンピック ソリで金メダル 2004年のアテネオリンピックでは陸上で5000m 車椅子レースで金メダルを獲りました 
彼女の一番の目標は車椅子マラソンで金メダル  
1960年が第一回  初めのうちの4回は車椅子の人達の競技大会 5,6回と重ねるに従って 切断の人、視覚障害 脳性麻痺 そういう人達も参加するようになった  
機能回復のリハビリ的なところから段々と世界中に広がり参加することによって競技性が高くなった 
2008年北京パラリンピックからオリンピック招致にパラリンピックが一緒に入るとの約束になった  すべてオリンピックの規則が適用される
事務が非常に増えてきた  選手を強化する環境も大きく変わってきた  
主催国は力を入れてきた  競技力が高まってきた 
イギリスは自転車、水泳等に力を入れている  
イギリスのアイレスべりーの街のストークマンデビル病院と言うところが発祥の地
第二次世界大戦で脊髄を負傷した兵士が集中して治療した所  
車椅子の生活を余議なくされた人達の車椅子訓練 それを終えると家に返される
社会生活が旨く行かなくてとじこもりの生活 人生が終わってしまう 

気持ちを高めるために先ずスポーツをと グットマン博士が(ドイツからイギリスに亡命
障害者スポーツの生みの親) リハリビにスポーツを取り入れた  
楽しみが出てくる  
スポーツフェスティバルを開催、海外からも参加するようになり、初めて国際大会として成り立った  
1960年のローマオリンピックの後に大会を持って行きたいと、実現した  
1989年に国際パラリンピックが設立された  
遡って1960年が第一回大会にした  1996年には知的障害者が参加する 
ロンドン大会には水泳卓球陸上に知的障害者が参加
昭和51年に長居障害者スポーツセンターに入って10年間過ごし、その後東京都の障害者スポーツセンターに勤務していました

水泳のコーチ担当した 
アメリカの大会で両手、両足が無い人が水泳をしているのに感動した 
バタフライに近い様な恰好で泳いでいた
昭和49年の時に永井障害者センターを設立した その3年後にそこに入った   
現在は指定都市を中心に24箇所、障害者専用施設がある
中国はナショナルトレーニングセンターを設けて合宿、強化している   
韓国もナショナルトレーニングセンターを作っている
アメリカでは双方で使っている(健常者と障害者)  韓国では予算が20~30倍に上がった
日本の状況 1964年 東京パラリンピックを開催した時に 当時車椅子に乗ってスポーツをするのが医学界から禁止されていた時代だった
自分の車に車椅子を持ち込むのに或る程度の筋力が必要 
 
パラリンピックが終わった翌年に日本身体障害者スポーツ協会が設立されて現在に至る
所管が厚生労働省、 一般のオリンピック が文部科学省  違う部署で日本ではオリンピックが所轄されている
北京大会では 金5 銀14 銅8  北京大会後強化費が毎年増額して貰っている  
(今年は5億円)今度のロンドン大会は 前回を越えるメダルを取りたい
海外は強化を一層強めてきている  
イギリスはスポーツの持つ力というのを政府の施策の中ですじが通っている様な気がする 
日本の方は見えていない様な気がする  
障害者ではなくて先ず日本の国民が自分が住んでいる身近な処でスポーツに参加出来る環境にあるかどうかが大事だと思う

ランニングコース 体操をするような環境があるか  運動の重要性  寝る事と食べる事と動く事動く事が少なくなると一番問題に成っている生活習慣病
先ず食生活がエネルギーを取り過ぎ  脂肪、塩分 の取り過ぎ  
不規則な生活は、生活習慣病が進む  
動けば 運動した日は直ぐに眠る すっきり感  
障害者は運動の必要性がより高い訳で、身近なところで環境ができて運動の重要性が、皆さんが理解して参加するようになれば、日本はもっと元気になれるのでは
オリンピックもそうですが、スポーツの科学的な取り組みはある程度限度に近づいているのではないだろうか  
90数%確立されているのではないだろうか
こういう部分を障害を持つ人に持ってくれば、競技の環境がいまいちなので良いのではないか
社会生活の配慮がもう少しあればいいなと思う    
オリンピック競技と 障害者の競技と競技団体間の連係が進んで、一般のオリンピックの選手強化の いろんなものは活用できるような、そういう取り組みはこれから具体的な動きが出来て来ると思う