2012年11月5日月曜日

安岡定子(子供論語塾講師)   ・論語を平成の子供達へ

安岡定子(子供論語塾講師)  論語を平成の子供達へ
祖父、安岡正篤(漢学者)と幼少の頃一緒に過ごす   孔子は今から2500年前、内戦が絶えない
春秋時代に生まれ、人間形成の大切さを弟子に伝えました
弟子たちが孔子の言葉を本に纏めたのが「論語」です   
論語は古い教育の残滓と言われた時代がありましたが、現代の世相不安のなか、再評価されました
安岡さんは東北から九州まで子供を中心に、素読を中心とする寺子屋方式で行いまして、
さらに大人たちを対象に塾も広がり始めています
「子供論語塾」はシリーズを通して、30万部発行するベストセラーになって、NHK教育TV番組の
「子供論語シリーズ」にも解説出演していらっしゃいました
論語の魅力、子供達に論語を教える狙いなどを伺いました
大学は中国文学を専攻 リズムが好きだった 杜甫李白等 「 国破れて山河あり・・・」リズムが良い    
必修で論語を読まなければならないので改めて勉強
内容を理解できたのは、大学になってから(高校でも教わったが理解できなかった)  
30代の半ばから改めて勉強する(論語の講座にいく)
たまたま田部井文雄先生の講座だった  3か月の講座 (生涯学習講座) 
主婦、リタイアした人が多かった
漢文を読むと言う事に趣を置かなかったので、楽しかった理由の一つ  
弟子との関係の人間模様を説明してくれて、興味を抱いた
今の私達と変わらないと思った(個性的な弟子に合った話を孔子はした)   
登場人物は多岐にわたっている

人間的な姿が見えていて、面白かった 
祖父から直接は教えて貰ったことは無い  環境は大家族的な暮らし 父は次男 
伯父、叔母も同一敷地内に住んでいた  一人になることは無い
祖父が私に接するのは気長だった 答えは教えてくれないが答えの導き方を教えてくれた  
勉強の学び方が大事だと言っていた
判らない漢字は諸橋先生の大漢和から引いて教えてくれる  
一旦閉じて、改めて自分で引いて見なさいと言われる
気長に一緒に付き合ってあげる  小さいお子さんと接するときにはその様に付き合いたいと
思って、教え方を理解出来たので良かった

講座で仲良くなった人で盛岡さん 青少年の育成の係わっている人で、精神世界をきちっと
若い頃から持つことが大切だと思っていられる人
お子さんに論語を読む場を企画された  それが論語塾に成ってゆくんですが 田部井先生に
相談してやろうと言う事になった
子供であれば女の先生が良いのではと言う事で私に話があり、引き受けることにしました
小学校1年生から が多かった   
先ず声を出して読むことに重点を置いた  
難しい話をするとつまらなくなってしまうと言う事があるので、楽しく声を出して
リズムで身体に覚えてゆくようにした  何が大切かと言う事を伝えたいと思った  
「仁」 思いやりが大切と 特に詳しく教えるようにした

「巧言麗色 仁少なし」    いつか大人になったら判る時期が来ると思うので先ずは言葉を
覚えればいいと思っている
大人が思っている以上に記憶力が良い ので無理ではないかと思うような言葉も直ぐに覚える
繰り返し読むことで段々意味が判ってくる  
3年生ぐらいになると、そんな風に捉えているんだと、時々吃驚する
3冊セットに成っている  これはと思われる20章を最初に選んだ(子供と一緒に読みたいもの) 
「子日く 学んで時に之を習う 亦説ばしからずや  朋有り、遠方より来る 亦楽しからずや   
人知らずしていきどおらず、亦君子ならずや」
(子曰、学而時習之、不亦説乎、有朋自遠方来、不亦楽乎、人不知而不愠、不亦君子乎)

学ぶ喜び  良き友人  理想の人  基本の3つ
「子のたまわく 剛毅木訥 仁に近し」 
(子曰、剛毅木訥近仁 
正しい事をする強い意志  
口下手 (恥ずかしがり屋さんで上手く言えない人) 誠実です(思いやり、優しい気持ち)
「子 子夏に謂いてのたまわく  女(なんじ)君主の儒となれ 小人の儒となることなかれ」 
(子謂子夏曰、女為君子儒、無為小人儒)
 子夏:弟子の名前   儒:学者   仁、信、義、徳を身に付けた学者になりなさい
全国14か所になる  成果は中々見えない 大人になって読むと味わい深い  
美しいもの文章をリズムで身体の中に子供のころから入れてゆく
答えが決まっていないものも大事  そういったものはおろそかにしがちであるが 
情緒  表現力、思考力 が含まれていて 小さい頃名文に触れておくと言う事は
表現力も思考力もとても優れた、物に育ってゆくので何年も続けていると実感出来るので大切だと思う
大人の受講生 学ぶ姿勢が真摯である 子供に対しても良い影響を与える 

自然に大人の挙動、等を学んでゆく
「子 のたまわく 歳寒くして しかる後に 松柏のしぼむに後るるを知る」 
(子曰、歳寒、然後知松柏之後彫也)  
冬になると 葉を落とさない木がある(松、とかの常緑樹 柏は檜の事を指す)
孔子は人の生きざまを重ねた  何事かあったときにその人の本当の力が見える 
その人が何を大切に生きているかという本当の姿が見えてしまう
「子のたまわく 君子は矜にして争わず、群して党せず」 
(子曰、君子矜而不争、群而不党) 
理想の人は自分に対しては、非常に厳しいけれども、人と争う事もない  
多くの人と仲良くすることは
出来るけれども  だからと言って偏った付き合いをしない  徒党を組んだりしない
孔子自身が激動の時代を生き抜いた人だから、悩みにこたえてくれる