2013年1月9日水曜日

高野直明(シルクロード愛好会)     ・シルクロードの夢を語る


高野直明(69歳)             シルクロードの夢を語る 
地球と話す会(シルクロード愛好会) 中国の西安からイタリアのローマまで遥かな道の踏破をめざす旅や、その文化を学ぶ活動などしています
高校生のころシルクロードに強く惹かれ、卒業後はガス会社に就職して、技術スタッフとして勤務を続けながら、シルクロードを踏破する夢に一歩一歩近付いてきました  
憧れのシルクロードに第一歩を印したのは1992年の事で30年あまりが経っていました  
高野さんがシルクロードの全行程を走破したのが2003年 定年退職の年でした  
少年の頃の夢を実現した どのように歩んできたのかお聞きします

自転車や徒歩で古代の都西安からローマまでの踏破する  90名位で構成している  
勉強もする シルクロードエリアの歴史、文化をまなぶ
講師は探検家、歴史、地理、日本に来ておられる現地の方 会員の研究発表 イスラムの宗教関係、料理 等日本で勉強している(地球小学校)
昨年8月 ローマに集まって、記念行事をした 
東大寺からのメッセージをローマ教皇に渡す 39パーティー 900人を越えるメンバーが達成した
安寧を祈願、届けた  東大寺の別当北河原 公敬 世界平和のメッセージを書いて頂いてローマ教皇に渡すためのメッセンジャーとして行動した
世界で1000人ぐらいいた  地球と話す会は90名が謁見した
高校時代に偶然読んだ一冊が有った スウェン ヘディン 「さまよえる湖」 
すこしずつ動いてゆくという内容の話しだった どんな場所なんだろうと思った
シルクロードに段々引き込まれていった  
中国 中央アジア、中東 ローマまでの道が有ったと言う事に吃驚した
ガス会社に就職 ルーブル博物館、に展示されたものとか、国内の展覧会、写真展等に見学した 

1972年日中国交回復し身近に感じるようになる  2回のラクダのキャラバンに行っている  
計画が新聞に乗っていたので参加した
最初1カ月間の休暇が有ったので悩みながらも 上司に相談 会社から辞めてから行けよと言われてその時は挫折した
会社の長期休暇がもてはやされるような状況に成って、1991年に地球と話す会が出来て 翌年にラクダの旅が実現することが出来た
私は副隊長として出掛けた 中国850km ラクダ80頭 隊員は58名 一か月間 大学生から71歳の人まで参加 男女比は6:4だった

本当に現地に行って気が付くのは砂漠という平らなところと思うが、実際には山脈が有ったり (4000m位) 本では実感できないものだった
砂漠の暑さは普通に思うが、寒さも有って 朝はキャンプ地洗面器が凍るようなことが有り、段々昼に成ると 真夏の暑さに成り、日が暮れて夜になると、急に寒くなり、寝袋に入っていても寒さのために中々寝付けられないと言うような状況だった  
一番予想をしていなかったのが、仲間内のけんかが始まる  
些細なことの言い回しで喧嘩になることが有った
休養日を設けた 険悪なムードは無くなった  
24時間ずーっと一緒に居るとストレスが溜まる ストレスを開放する事が必要
何でわざわざ砂漠に来るのと言われた 
正倉院展に瑠璃碗が展示されたが、ああいうものがガラス器がこういうところを通ってきたのかと思うと感概深い

1992年以来 33回に成る ラクダでの旅が2回 (合計1800km)   
国境を12か所自分の足で越えた
中央アジアから中東の国境を越える時は緊張した 
2から3時間をかかって国境を越えたことも有った  陸路の国境越えは緊張の連続だった
日本との比較文化を考えながら歩いていた  
妻と一緒の方が現地人との接触が旨く行くことが出来た
シルクロード地域の人は生活がシンプルで道具は余りない  
定年前にソフトランディングの休暇が有ったのでそれを利用して全行程を踏破できた
長かったなあとの思いが有った  1500km を線で結ばれた(西安~イースタンブール)  
一緒に旅をしていた人も病気等で道半ばで亡くなった方も居た

費用の捻出、休暇の確保   長期休暇の抵抗感はあった 言い出す辛さはあった  
費用を含めて家族の協力が有ったからこそと思っている
子供は無かったものですから妻がいろんな役割を担ってくれた 
(秘書てきなこと、カメラマン、健康への補助 等々)
両親の介護を含めた家庭 地域についてはおろそかにしていたので地域の事(民生委員等)、シルクロードの趣味に係わる事
小学校への講演 砂漠  現地で培ってきた経験 異文化に対する価値観  
「少しの努力と継続をすれば願いはかならず叶う」
多くの道を丁寧に歩いて行きたいと思う  
日本の奈良京都 絹文化  群馬県の富岡工場 繭を貰ったら蛾が産卵をして、蚕を飼いだした
ざくり:繭から糸を繰り出す道具  糸を作りだして、草木染めにチャレンジしたいと思っている 桑を数回やらなければならないので、妻に手つだって貰って育てている