2013年12月11日水曜日

車だん吉(タレント)         ・人生、高いばかりが夢じゃない

車だん吉(タレント)   人生、高いばかりが夢じゃない
これと言った当たり役が無い。   
萩本欽一さんから言われたことがある。
「ダン吉、山の頂上に立つと下からでは見えないものがあるんだよ」芸能界にはいった限りは山の頂上に立て」、欲のないダン吉さんに対する萩本さんなりの、叱咤激励の言葉でした。
しかしダン吉さんは上から見る事のできない性格なのだ。
生活ができる程度に働いて、後は自分が気持よく過ごせる場所があればいいんじゃないか、と自分を決めつけてきました。
お笑いタレント30年の車ダン吉さんに下町目線、庶民の目線で生きてきた芸能生活について伺います。

ピタゴラ装置 名古屋さんの後を継いで7年になる。  子供向け番組
なんで、と言うきっかけになる。
普段の目線とは違った視点で見るのが特徴的ですね。
お年寄りの方のファンが多い。
今年の1月に大人用に番組みをやったが局長賞をもらった。
ものの考え方、はすかいから見てみようと云う事は見えてきた。
視点を変えただけで、生き方もそうですね、言ったほうがいいのかな、言わないほうがいいのかなと思うが、やはり言った方が結果が出てきますから。

控えめな性格だが、どうしてこの世界に入ったのか?
昔から、落語、喜劇が好きだったのと、子供時代に、時代劇を観ていたので、銀幕で活躍するスターのかっこよさみたいなものにあこがれた部分があった。
学校は出たけれど行くところがないと云うところがあって、芸能界の方に行こうと思って、左とん平さんに弟子にしてもらおうと思って、行った。

入ったところ、厳しい面があった。  一番勉強になったのは萩本欽一さんと坂上二郎さんのコント55号でした。  内弟子見たいな感じだった。
萩本さんに聞いたら、俺はあいつ大っきらいだったんだよと言った。
坂上さんが自分のセリフを終わって引っ込むはずなのに引っ込まないで、一人で続けて受けていたので、冗談ではないと思って、お互いに2人でやっていて、7分で終わるはずが40分掛かって、こんな面白いやつがいるんだなと思って、組むんだったら二郎さんかなと思ったと云う。
「コントゼロ番地」をやっていたが、あんた舞台で仲がよすぎるねと言われた。
コント55号はお互いに負けるものかという様にやっていたので面白かったですね。
浅草での下ずみを長くやっていたので、その芸に支えられて、できたものと思う。
肌で感じた受け具合を知っていたので。

今では二郎さんは大好きと言っている。
萩本さんにはきつい事を言われた。 「ダン吉さん 芸能界でどのあたりにいると思う 芸能界で」と 突然云う。  「5~6合目ぐらいですかね」 というと
「俺はてっぺんだけどさ てっぺんでしか見られない景色があるんだよな」
「てっぺんに登りたいけど、自分の性格としてはだめでしょう」といったが。
55号に一緒に出ている人、ぐらいにしか見られなかった。
目線を変える必要があったと思う。
トップを目指すのは性格的に駄目でしょう。 消極的で、押しのけてと云う事が出来ない。

新しい目線、下がってみるという、一歩下がってみる目線、下から目線。
いくらか人気が出てくると、いつの間にか上から目線になっていることがあるのではないか。
「ぶらり旅」、庶民の目線で旅をする。
違う番組でインタビューとはこんなものかなあと、疑問に思っていた。
クワガタに関するインタビューで、クワガタの値段を観て、こんなにするんですか、と言うようなことを言って、その番組をやってこんなもんでいいのかなあと思っていた。
「ぶらり旅」では普段のさりげない言葉で接して、相手の人が気軽に話せるように対応した。
本の取材でぶらり旅見たいなものを企画しているとの事で、それに参加させてもらった。
カメラが後ろに無い恐さ、を感じた。
突然、こんにちわと言って、TVではないので、何だこいつは、と言うようなところから入ってゆく。
一面、面白さがある。

いろいろ話を聞いたり、こんな人生を歩んできたとか聞くと、どなたにでもTVで放送したいと云うような内容があるんですね。
コーヒー店、もう40年やっている人 仕入れた豆を炒るが、死に豆があり、一緒に炒ると本来の豆の味が変わってしまうので、分けなければならない。
人の目で無いと選別できない。 1日20kg より分ける 其の中から何百粒かを取る。
之をやらないと私の気持ちが済まないし、之をやらないと本来の豆の味が出ないので、やっているとの事。
コーヒーの匂いが体に沁み込んで、どこに行っても言われますとの事。
自分が死んだときに火葬場で燃やされたときに、コーヒーの煙に乗ってコーヒーの香りが出ていくと嬉しいですね、とおっしゃった。   
珈琲に対する思い、その人の人生が伺える。
リポーターをやらしていただいて、いろんな人に出会ったのは財産ですね。

こういった人間としての面白さを、漫画、富永一郎先生、鈴木 義司先生も一緒に出てたもので、漫画協会に席を置いていたりした。
漫画をかくようになって、人間観察をよくする様になりました。
防災かるた  千葉県夷隅市
採用されたものを絵にしてくれないかとの話があり、一緒にやらしてもらう事になる。
かるた会をやっていれば、防災教育になる。
食育かるたの要望もあり、今描いている。(小学生用のかるた)
秋山 駿 評論家  自分は路傍の石だと、自分は石目線であると云っている。
小林秀雄の評論もしているが、通俗的な作家の評論をしている。
藤沢周平山本周五郎 とか庶民目線で書いていて、人間の生き方を追求するひとたちだった。