幸田弘子(朗読家80歳) 一葉を語り続けて35年
1932年東京の生れ NHK放送劇団に入りTVラジオのドラマ舞台等で活躍しました
1977年からは毎年幸田弘子の会を開いて、樋口一葉を中心に古典から現代までを舞台で朗読してきました
舞台朗読と言う分野を構築した功績に対して1981年、1982年、1984年と続けて文化庁芸術祭優秀賞受賞を始め芸術選奨文部大臣賞、1995年毎日芸術賞、1996年紫綬褒章、2002年藤村記念歴程賞 旭日小綬章受賞など多くの賞を受賞しました
舞台朗読35周年 樋口一葉の朗読する
樋口一葉が書いた言葉そういう言葉だけを続けて、一葉の一生を繋いで見た作品なんですね 一緒に体感しているように受ける
「たけくらべ」 朗読 舞台での朗読は台本を持たない
活字に目がいっていくよりも直接お客さんに向かって話した方がそのまま受け取って朗読の世界が有っていいのではないかと思う いつの間にか言葉が身体に染み込んでしまった
日記は判っていても、読んでいる 日記は読んだ方がいいと思っている
読めば読むほど重なってゆく
一度として同じようには出来ない どれだけやってもこれでいいと言うのは無い
挑戦している
作品との出合い 終戦が女学校1年の時でした 防空壕の中で 学校も焼け、家も焼け 第三高女 2年の時に学芸会が有って 2クラス対抗 で8クラスあった
たけくらべをやろうと言う事になった
其の時の印象が物凄く強くて たけくらべだけではなくて一葉の他の作品を読もうと思った
舞台朗読を確立する NHK 6000人受ける
第一次面接試験でかなり減って 講習会があり そこでまた半分減る 十三夜を読む
自分の分野が無い 新しい分野が出来た なぜ一葉が好きかと言うと 文章 言葉の一つ一つの魅力と 作品の魅力 一葉の生き方そのものが感動的な魅力
その魅力に押されて半世紀以上 ただただ読んできた
たけくらべ の みどりさんの部分が良く判る部分の朗読
文章の素晴らしさの中で遊んでいますね(読んでいる時の頭の中)
朗読とは解釈 どこまで体中で読めるか 上手に読むとかは関係ない
どこまで深く理解しているかどうか 解釈しているかだと思います
登場人物たちにどこまで入れるか
にごりえ おりき(主役の女性) 魅力的な強い女性 おはつ も魅力的
二十四歳で死んでしまったが、こんなにも人の心を打って 魅力的だと思う
一葉の作品は古くなっているとは思わない 風俗等ではなく、人間が書かれているから
和歌、古文の修行を積んだ人なので、聞いていて心地よい
朗読していると10代になったり20代になったり30代になったりする
膨大な日記がある 作品に成っている 暮らしぶり、考えていたことが書いてある
半井桃水のところに勉強させて貰いに行くが慕っていた
11月23日 一葉忌 法真寺で開催
吉原幸子(友人) 詩の朗読する