森田光江(ガーデンオーナー) ・花も笑顔も咲かせます
水辺の散歩道が自慢の東京都小平市、無料で公開されている個人の喫茶店のオープンガーデンが30か所近くあります。
その一人森田オープンガーデンは3000平方メートルを越える広大な庭に様々な花が咲き乱れています。
オーナーの森田光江さん(73歳)は土とかが趣味の御主人と花を育てて来ました。
12年前に主人をがんで亡くされ、悲しみで何も手が付かなくなっていました。
そんな森田さんを励まし立ち直らせたのが、大切に育ててきた庭の花々でした。
それからは花に愛情を注ぎ、庭を花いっぱいにしようと一年中庭に出て、草花と一緒に時間を過ごしています。
自慢のカモミールの花が見ごろを迎えた今月初め、森田さんのオープンガーデンを訪ねてお聞きしました。
この時期は最高の季節だと思っています。
約1000坪弱あります。
主人が12年前に亡くなりましたが、その頃は野菜が中心で花がちょっと植えていましたが、主人が亡くなってからは花が中心で野菜がちょっぴりとなっています。
12年前5月11日に亡くなりました。
末期がんで手の着けようがないと言われてしまいました。
長く生きても1年と言われました。
処置は出来ず水を飲むぐらいと言われて家に帰ってきましたが、その時の夫の笑顔が忘れられませんでした。
家に帰ってから1週間後に亡くなりました。
花がなかったら今の私は無いです。
沢山のお花友達もできました、本当に今は幸せです。
カモミールは野菊のような白い可憐な花で至るところに咲いていますが、モッコウバラがこれから咲いて白い滝のようになります。
お花の情報交換、それが一番幸せな時期です。
お茶の器も友達が焼いてくれます。
玉川上水の緑路に面していて恵まれています。
立ち寄って色んな人に出会っています。
外国では中国、イギリスの人達が来て話をしたりしています。
オープンガーデンの発祥の地はイギリスだそうです。
小平はオープンガーデンが多くて26軒ありそれぞれが工夫をしてます。
草取りで、どくだみ、ちやが、すぎなは最初退治していましたが、すぎなの近くにつくしがでて、そう思ったら取るのを辞めました。
ガーデンで草取り募集中と言う事でやっています。
水やりは朝2時間、夜2時間やっています。
自分より先にお花にごはんをやっています。
冬はビニールハウスでひ孫と一緒に仕事をしています。
ガラスの温室にしたかったが、ビニールハウスは父の遺品なんです。
除草剤など薬剤は使っていませんから、蜜蜂の業者さんにお貸ししています。
3月に水仙が咲き、菜の花が咲き黄色の世界になります。
今頃になるとカモミール、モッコウバラとか白の世界になります。
次にヒマワリなど黄色の世界になり、ゆりも凄いです。
ユリの切り花を売っているところからゆりの球根を貰って来ます。
3月から11月までは必ず何かが咲いています。
カモミールなど種はまいていないです、鳥が運んだりして来ます。
果物も色々なります。
1年がかりで腐葉土を作って、腐葉土を冬の間にすき込んでいるので土がふかふかです。
テーブルがあってそこで食事をして、ハンモックもあります。
東日本の大震災では被災地に花を植えに行ったり、わかめのお手伝いに行っています。
お茶代は全額寄付しています。
103歳の実の親が元気でいます。
101歳の時に転んで大たい骨を骨折して、介護付きの老人ホームに入っていますがとっても元気です。
ご飯も自分で食べるし新聞も読みます。
母の処に行くのが一番幸せです。
中学の一つ下の中島さんがボランティアで看板を作ってくれたり、テーブルを塗り替えたりしてくれます。
色んな人が手伝ってやってくれます。
昔グレープフルーツを食べ、その種を育てていた人がならないからと言う事で、ここに植えましたが20年経って今では沢山なっています。
皆さんに差し上げました。
秋には色んな果物がなります、自由にどうぞと言っています。
遠いところでは沖縄、北海道など全国から来ます。
今日はどんな方が来るかなあと思って楽しみです。
もう少し英語の勉強をしておけばよかったと思いますが、意外と手真似と単語を並べて何とか通じるところもあります。
ポットに植えて、あるいは切り花で販売しようかなと思っています。
数年前心臓を患ったが、20~30年前に貴方はこれ以上よくなりませんといわれたが、
階段を昇るのが大変だったし不整脈があったが、今は全然健康です。
夜は家で採れた野菜を食べご飯は食べないでいますが、体重も減りましたし、健康です。
新鮮な野菜は最高です。
旅で何処へ行くにも花に会いに行きます。
主人がここの元をつくってくれて感謝しています、そして皆さんに愛されるガーデンを健康で最期までやっていきたいと思っています。