2013年5月19日日曜日

でんでん(俳優)        ・素の自分で演じる

でんでん(俳優)・素の自分で演じる
NHK朝のTV小説 「あまちゃん」で、漁協の組合長 小山内六郎役で出演しています
福岡県出身 渥美清さんに憧れて、弟子入りしたいと上京したが、会えることはできなかった
1980年30歳のときに、お笑いスター誕生に出演して、この番組で8週を勝ち抜いて金賞を獲得、芸能界にデビューしました
翌年に森田 芳光監督の「のようなもの」で憧れの俳優に転身しました
でんでんさんは多くの映画やTVの脇役として引っ張りだこになっています
2010年に園子温監督の映画「冷たい熱帯魚」で表では笑顔を見せながら、裏では殺人鬼と言う、二面性を持った村田幸雄役を演じて、2011年日本アカデミー賞など数々の映画賞の助演男優賞を獲得しました
7月からはつかこうへい作のストリッパー物語の舞台を控えています

この世界に入って30代のころ、生き抜こう、勝ち抜こうと思っていたから、そういう事では生き抜けないと思っていたので、人を大事にすることが、大事だなあと思って生きている
でんでんという名前の由来 演出家の方から言われて、マージャンにいっていたら、遊びに来ていた人が緒方でんでんといっていた 響きがいいなあと思っていて演出家の人に言ったら、でんでんだけでいいんじゃないのと言われて、「でんでん」になった
マージャンのやり方がすぐわかる 殻に閉じこもった感じで「でんでん虫」のようだとのことで
緒方でんでんと言っていたとのこと

「あまちゃん」に出演 とっても好きなキャラクターですね 
岩手のロケに行った時は、すぐになじんでしまう
全国的に顔を知られるようになった 
小学校の時に俳優になりたかった 決定つけたのが 、渥美清さんの「泣いてたまるか」とかドラマを観て役者になろうと思った  高校の時は、就職活動は全くしなかった
門を叩くことしか知らなかった 渥美清さんのところに行ったが、いなかった
会社に就職して、寮にでも入ろうと思っていた  中途採用で入った(月賦の会社)

仕事をやっていると楽しい 4年ぐらいやっていると移動があった 紳士服部門にいたが、本社に行きたいといった  高卒は本社いけないと言われた そこを辞めて劇団に入った
「お笑いスター誕生」に出場 とにかくそこを使って芸能界に入るきっかけを作ろうとした
役者で笑わそうとの思いがあった   5週目のときにネタを忘れてしまって、忘れた瞬間 周りは間だと思った  思い出してなんとかつなぐ 冷や汗ものだった  (1980年)

「のようなもの」は森田監督が「お笑いスター誕生」を観てくれたおかげで、役を授かった
役者の道のスタートだった  
2010年「冷たい熱帯魚」 温かい人柄の店長 何人も人を殺している役
演じていたときは楽しくてしょうがなかった  膨大なセリフの量だったので、大変だった
数々の賞をもらった  

素で演じているのか?  素ではないが、芝居をうまく見せようとするのを、上手く出来ないんだけども、そういう事をなるべく避けて通っているので、素に見えるのではないんでしょうか
芝居用の発声してるわけでもないし、芝居用の目をしているわけでもないし、だから素に見える
んじゃないんでしょうか   自分の体を抜けようとしている
無理をしないで自然とその役になるようにできればいいなと思っている(力を入れて力まずに)

本番です と言われたら 「カチン」と鳴ったら ポンとスイッチが入るようにしなければ、身体が持たないと思った(「冷たい熱帯魚」のときに思った)
役の作り方は 「出て行ってもらって、入ってもらって」  それがいいなあと思います
形になちゃうのは駄目

卓球をやっている (30代から) 30年ぐらい同じメンバーでやっている
昔は卓球の合間に仕事をしていた  杉並区年代別で優勝したことがある
舞台 7月から 「ストリッパー物語」 つかこうへい作品  
映画が一番好き  大きなスクリーンだし、作品を作っているときが楽しい 公開されるまでが楽しく、公開された後も楽しい  3回楽しめる  作ると時の独特な雰囲気が好き
凄い人に出会ったりするのが面白い

飢餓海峡の時の伴淳さんのような役者になりたい いろんな役をやりたい(良い人だったり、悪い人だったり)