天野祐吉・隠居大学(下重 暁子作家)
NHKの名アナウンサーとしてかつて、活躍 本をいっぱいお書きになっている
さっぱりとして、ぴしぴしと割り切って考える方(男勝りというか)
最近、しょっちゅう着物を着るようになった
俳句についての本を出された
俳句は江戸時代 連句 そこから発句が俳句になった
108人の俳人がどんな歌を作ってきたかが判る
鷹羽 狩行さんに帯を書いてもらう 「快刀乱麻 天下無敵」と書かれた
この本を読んで判ったのは下重さんは「快刀乱麻」の人だと判った
不良老年の進め 年取ったら不良老年に皆なろうよ
野坂 昭如さんに不良老年の組合を作ろうと言われた(天野)
野坂さんから 酔狂連という皆で飲んで歩くだけの会をやろうといわれた(下重)
私と安達瞳子さんが名指しされた 私も飲ん兵衛だが、彼女はしとやかな感じだが、あの人は凄い
不良老年のすすめ
第一条 恋をしよう ときめこう (下重・私は駄目なんですが 昔の恋を引っ張っている 会った時はどうしようとセリフを考えていたが、あるときぱったりあったら、「お元気ですか」 だけで他に何も言えなかった 両方に連れ合いがいたが ときめくのは難しい)
ボーイフレンドの作り方 出会いは老人ホームで
第二条 せめて恋愛気分を楽しむ
第三条 名刺から肩書きをなくせ(これは大事 特に男が多い)
アナウンサーは9年やる ニュースショー 本当はアナウンサーはやりたくなかった
黒田夏子さんは同級生です できれば物書きになりたかったが、女で出版社、新聞社では採ってくれるところがなく、アナウンサーしかなかった
NHKに入る 名古屋にすぐ転勤、野際陽子さんに会って二人で酒を飲んで、東京に帰ってきた
当時、荒田寮という寮があって、私たち二人は「荒田のおろち」と言われていた
「隠居」という名刺を作ったが、いろいろあって辞めることにした(天野)
日本自転車振興会 特殊法人だった 一時会長になる (下重)
女が何か役に立てればいいなと思った 必要とされることがうれしい 補助金として社会還元するが、これはいいなあと思った(放送関係の文化に対しての補助金)
競輪のコマーシャルの世界をがらりと変えた(それまでは見たくないようなコマーシャルだった)
このコマーシャルで賞をもらった(2位)
自分を信じてずーっときた黒田さんの生き方に感動する
第○条 電車の中で席を譲る 私より年をとっているような男の方に席を譲られて、ショックを 受けた (このごろは優先席に行ってしまう)
第○条 年甲斐もなく、何かに狂おう
人はみかけに依る 見かけに依らないのは、こっちに見る目がない
見る目さえあれば、どういう人かは判る
顔は中身の一番外側 動き出すと、じわーっと顔に出てくる
男の顔は履歴書 男の顔は変わる
おしゃれは大事
街に出て買い物をしよう (デパートは嫌い なんでもあるというのは嫌い)
福袋 どうして購入するのかが判らない 何が入っているのか分からないのに
安心して楽しめる これは気に入らない (お年寄りも安心して楽しめますというような乗り物 は、面白くもなんともない)
不良は 自分がある 枠からはみ出すのは、人間としては自然