タケカワユキヒデ(ミュージシャン) ・ゴダイゴ40年の軌跡
昭和27年さいたま市浦和区の生まれ 昭和50年東京外国語大学在学中にソロ歌手としてデビューし翌年ゴダイゴを結成しました。
ガンダーラ、モンキーマジック、ビューティフルネームなど ゴダイゴのヒット曲の殆どを作曲しました。
日本の音楽史に大きな影響を与えました。
昭和60年活動を休止してしまいます。
10年前本格的にグループを再開し、今年はゴダイゴ結成40年を迎えます。
40周年は凄いと思いますが、ゴダイゴはまだ20年目に入ったぐらいなので新鮮です。
4月22,23日に上野文化会館で大規模なコンサートが行われます。
合唱等含め全部で90人位のコンサートになります。
結成1年前にソロ歌手としてスタートしました。(東京外国語大学在学中)
ミュージシャンの人とのコミュニケーションがうまくいかなくて、プロデューサーがミッキー吉野がアメリカのバークレー音楽院を卒業して帰ってくると言う事だった。
会いに行く事が出来たが、バンドを日本で作って又アメリカに音楽を持って行ってむこうでヒットさせるんだとプロデューサーに話をしていた。
バンドの名前だけは決めていた様だ。(「ゴダイゴ」)
レコーディンブに来てくれて彼が入ると急にミュージシャンが良くなるんです。
アルバムができ上って、バックバンドを作って、一緒にツアーをしようと言ってくれて、「タケカワユキヒデとミッキー吉野グループ」となって1975年の半分ぐらい活動をする訳です。
アルバムが全編英語でオリジナルだったので、売れなくて、ミッキーから電話がかかってきて、一緒にやろうかという話になって1976年にバンド(「ゴダイゴ」)にしようと言う事になった。
デビューアルバムは全部私の作曲でした。
化粧品のCMの曲を受け持つ事になりました。
英語を持ってアメリカの音楽業界の中に戦いを挑んでいくと言う様な、ミッキー吉野の考えと私の考えがぴったり合ったわけです。
フォークブームと重なっていた時期でしたが、世の中の知識人は日本語のという方が嬉しくてしょうがなくて、方向が全く逆だったので理解してもらえなかった。
音楽家には受けたんですが、評論家には物凄く嫌われました。
評論家は頭で考えるので、今英語でアメリカを征服しに行く事はどうしても現実的ではないと捉えていた。
3~4年経つとイギリスのチャートには乗るわけですが、判りやすいメロディーでやってゆくフォークの方にみんな肩入れしたんです。
1978年TVドラマが大ヒットして「ガンダーラ」が注目される。
初めて出した日本語のシングルでした。
グループを維持することは大変だったんですが、ビックチャンスだと思ってヒットしなかったら解散だと言う事を決めて、出来る限りのことをやろうと言う事で、日本語でも歌おうと、TVも出来るだけ出してもらおうと、ちゃんとした身なりになろうと、いろいろやりました。
楽器なしで歌うのは初めてでしたが、ガンダーラは大変なヒットになってしまって、モンキーマジックは全て英語でしたが、これも大ヒットしました。
沢山ヒットしましたが半信半疑でした、理解してもらえなかった時期が長かったので、どこで気に入ったのか判らなかった。
世界でもヒットチャートに乗る様な曲も、西遊記のおかげでイギリス、オーストラリア、ニュージーランド等で乗りました。
1980年海外公演、ネパール、中国、アメリカ(ロサンゼルスの市制200年祭)でやりました。
ネパールは6万人が来て、国始まって以来との事でした。
日本からスピーカー等を持って行って初めての野外コンサートをやりました。
ゴダイゴと言うグループの事は知らず、口コミで広がった様だ。
凄く盛り上がって、いまだにネパールでは伝説になっています。
中国はみんな人民服の時代で、みんな行儀が良くてビューティフルネームを中国語でやりました。
最後に皆さんが立ち上がってスタンディングオベーションがあって凄かったです。
照明も日本から持って行ったが、むこうの照明の人と筆談でやって一緒にやりました。
ロックが初めて中国に流れて、感動してくれてやってよかったと思いました。
1985年結成から10年後、ゴダイゴが活動休止する事になる。
ものを書きたくて、小説を発表して、漫画の原作をしましたが、相手が子供の雑誌だったので、ギターのロボット(引っ込み思案のギタロウ)が自分を弾いて歌う。
インターネットでも展開する事をやったが、駄目だった。(相手が携帯もっていない小学校低学年)
私が書いたギタロウはベトナムで単行本になって発売されています。
教育論、若い連中は見る幅も狭いし、深さもないので、我々がサッと言ったことに対してどの程度理解しているのか、という事に関して難しいと思う。
どういう事を伝えたら一番響いてくれるのか、謎ですね。
講演はよくやるが、同世代に近い上下の人たちは何を言っても通じるが、若い人たちとの対話にはギャップを感じます。
1999年期間限定再結成をして、2006年(結成後30年)に本格的なゴダイゴとしての活動が再開された。
ゴダイゴは二つ目の家族の様な感じがします。
20年やっていない分、新鮮な感じがします。
お客さんも一緒に歌ってもらうライブをしようとしています。(メインをお客様に歌ってもらったり)
インターネットのブログで候補曲15曲あって、練習をしてもらったりします。
来て下さる年齢層はゴダイゴの時代の人達です。