2016年6月26日日曜日

奥田佳道(音楽評論家)     ・奥田佳道の”クラシックの遺伝子”

奥田佳道(音楽評論家)     ・奥田佳道の”クラシックの遺伝子”
ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 『春』  
イタリア音楽家たちによるヴィヴァルディの四季。
鳥のさえずりの音をだすパイプオルガンの音。
ヴィヴァルディの四季の遺伝子。
1678年生まれ 1741年ウィーンで亡くなる。
詩と音楽を楽しむのがヴィヴァルディの四季
*「夏」 第二楽章 
聞きなれない打楽器負の音、をイメージした効果音をチェンバロの鍵盤楽器に紙を載せて、打楽器を演奏するように叩く。

ヴィヴァルディにとってもヴァイオリン協奏曲 ホ長調 『春』 は自信作で有った様で、自分のオペラに春のメロディーを使っている。
ヴィヴァルディのオペラが最近見直されている。
ヴィヴァルディはオペラの初期の時代。

*歌劇 「テンペーのドリッラ」から 「そよ風のささやきに」
「春」のメロディーをこんなに堂々とコーラスに使う。

バロックの作曲は自然をオーケストラやコーラスで描く事をやりたかった、特に嵐を描写する事がイタリアのバロックの作曲家にとっては課題でした。
オペラ 『グリゼルダ』 「恐ろしい嵐のあとは」 
モーツァルトの「夜の女王」を彷彿とさせるが、こちらのオペラの方がずーっと先に書かれている。
嵐をホルンがファンファーレの様に荒々しく表現している。

再作曲 ヴィヴァルディの四季を素材にシンセサイザーやコンピューターを駆使して現代版の四季をマックス・リヒターが作って、ヴァイオリニストのダニエルホープが演奏したCDがリリースされて大反響。 
*「春、第0楽章 第一楽章」
鳥のさえずり、春の息吹がここちよく聞こえてる。
オリジナルのいい音を大事にしてそれに色々な色合いを付けてゆく、四季に敬意を払って、さらに今のこういう世界はいかがでしょうか、といった感じ。

*アストル・ピアソラ 「ブエノスアイレスの四季」 ヴィヴァルディの四季から影響を受ける。
他の多くの作曲家も影響を受ける。
*アストル・ピアソラ 「リベルタンゴ」