2013年9月12日木曜日

白取克之(管弦楽団団長 )     ・賢治の夢の実現 東北農民オーケストラ

白取克之(農場経営 東北農民管弦楽団団長 )  賢治の夢の実現 東北農民オーケストラ
21日は昭和8年に亡くなってから、80年になります
宮澤賢治は生前、独学でチェロを演奏したり、星めぐりの歌を作曲したり、するなど音楽にも関心を示しました
農学校の生徒たちを集めて、楽団を作り、歌つきの演劇を上演するなど音楽劇にも興味を持っていました
青森県弘前市で野菜造りなど農場経営する白取さんは小学校のころから、賢治の作品に親しみ、中学生になると「セロ弾きのゴーシュ」に魅せられて、自らチェロを弾くようになりました
その後山形大学の農学部に入り、ここで農学部の学生だけのオーケストラを作ったり、北海道の農民管弦楽団にはいったり、しましたが、此のたび念願の東北農民管弦楽団を結成しました

沢山の種類の野菜を育てている 50種類の野菜 品種の数を入れると100品種
土の表面を見せない 草の中に共生させて育てる  
草を刈って敷き、草を刈って敷きの積み重ねてゆく、草に負けないように頻繁に草刈りをするので手間が凄くかかるが、土はどんどん良くなってゆく
有機オーガニック 世界的な有機農業の組織がある 
海外からも来る(カナダ、イギリス、スロバキアなどから来ている)
東北農民管弦楽団団長 ことし立上げする
普段の活動 農閑期だけ集まって練習をして、演奏会をする
農閑期だけのオーケストラ  全員が何らかの形で農業関係の人の集まり
農業しながら医者をやっている人、とか いろいろ

小学生の時に国語の授業で「雪渡り」を読んだのがきっかけだった(狐と一郎)
雪の降りしきった雪原で遊ぶ  「そうだねい」と書かれていて、それが気になって図書室で賢治の童話集を見たら、得も言われぬ懐かしさを感じてしまって、読み始めた
童話は小学校のころに読みつくして、伝記も何冊か読んだ
私の中ではアイドルになってしまって、宮澤賢治がやったことはやってみたいと思い、宮澤賢治がチェロをやっていたので、どうしても、チェロをやってみたいと思った

中学校3年で始める チェロがほしいとずーっと親に言っていた
もともとおじいちゃん子で祖父が畑をやっていて、農業には興味があった
宮澤賢治の伝記を読んで後押しされて、中学校のころは農業をやろうと決めていた(サラリーマンの家庭であったが)
小学校のころから庭で野菜を作ってたりした
大学は農学部にいかなければいけないと思い、山形大学の農学部に進む
あくまで学問なので、このままでは農業をできないのではないかと思い、先生に相談して1年休学
して、農業を実習させてもらおうと、北海道の酪農家を実習させてもらう
酪農家と知り合いになったことから、卒業後又そこで働くことになる
北海道農民管弦楽団があることを知る 農場主がバイオリンを弾く、私も参加することになる
演奏会が今年19回目となる

新規就農という形で畑を開墾して農業をするようになる
農民芸術慨論 農業をしながら芸術をする 琴線をふるわされる 
圧倒される文章の格調の高さ、スケールの大きさ 当時の農民の心に銀河を意識して生きろとか、そういうスケールで語りかけてくる、まいちゃいました
宮澤賢治が活躍したのは対象から昭和初期
「おれたちは皆農民である 随分忙しく、仕事もつらい もっと明るく生き生きと生活する道を見つけたい」 「芸術を以ってあの灰色の道土?を燃やせ」
働いているだけではなくて、芸術をして、生きる喜びを感じる

開墾から始まったので、朝から晩まで働きずくめで、楽器はしばらくは手にできなかった
久しぶりに楽器を出して、皆と合奏したが涙が出そうになった 楽器をやってて良かったと思った
たまにアンサンブルもやったりする  
海外から農作業を手伝ってくれる人達の中にも、楽器をやる人もいるので一緒にやったりする
羅須地人協会  そんな感じで楽しくやっている
北海道農民オーケストラ 歴史が19年 昨年、デンマーク公演を行った
酪農のつながりで行ったが、大成功だったと聞いている

私は薪別、函館の公演で参加させてもらった  北海道はレベルが高い、吃驚する
代表の牧野時夫さんがすばらしいバイオリンを弾く、作曲もする、指揮もする
毎年北海道に行って、練習に参加するのも大変なので、ずっと東北でも出来たらいいなと思っていたら、開墾も一段落して、心に余裕ができて、東北に作りたいなと思った
牧野さんに相談したところ、賢治没80年になるので、花巻で演奏会をしたいと思っていると、一緒に東北農民管弦楽団を立ち上げて、合同演奏をすることはどうだろうかと提案されて、願ってもないことだと思い、立ち上げることを決めた

私一人なので、一人一人声をかけて行って、人数を集めて行って、今日現在で47名のメンバーになった
花巻での北海道との合同での演奏会では、東北農民管弦楽団からは15名ほど参加した
今年の1月27日だった  
とっても東北農民管弦楽団に対して温かくしてくださって有難かった
東北農民管弦楽団は47名なので、まだまだオーケストラとしては小さいので 、北海道農民管弦楽団の方たちの応援をしてもらいたいと思っている
東北農民管弦楽団のたち上げが、たまたま没後80周年と一緒になった
練習は大変 宮澤賢治のこともあり、花巻周辺で練習する 
花巻は東北のはほぼ中心に在るので交通の便もいいので、青森、福島などからも集まりやすい
11月に集まって合宿演奏 月に2回集まって 10回ぐらい練習 本番直前に又合宿練習して、本番という感じです

東北農民管弦楽団だけの演奏会はまだなので、来年の演奏会までのお楽しみといったところ
農業関係者なので話も合う
大震災から2年半 福島の農家の方が大変な被害で 農業自体が立ちいかなくなってしまう、そのようなときに音楽をやることはいいのかなあと思いがある
福島の酪農家で、登録していただいた方もいたんですが、そういう気持ちになれないと、その方は今参加されていない 福島の方に声をかけるのが、憚れている
一緒に参加していただければ本当に嬉しいのですが
第一回定期演奏会を来年2月23日に行う予定  
曲はドボルザークの「いたずら農夫」「バイオリンとオーケストラのためのロマン」 
北海道農民管弦楽団の牧野さんのバイオリンソロをしてくださる
メインがベートーベンの交響曲「田園」 宮澤賢治とのつながりが深い 宮澤賢治がよく聞いていた

農作業の抱負 ここの場所を私にとっての理想的な場所にしたいと思っている  
農業がすべではなくて、ここの場所の一部として農業もあり、いろんな人がここに来る、宿泊する場もあり、いろんな都会で疲れた方達が来てリフレッシュして帰ってくるというような場所にしたい
イーハトーブ    私なりの場所を作っていきたい
東北農民管弦楽団の抱負 ドボルザークの曲の中で、「いたずら農夫」もあるし、田舎的な作曲家だったので、チェコで海外演奏をしてみたい
スロバキアから来ている人がいるが、農家でバイオリン、楽器をやっている人たちが沢山いるというので、そういう人達と交流してみたい
10年以内に実現したいと思ってい
(手伝いに来ているスロバキアの人からチェコ語を習い始めている)
ゲストハウスも作っている