2012年10月15日月曜日

加藤一二三(将棋棋士72歳)    ・私の将棋人生を支えたもの

加藤一二三(将棋棋士72歳)      私の将棋人生を支えたもの  
14歳で中学生の時に4段になって、プロ棋士になり、18歳で8段に昇段、神武以来の天才というのが加藤さんの代名詞になり、大山康晴 、升田幸三中原誠さんらと対戦しながら、将棋界のタイトルを次々に獲得してきました    
30歳になった加藤さんはカトリックの洗礼を受けます  
信仰を力に72歳まで活躍して、1300勝と言う記録を達成しました   
72歳の今も現役で活躍されています 

1300勝のお祝いは無かった  1308勝になっている  歴代2位の記録に成っている  
負け数は1070敗になっている
通算対局数は大山名人よりも対局数は多い  
小学校の1年生の時には将棋を始めていた  
絵の時間にミレーの話をしてくれた 大変好きな画家だった  
バッハ、モーツアルトの肖像画が飾ってあった
奨励会に入ってどんどん強くなることになった   
26歳までに4段にならないと、退会させられる  14歳で4段になった
大山康晴名人とは152局たたかったが、最高に賛辞を頂いた  
いずれ私は加藤さんに負ける日が来ると言われた 

デビューした当時は大山さんが一番強かった 常勝大山  升田さんがライバルではあった  
大山さんは当時35歳だった   150局対戦した(大山,升田)
18歳で8段になる プロ棋士としてやって行けると言う自信は 昭和43年(28歳)に大きなタイトル戦があり、大山10段に挑戦して、1手指すのに7時間考えて勝ったことがある  
その時に勝って10段になり、これだったらやっていけると思うようになった  
名人位 400年前に徳川家康が開催 初代名人は大橋宗桂  将軍の前でおこなう   
基本的なルールを第2代名人が明文化した
将棋図巧  詰め将棋の本が出来る 
 
世襲制から実力性になったが昭和10年  木村義男名人が獲得する
A級 10人  B級 C級があり、 A級10人がリーグ戦を行い、優勝者が名人への挑戦権を得る
A級に36年間居た 私は3度目の挑戦で名人になった  20歳の時に名人戦に初挑戦した  (早稲田の学生だった)   1勝4敗
それから13年後に第2回目の挑戦となった  
比較的簡単に挑戦出来るものと思っていたのが、甘かった
私が名人になった時が42歳(1982年)   その後挑戦を受けた  
相手は21歳の谷川さんで其の時に敗れてしまった
中原名人に対しては18連敗していたが、9年後に勝って実現した(名人位になった)  
対局に当たっての心身の調整が大切  精神的な調整が主  
最近は負ける様になったが、作戦が5倍ぐらいに増えている 以前より研究が要求される

カトリックの信者  将棋界では1人   
洗礼を受けたのは 幼いころに学校でグラジオラスの絵を書いてそれを見て、神様の温かい手の中に包まれている、と言う思いを小学生の2年生の時に思った  
ごく自然に洗礼を受けた    
洗礼を受けた直後に 大山名人が教えられないんですかと言われる  
牧師に師事されたようだ
名人位を取った人は11人 現在現役の名人位を取った事がある人は8名