2012年10月16日火曜日

加藤一二三(将棋棋士72歳)    ・私の将棋人生を支えたもの 2

加藤一二三(将棋棋士72歳)      私の将棋人生を支えたもの 2  
持ち時間 は9時間がある  タイトル戦は8~9時間  2日間にわたる  
相当長時間緊張して戦っている
昭和45年洗礼を受ける  
2年後に 教会に行って 祈ったり、聖書を読んだり、好きな音楽を聴いたりした  
好きな作曲家はメンデルスゾーンとモーツアルト
モーツアルトのオペラは全曲聞く  生き生きしていて人生を肯定している  
作曲というのは元気でないと作曲ができない

勝った将棋は完勝に近い  
負けた時にはもう少し、こうやったら勝てたのにと言う場合が結構多いので、何とかしてチャンスを逃さないための、気持ちの調整と言うものを、重んじている    判断の誤りが沢山ある   
洗礼を受けると言うことは、まじめに努力している事が、一段階、二段階実りの多いものになると思っている  
24歳の時に大山、升田さんとの対戦が増えてくる  
この2人と対戦するとちょっとリードされると勝てない  
10×22乗の変化があると言われている
5通り位いい手が浮かんでくる  

人生の中でもこういう風な人生の歩み方をすれば、ちゃあはい?になれる道ががきっとあるはずだと思った
教会に行った  1970年 30歳の時に洗礼を受ける  
自信が曖昧に成り、行き詰まりを感じた  
洗礼をうけることによって力を得られると思って洗礼を受けた
之までの人生を反省して、改める   
将棋は孤独なゲーム  孤独であると力を与えられる存在が必要と思われる
魅力は勝ち負けがある  戦いそのもののプロセスは必然性を持ってくる  
之が一番いい手だと妙味にある手だと探究心で臨んでいる

大失敗をすることもある  人間は弱い部分があるので弱い部分を出さないようにする 
 精神的に調整してゆきたいと思う  ベストコンディションを保とうとする
昭和54年  中原誠さんと王将戦の時に 近くに教会があり 中途で教会に行き 祈った結果打ち手を決めた これが良かった
懺悔 ゆるしの軌跡 反省すべき点を抱えたままだと中々順調な人生を送れないと思って ゆるしの軌跡に預かった後 有吉8段と戦って勝った
洗礼を受けて無かったら全然違った人生だったと思う    
日常の生き方  人を大切にする  動物生き物を大切にする 人生すべて網羅した教えなので

1986年  昭和61年  勲章を受ける  
教皇様が藝術、文化分野で活躍した人に与えられる  バチカン大使から頂く
将棋のチャンピオンとして勲章を授与   特典 世界各国に勲章を付けて行くと優待してくれる
座右の銘  「直観精読」 8割がた直観で浮かぶ 浮かんできた手が本当にいい手なのかを考える(300手位)  
後から考えた手のほうがいいと思われるものがあるが、本当はそうでないことの方が多い
考える事自体が楽しみ  
中原名人との戦いの前に聖書をめくった
「他民族との戦いの中で  戦いに行く時は勇気を持って戦え 相手の面前で弱気を出してはいけない  あわてないで落ちついて戦え」 
 
決勝戦の時に言葉を胸に言い聞かせながら戦ってきた  
色紙「剛毅」=勇気  困難な状況の中で自分の信念を貫く勇気  神様から賜るもの
子供達に定期的に教えている  25年間  埼玉県行田市 年に1回だけれども 教えている 勝ってほしいのだけれども、負けても それはそれでいい という事を子供にいう     
お互いが「お願いします」と言って始めて「ありがとうございました」で終了する  
年上の子が年下の子に負けることがあるが、いろいろな経験をする
皆目を輝かしてやっている  充実した時間を持つことはいい事です