2012年10月3日水曜日

吉見慎太郎(シニアボランティア)    ・パプアニューギニアで学んだこと

吉見慎太郎(JAICAシニアボランティア64歳)   パプアニューギニアで学んだこと  
40年間にわたって、山形県の農業高等学校や農業大学で農業の若い担い手を育てて来られました 
定年を期にシニアボランティア制度に応募してパプアニューギニアで農業指導をされました  

シニアボランティア 40~69歳までの年配の方が海外で活動する、というODAの一つの事業、専門性を持っている技能を要求されている
2年間現地の人と一緒に成って行う    

赤道より少し南側  世界第二の島  成田から6時間半で到着する
熱帯雨林気候で暑い場所、ヤシ油、コーヒー、ココア 農産物主体 銅、ニッケルの鉱物資源が産出される
言葉は英語で通じる  英語教育が進んでいる ピジン語 (英語を簡単にした言葉)
海辺と高原に住む人がいて、気質が違う  
海辺はおっとりしているが高原に住む人は荒い気質  顔の表情も違う
マダンに行く スキューバダイビングが世界的に有名なところ  
休日の過ごし方 海辺でのスキューバダイビングがいい
退職したらどんな生きかたをしたらいいかと思っていた 
海外にも興味があり、自分の経験を海外で生かされればいいなと思った

パプアニューギニアがたまたま有って応募する 
父親がパプアニューギニアのラバウルで終戦を迎えたので、そのことも有った 
18万人の兵隊がいた土地 日本人に対しては親日的 日本人はどんな人でも同じ目線で話をする  
ODA経済援助が大きい
日本の技術水準の高さ     農作業もやり方が違う  
水田ではない(丘穂)  焼畑農業 道具も何もないところで栽培していた
タロイモ(サトイモに似ているが子芋は出来ずに親芋が大きくなってそれを食べる) 
カオカオ(日本のサツマイモと似て着る) 
山本五十六がブーゲンビル島 ラバウルから飛び立ってブーゲンビル島に行く途中で、アメリカ軍から搭乗機がやられた処
その島で稲作をやりたいとのことでそこに行って、4日間で、田植えの仕方、講習会をして 関心を持てるようにした

農業高校では 農業、メカニック(自動車の整備)、カーペントリー(机を作ったりする大工さん) 
3つを教える  真面目に取り組む
ブアイ→ビートルナツとダカと石灰を混ぜて口の中で噛むと一種の興奮剤になる 
口の中で真っ赤に成り、歯の間に汁が付く 
嗜好品であの地域にしかないもの  
街の中では警戒して歩く(スリ、ひったくりがある)  
顔見知りはフレンドリーに付き合う事ができる 生徒たちとも同様
農業指導 提案したもの 改善した方が良いと 言うがなかなか取り入れてくれない  
自分で畑をやってみようと稲を作ったり、野菜を作ったりした

現地の環境を知ること、関心を呼び起こすため、 働く姿を感じて貰いたかった  
開墾から始める
土質が良くない  発芽率が悪い 雨になるとぐちゃぐちゃ 乾燥するとサラサラに成ってしまう そこでやったことを授業に生かすようにした
一人の先生が私の畑のやり方をまねて畑をやっていた 
戦争の傷跡がまだまだ残っていた(飛行機の墜落、高射砲、機関銃 兵舎等)
開発途上国は治安が悪いと言われるが、物つくり産業が余り無い  
若者の働く場所が無い 第一次産業をしっかりして、第二次、第三次産業を育ててゆく
人と人の繋がり jaica研修で若い人が多くいる   
自分が心を開いて接するとフレンドリーさが深まる