宮脇昭(植物生態学者84歳) 南北300kmの命の森をつくろう |
ブラジルアマゾンの破壊再生をやり、1996年 万里の長城 周辺 かつては森だったが 煉瓦を焼くため に森を伐採した 北京市長から要請される |
蒙古ナラ もう消えて無くなっている 有るのはポプラ、西アカシア、柳、と、はんの木だけ こういう木 は直ぐ育って、直ぐに駄目になる(ある意味松と似ている) |
羊もいけない、山羊もいけない処に蒙古ナラがあった ドングリを毎年 ハウス栽培をして 10万個の ポットを使った 一冬越して、春に見に行ったら |
局長以下 飛行場に迎えに来ていた 植物は最初 根が出て 双葉が出てくる 絶対成功しないと向こうの担当者等は思っていた様だが、苗ができた |
草しか生えていない 1m×1mの処 毎年3万個 平米3本を植えてトウモロコシの殻を運んで かぶせた 初年度は旨く行った 1000~1500人のボランティア |
の人が日本から来た (身銭を切って日本から行った) 中国の人間からすれば何で自分で金を 払って暑い処でただ働きをするのか不思議であったので |
記者が若い日本人の女性に尋ねたら 一生に一度位、良い事をしてみたかったです これで少しは私も落ち着きましたと 言っていました |
木を植えるということは、明日を植えるという事、命を植えるという事 心に木を植えるという事 多い時は3500人ぐらいが参加 中国からも同程度参加した |
1昨年は最後の100万本 (10年間で) 最後の2万本を植えた 緑が再生している |
ブラジルアマゾンでは廃材を焼いていたのを全部 6m位掘ってそこに入れて、日系企業が協力して、 2000人ぐらいが 最初1991年 1500本植えて見事な森に成っている |
ボルネオの場合もカヤみたいな草が生えていたが、当時は全部焼いていたが、焼かないで穴を掘って そこに入れて 1991年~2000年でたった7000本しか植えられ |
なかったが、今では世界で初めて(熱帯雨林は一度破壊したら再生不可能と生態学者が言っていたが) 成功した ユーカリやアカシア マンリュウしか植えていなかったが |
その土地本来の木 ラワンとか49種類 最終的には10年間で201種類のポット苗を作って植えて見事に 森になった |
今度の災害では瓦礫を命の資源として 土地に混ぜながら間マウンドにして、やってほしい |
世界の人は宮脇方式と言っているが、そうではありませんと、自然の森が作ったそのノウハウをまねて いるだけにすぎない 自然の掟に従ってやっているだけ部下任せにしない |
企業に丸投げしない 私は必ず現場に行きます すくなくても最初と最後は |
本来自生している地域に主役に有る樹木がある 先ずトップを見付けて その周りに3役がありそれを 植えて 最後にそれを支えるている低木を植える |
この図式をきちんと見付けて それを植えるにはマウンドを作る 本命の木は根が深く 真っ直ぐ 深根性 直根性ですから 裸苗では駄目なんです |
ポットに入れて根が充満してから植える 次に根は土で勝負します 根は息をしているので ほっこら(空間)が大事 |
そのために瓦礫は非常に活用法がある (毒を排除したもの 人間にとっても毒になるものを 排除) コンクリートは問題ない |
防腐剤が入っている 入っているのはごく一部 100%を役所は考える 焼いてしまえば責任者は 問題ないと言うかもしれない |
焼いても空気の中に散乱させるか、水の中に散乱するか に成ってしまうだけ |
税金を使って、全国にばら撒いて焼いたりするよりも、そこで深い穴を掘って毒を排除しながら マウンドを築いて、隙間ができて 根が良く育ちますので |
希望の森として 出来る所からやってゆく そうすることで点が線に成り 帯に成り 300km 400kmと してゆきたい |
理想的には幅100m位ほしい 深さもできるだけ深く掘る 最低1m 出来れば3~5m そこに瓦礫を すべて中に入れる |
ユンボでやれば簡単にできる 瓦礫を混ぜればいい 落ち葉 上に行くに従って 土量を多くする 有機質、腐葉土の様なものを多く入れる |
コンクリート破片は隙間を作る 酸素 酸素が大事 逆三角形のように根が張ってくる |
森には隙間があり 隙間が津波のエネルギーを吸収する |
10m、20mのマウンドを築いて そこに木を植えていれば そんな福島の問題は起きなかった |
何のために どこに どのように植えるか 最低限の科学的な 哲学を持って植えないといけない 木を植えれば良いんじゃ無くして 何のためにどのように |
何の木を植えるか その辺を正しく理解してやっていただきたい |
福島 原発 中に入れない時間があるので その時間を有効に使いたい |
相馬市 瓦礫に対する予算(昨年100億円 今年100億円 来年300億円)があるが 1/10を瓦礫を使ったマウンドを作る費用にしませんかと言っているが、 |
これは法律で決まっているので、瓦礫の分別にしか使えないとの事 処が去年に分別は終了している 後は小さくしたりするだけ |
膠着した行政機構に問題がある 桜井市長はやりたいと思っている そういうところこそ、皆さんが 戻ってきた時には森が育っていて 大丈夫という形にして貰いたい |
瓦礫は地球資源なんです 災害はいつかは必ず来る 10箇所は東北三県の中で森作りが行なわれている 2/3が女性が参加している |
小学生も夢中でやっている |
木を植えることによって 森と共生して 森とともに生きてきた本能は思いだされる |
木を植えることは 心に木を植えること どんな財産にも代えがたい、人間として生物に甘受し 吸いこまされるために 森作りに参加して下さい |