2014年3月3日月曜日

豊沢幸四郎(りあすの森 事務局長) ・世界一幸せな村づくりをめざして

豊沢幸四郎(NPO法人・りあすの森 事務局長)      世界一幸せな村づくりをめざして
東京で大手企業のサラリーマンだった豊沢さんが、現代のお金社会に嫌気がさして、会社を辞めた時に東日本大震災が起きました。
豊沢さんは直ぐに石巻市にボランティアとして出掛けて1年後の時に、NPO法人の立ち上げに参加しました。
そこで地域の活性化や、子供たちの世話をしているうちに、自分の天職を見つけた気がすると言う豊沢さん、石巻で世界一幸せな村作りを目指す 豊沢さんにどんな気持ちで村作りに参加しているのか、伺います。

震災が起きる前に26年間勤めた会社を卒業することが決まっていた。
震災が起きて、ボランティアに行かなければいけないと思って、最初に行ったのが石巻のボランティアで、1週間ほど行った。
今の社会の矛盾、うつ病になったり、神経を病んだりとかを見ていて、おかしいなあと思っていて、自分でそういう社会を変えられないかなあと思っていて、社会に貢献できればと思って、社会貢献的な活動をしていこうと思って会社を辞めた。
最初、水につかった家の中とか、どぶさらいとか、泥かきですね。
NPOを立ち上げようとしているところで、募集をしているので、それのお手伝いをした。
2011年暮れに話があり、2012年正月から石巻に入って立ち上げる準備を始めました。

子供、高学年になる前は素直に接するので、価値観とか、いろんな見方ができる様な、可能性を広げてあげるような教育ができればと思って、考えていた。
組織の中でいろんな矛盾がある中で、自分で物事を考えて、次に何をしようかと言う事ができにくい人が増えてきた、と思った。
駄目駄目教育 マニュアル教育 そこから変わらないと人は変わらないと思う。
人が変わらないと社会は変わらないので。
教育の場としては、自然の中がいいと思っていて、北上川の河口域の 海があり、山があり、川がある 場所に出会ってしまった。
自宅は東京にあり、家族はそこで生活している。
月1回~2カ月に1回 自宅に帰ってくる。(単身赴任です)

妻からはやりたいことをやったらいいのではないかとの事で反対はされなかった。
子供は高校1年生の女の子が一人いる。
収入が厳しいが、復興作業の仕事を請け負いながら、収入を確保している。
石巻では食事とかもお世話になったりして、それほど生活するためのお金はかからない。
実家が農家で長男だが戻る気持ちもない。
防潮堤とかできてきているが、先ずは逃げれる場所を確保した方がいいと、おおくの人が言っている。 避難路が一番だなあと。
五感は表現できるが、かっこいいとか、綺麗、美しい、怖いとかは 感覚。
六感を磨いておかないとリスク管理はできないと思っている。
地方の方は自然と遊んでいないかもしれない。
子供の数が減っているので、皆が集まって遊ぶという事が少ない。
TV、ゲーム、DVDとかで一人で遊ぶ。
子供が遊ぶ姿があまり見掛けなかった。(震災のこともあるかもしれないが)

NPO「りあすの森」  リアス式海岸の森  スロー&スモールの考え方を取り入れている。
教育、産業、環境に優しい社会を目指している。 村を単位に、行政区は意識していない。
大きくなりすぎると、人に頼ろうろするので縦割りになり、小さい方が自主的に支えられると思う。
里山に 環境学校 野口健さんがやっていて、環境系の活動をしている登山家。
我々の活動の実績にもなり、地元にアピールできる。
田植え、稲刈りしたり、都会と田舎の子が交流できる場所になれればいいなあと思う。
今後は過疎化、高齢化していくところで、耕作放棄地、荷ない手がいない第一産業とか出てくるので、逆に東京では行き詰まっている人たちを呼び込んで研修したり、ボランティアで、そういう人たちを集められるプログラムを「りあすの森」では、用意して地元にも貢献するし、外からも入りやすい様なことを今後はやっていければと思っている。

都会の人は自然の中でストレスを解放するし、段取り、気配りが良くなったりするので。
長い目で見ると、子供たちが田舎が好きになってもらいたい。
場所、空間が空いてくるので、そういうものを活用して、そこで生活する様な形になってもらえればなあと、外から人を呼んだりしないといけないので、足りない部分は皆で支え合いながらやらないといけない。(何十年掛かるかわからないが、日本の一番日本らしさがあると思う)
都市はどこにでも作れると思うので。
空間が出来ているので、新しいことを始められると思う。
最近の社会は親と子供が近くにいすぎるように感じる、密接感あり過ぎる、社会はあまり関与しない。
昔は周りの人が子供に関与していた。
社会が子供を育てるようにならないと良い社会にはならないと思います。
試行錯誤しながらやっている。 仮設住宅の子供とか、学校の子供と接するように作っている。
地元の人達のやる気と都会のニーズをあわせられればと、思っている。
動物との接触、馬は感情的な動物なので、人間側もちゃんと接しないといけない。
ホースセラピー  馬は正直なので、人間は欲望が深いので、色々あるとは思う。
北上川河口域によしわらがあり、環境の保護活動の啓もうするための材料と人を呼ぶ観光産業としての意味も含めて、地域を活性化できないかという活動もしている。
よし刈り、よしわらのがれき除去とかボランティア 年2回 100人ぐらい集まってやっている。

地元の人には特別な自然観がないので、自然と共に暮らすのは年配の人達は詳しいので、そういう人たちを中心に子供たち、地元の子供たちを入れて、自然の中で田植えをしたり、いも掘りをやったり、輪を広げられればと思っている。
食育も大事かなあと思っている。  
地元の仮設住宅に子供会ができたり、年配の人と話しながら、やったりしている。
支え合う感じ、交流しながらた助け合ってゆくコミュニティーができればと思う。
拠点を作る、そこから始まってゆくのではないかと思う。
笑顔になってくれることが肥やしなので、それを食べていければいいと思っている。
今の社会と闘いつつ、相反する事をしているので、厳しいけれど。
便利とか、お金が大事とか、ではなくて  心を通じ合う、コミュニケーションとか、おもてなしとか、前の段階を大事にして行かなくてはいけないと思う。

おもてなし、思いやりは、手間だと、手間をかけている。
直接的な価値観ではない物が見えてくると思う。
そういうものを体験できたり触れ合ったりすることが日本には一杯あって、そういったところで体験したりすると良いと思う。
今後は田舎と都会の交流ができる、田舎暮らしをしたい人、一次産業をしたい人達が入りやすい様な環境を作って行って、人と人との交流を田舎の中で、加速していきたいと考えている。
過疎化、高齢化している年配と都会の子供たちが、交流できる場所として里山を活用したキャンプ、イベントを増やして、いろんな人が集まれる場所を作りたい。