2013年6月5日水曜日

山崎博道(獣医師)       ・島の獣医さんは愛馬に乗って

山崎博道(獣医師)      島の獣医さんは愛馬に乗って
瀬戸内海の淡路島  獣医の仕事を携わる山崎弘道さんは68歳 愛馬に乗って畜産農家に毎日往診に出かけています
一般道路を馬に乗って、往来する山崎さん 地元では誰一人知らない人はいない、名物獣医さんです
山崎さんが馬を飼うようになったのは、35年前からです  往診の合間に、いつしか近所の人に無料で乗馬体験の指導を行うようになりました
馬に乗りたい、馬に乗せてほしいという希望者が増えてきたために、最近では馬をもう一頭増やして、二頭で乗馬体験の指導をしているそうです
愛馬に乗って、往診を続ける傍ら、地域の人々に馬とのふれあいの場を提供している獣医師、山崎さんにお伺いしました

現在の馬は、2000年に生れて、2004年に競馬を引退して、それからずっと家にいるので9年になるので13歳になる   馬の名前はフランシス号と名乗る
往診にこの馬で行っている 出だしは ウォーミングアップが必要なので1kmは並足 時速8km
その後は早足 時速13km 淡路島は山や谷があるので 時速10kmぐらい(往診時)
瞬歩 時速70kmぐらい (短時間でではあるが)

馬は一般道路でも可能 軽車両に相当する
フランシスは人混みが好き  
蹄鉄は最大2カ月までには交換しなければいけない     爪も月に1cm伸びる 
ひずめの手入れは 35年前は蹄鉄師がいたが、淡路島にはもういない
道具を一式揃えて、最近はそれ用の蹄鉄を売っている
かなり時間はかかる 爪が割れたり、ひびが入ったりする  
誤魔化し誤魔化し、しながら打っていく

もう一頭 今年、引退した馬  馬を飼い始めたきっかけは?
高校生ぐらいから、淡路島で馬の居るところがあって、自転車で観に行ったりしたたことがある
大学をでて、研修医として、北海道にいた  
馬が放牧してあって、背中に乗ってみたら、飛び上がった瞬間に、ぱくっとかまれてしまって
あきらめた方がいいと言われた
淡路島は花とオレンジとミルクの島と言われていた
今でもウシは相当いる 県内では多いほう  3万頭ぐらいいる
20~30人の人が観ている

獣医としての仕事  繁殖障害 子供を産んでもらわないことには、乳が出ないので
ホルモンとかを使って早く妊娠してもらう  そういう仕事です
このごろは牛も減っていたので、往診件数は3~5件程度   件数が多いと車でも回りきれない
バスとか、ダンプと同じ目線  
常用馬はすべて、競走馬を引退した馬を使っている
引退したら肉になるか、あるいは極々一部は乗馬クラブに行ったり、種馬として活躍するが、大半は肉になってしまう 
馬主さんも、買ってくれる人があれば、喜んでゆずる

ハイセイコーは30歳ぐらいまで長生きしている  シンザンは36歳まで生きた
ムーンバラック号をくわえて二頭になる
どうぞ乗ってくださいと言いましたら、大体二人組で来るんですが、30代~60代までくる
夫婦とか限らない 友達  初めてのってもらって、一般道にでる
一頭ではと言う事で、もう一頭をもらいうける(園田競馬場 兵庫県尼崎にある競馬場の馬)

障害のある子供さんなどは乗せてもらうと、表情がまるっきり違ってくる
NPO法人を立ち上げて、障害児を持っているお母さんのグループで、力を入れた
最近は中高年の方にも利用していただいている(看護師の50代の友代同士とか 60代の人)
あぶみはつま先だけにする  落馬したときにすぐに抜けるように、そうしないと馬に引きずられてしまう
上下に揺られるので振動に合わせて、腰を上げたり下げたりする(2回に一回)
馬に乗ってればいい、馬が勝手に動いてくれるので 人間が馬に従う

ホースセラピー いろんな効果ができている    馬は究極のペットだという人がいる
動物たちとの触れ合いも段々少なくなってきている
馬、ヤギ、雉 ミツバチ などを飼っている 
新しい馬は強情で、恐る恐る乗ったが、凄くおとなしい馬だった
人には沿ってみよう、馬には乗ってみよう