2011年10月15日土曜日

門田奈津代           ・南の島の子育て日記

門田奈津代              南の島の子育て日記                 
「キエ」という植物 長細い葉っぱ 2m以上になる とげがあるがそれを取り除く 
いろいろな工程を経てござを編む為の材料になる(2カ月掛る)
ござにはいろいろ種類があって 私があんでいるのは畳一畳弱 模様ござ 
赤ちゃんが生まれた時に親戚の女性が編んでプレゼントする
ツバルは昔から家は砂利敷きでその上にココナッツで編んだござを敷いてその上にこのパンダナスで編んだござを敷いてそこにみんながくつろぐ
日本で云う畳がツバルではござがそれに相当します 
ござにいろいろバージョンがあって日常敷きのござ、新婚用の大きなベットござ 赤ちゃん用とか 全部日常に使う

ココナッツで出来た草スカート 以前はすっぽんぽんの上に着用していてが現在はTシャツとか短パンが外国からはいって来てしまったので祭りのときのみ着る
週に一回ぐらいはなんだかんだ口実を付けて祭りをする(600人程度の島)  
(小さな祭りから大きな祭りまで)
門田さんが南の島に関心を持つようになったいきさつは→子供の頃から都会育ちだった 
自然とは無縁 10代の頃から土いじりが好きだった  
27歳のときに海外に出掛ける 
タイのピーピー島に行ってみたら、人が凄い吃驚するほど優しい 
ちょっと聞いただけであれも食べるかこれも食べるかと御馳走してくれたりとか
日本では体験したことのない、見知らぬ人に対する優しさに吃驚してしまって タイ、フィリピン行ってみてやはり同じで人の優しさに触れるのにはまってしまった

特に島に行き、小旅行を重ねるに従って、より田舎にいくようになる 田舎に行くほど楽しい ソロモン諸島に行って感動して、子供が生まれてサモアに行って感動して、更に国自体が田舎は無いか探してツバルというち小さな国を見つけて行った  
ホームステイ先に行きみんなが抱っこしてくれる アー楽になったと思った 
いろいろ世話を焼いてくれる  日本ではありえない 
廻りの一歳程度の女性は同じように小さい赤ん坊の世話を自分だけでやるのではなく、周りの人達がやってくれる  衝撃、感動

首都に出るとみんな忙しくて日本寄りになってきている 
ツバルには6カ月過ごすことが出来て、ホームステイの方々と家族になってしまって、今度何時帰って来るのと涙ながらに言われ愛着が湧いて仕舞って次は又ツバルという事になる
自分の子供と他人の子供の堺目が曖昧 同じ扱い 通算3年以上になる 
水浴びは朝と夕方とでやる 服も段々ごっちゃになり共通の服になってしまう
夢奈(娘)もいろんな事が染みついている
6時起床 箒掃き 男が魚を取ってくると 刺身とココナッツを食べる 
屋根材作り 昼ご飯はブレッドフルーツとかココナッツとかぷらか芋を栽培しているので取って来て
焼いたり蒸したりして食べる
  
魚が取れない時は森に蟹をとりに行く 
食糧採取 ござを作る 屋根作り 等の仕事をする  
輸入食が入って来て朝はビスケットとかどんどん変わってきているところ  
食べものは豊か ブレッドフルーツが木から沢山取れる  
種類はすくないが、自然に包まれて暮らせる  
家に行くと枕を投げられて「寝なよ」と言われて寝てしまうような習慣がある  
常に廻りの面倒を見ながら仕事をする 
常に朝から晩まで周りを気にしながら生きている(家の前を通る人、子供、家の人等)

船が来たら見知らぬ人が来るわけだが、皆気にする 
ご飯食べたのとかご飯食べてゆきなさいよとか 知っている人も知らない人も船で来た人たちの世話をする
仕事をしながら、よそ見をしながら仕事する 
見えているところ間の人達とは気にして お腹すいていないか どこに行くのか 大丈夫かな 気にしあって聞き合って 、常に凄く密に言葉を交わし合っている 
相手が助けを欲しそうだと仕事を止めて手伝いに行く  
仕事が個人個人で決まっているのではなくて、全体 島全体なんでめぐりめぐっている  
仕事も子育てもみんなでやる感じ 楽なんです 
人と人との堺目を私自身が取りはらおうとしたら、日本でもこれだけ取り払えるじゃないかというような事が沢山出てきましたね