2023年5月1日月曜日

高田佳子(日本笑いヨガ協会 代表)   ・元気に笑ってきょうもごきげん

 高田佳子(日本笑いヨガ協会 代表)   ・元気に笑ってきょうもごきげん

高田さんは1958年神戸市生まれ、1級建築士としてテントメーカーでイベント空間の設計に携わった後、25歳で会社を設立、世界中から大道芸人を招聘するなど、笑いをテーマに仕事をするようになりました。   その後インドで笑いヨガを学び帰国、2009年に日本笑いヨガ協会を立ち上げ、笑いと健康に関する講演や指導のために全国を飛び回っています。  高田さんと笑いヨガの出会いや、その効用などについて伺います。

笑いヨガは、1995年にインド人の医師がはじめた、笑う動作をする健康体操です。    笑う時にハハハハと息を出してもらうと呼吸が整う。  笑ってる間は何も考えないので、そこで集中する。  ヨガと同じような状況が出来る。  ヨガは最初は修業みたいなもので、瞑想、滝業みたいなものだったが、今のポーズをとる動作は12,3世紀にはじまったと言われます。    ストレス、高齢者社会に対応するようなヨガとして笑いヨガが始まりました。    笑いは健康にいいが何故笑っていないのかと、言う事で笑い場所を作ればいいという事で始めました。   それが受けてインド中に広まりました。  

情動伝染と言って感情が移るんです。  笑いも伝染します。  たくさんの人で笑うと伝染しやすい。   コロナ過で各所にあったところでも全部クローズになってしまいました。   直ぐにオンラインに切り替えました。    高齢者が多かったので最初は電話でスマホ、タブレットの指導をしました。    普段笑わないと笑う筋肉が衰えてきますので、その筋肉を鍛えることが重要です。    ①ストレス解消  ②認知症予防    脳血流が良くなる。   大阪のある調査では笑わない人は笑い人より約2,5倍認知症が多かったと言います。  3,5倍高かったという結果も出されています。 

神戸で生まれて、暗い子ではなかった。  活発で身体を動かすことが好きでした。    家族でお笑い番組を見て、皆で笑っていました。  祖父、両親、妹との5人家族でした。高校に入る時に明石に引っ越しをすることになり、近くの学校が明石工業高等専門学校で、倍率の高かった建築学科に入ることにしました。  卒業後テントメーカーに就職しました。   大型テントの設計をしました。   高齢になっても障害があっても笑顔で暮らせる空間を作りたいと思っていました。  いつでもイベント用の設計をするわけではなかった。  3年4か月で会社を辞めました。   元上司から博覧会の仕事を手伝ってほしいと言われ、その仕事のために25歳で自分の会社を設立しました。    アメリカで大道芸をやる空間は非常に魅力的に見えました。  年齢とか関係なく、一緒に笑えるものなんだなあと思いました。   日本に大道芸人を連れてきたらどうなるのかという実験を始めちゃいました。   

1995年に阪神淡路大震災が起きました。  そのころは設計の仕事は全然していなくて、東京に来ていました。   笑えない人にこそ笑いが必要だと思うようになりました。ケアを必要とするところに訪問する道化師(ケアリングクラウン)に興味を持って、ケアの現場にクラウンが訪問する、児童養護施設などに行かせてもらうようになりました。   アメリカの大学に勉強に行った時に、一生の笑いの師匠ともいえるショバーナ・シュエブカインドの心理学者であり、笑いに関する専門家です。彼女は、笑いの心理学、社会学、文化学、医学的側面についての研究を行っています。)さんと出会う事が出来ました。  ショバーナ・シュエブカさんを呼んでトレーニングをしていました。  彼女から日本では笑いのヨガの方がいいと言われました。     大学院で老年学を学びましたが、高齢になるほど笑いが減るという事を知っていました。 笑いに関する学会で、笑いヨガの心理的効果を発表した方がいました。   2日間の笑いヨガリーダー養成講座を受講しました。   肩こりが取れて身体が凄く楽になりました。   

インドのムンバイに行って5日間の笑いヨガのティーチャーコースを受けてきました。  世界中の人が集まってただ笑うだけです。 顔も変わるし、姿勢も変わるし、本当に面白かったです。   笑う動作をすることがいいんだという事を知りました。  声を出して笑うと運動の効果もあります。   足が悪い人とか身体を動かせない人でも、誰でもできると思いました。    戻ってきて、まずホームページを作る事とマニュアルを日本語に訳すことをしました。   毎朝40日15分笑いなさいといわれていました。  やっていると習慣になりました。       2009年に日本笑いヨガ協会を立ち上げました。   号令を出して笑うだけです。  笑いヨガ養成講座を全国でやり医師とかいろんな方が参加しました。   笑っているうちに楽天的になるという事もあると思います。    自律神経、副交感神経を同時にアップすることが出来ます。    一番大変だったのはコロナで笑いヨガが出来なくなった時ですね。 

手をぶらぶらさせ、全身をぶらぶらさせます。  手には全身のツボがあるので手を叩きます。   手を言叩きながらホホホ、ハハハと繰り返します。 両手を上げてイエーイとやると身体が伸びます。   元気なポーズをします。  いいぞ、いいぞ、イェーイと繰り返し上を向きます。    両手を横に広げて「飛行機笑い」をアハハハハと笑います。  この3つを繰り返します。   「アロハ笑い」というのがあります。  アアアと言いながら少し下向き加減になります。  ローと言いながら両手を広げて空を見上げます。  手を広げて胸を開いてください。   出来るだけ長くローと言ったら、ハハハハハと前かがみになりながら息を吐いてください。   繰り返します。  手を叩きながらベリーグッドと言って上を向いて、それを繰り返します。  椅子に座っていて自転車を漕ぐようにして、アハハハハと笑いながら「自転車漕ぎ笑い」をします。 笑っていると脳が楽しいのかなと錯覚してくれるんです。    日々笑うための筋肉を鍛えておくことが大事だと思っています。