2019年3月31日日曜日

小林綾子(女優)              ・『おしん』と『なつぞら』 ~二つのドラマと出会って

小林綾子(女優)       ・『おしん』と『なつぞら』 ~二つのドラマと出会って
十勝を舞台とした連続TV小説『なつぞら』いよいよ明日から放送されます。
連続TV小説100作目となる『なつぞら』にはこれまでの連続TV小説でヒロインを演じた多くの女優が出演します。
1983年の『おしん』でヒロインの子役を務めた小林綾子さんも、今回『なつぞら』に出演されます。
久しぶりの連続TV小説出演となる小林さんに、撮影の様子やドラマにかける意気込みをお話ししていただきます。

1972年8月12日生まれ、東京都出身。
5歳の時に児童劇団に所属、活動を始める。
10歳の時、1983年、NHK朝の連続テレビ小説『おしん』で少女時代のヒロインに抜擢される。
日本に『おしん』ブームを巻き起こす。
現在TVドラマ、映画、舞台、バラエティー、情報番組など幅広く活躍中。
2019年4月からの連続TV小説『なつぞら』にも出演。(連続TV小説100作目)
『おしん』のドラマが原点なので、又朝の連続TV小説に出演できるので、戻ってこられるんだ、帰れるんだという気持ちでとっても嬉しかったです。
『なつぞら』の概要
主人公は戦争で両親をうしなった戦災孤児、夏は酪農家に引き取られて十勝の生活の中で明るさを取り戻す。
そこで素敵な馬の絵を描く青年画家と出会う。
アニメの草創期に携わる。
青年の母親を演じているのが小林さんです。

『おしん』の時と基本的には撮り方は違っていないが、ドラマに携わる人が多いんだなあと感じます。
昭和の時代でも『なつぞら』の中でもモンペをはいていて、むしろがあり囲炉裏を囲むようなシーンがあり『おしん』のころを懐かしく感じました。
旦那さん役が戸次 重幸さんです。(北海道出身)
本読みをしていたら、こういった方がより北海道弁に近いと教えてもらいました。
連続テレビ小説『ひまわり』のヒロイン役を演じた松嶋菜々子さんも出演します。
丁寧に撮ると言うのは、特に連続テレビ小説の場合は言えるのではないかと思います。
スタッフの数も多いです。
小道具さんは履物担当がいたりして、細部にこだわって丁寧にやっています
食事場面でも料理研究家がやっています。
ご飯は麦飯ですが、美味しいです。

『おしん』は1983年、NHK朝の連続テレビ小説として1年間放送。
山形の貧しい農家に生まれたおしんが明治、大正、昭和の激動の時代を逞しく生き抜いてゆくと言う物語、少女時代を小林さんが演じて、その後田中優子さん、音羽信子さん、3人のじょゆうが演じる。
平均視聴率52.6%最高視聴率62.9%という驚異的記録を残しました。
山形で筏に乗って母親、父親と別れを告げるシーン、あそこが私にとっての初めての撮影でした。
1月15日から10日間ぐらいかけてロケーションしましたが、寒かったです。
吹雪のなかで倒れるシーンは藁靴の中に素足を突っ込んで本当に冷たかったです。
筏を作るために3か月前から山から木を切り出して筏を組んで設置してくれました。
筏を安定させるためにクレーンが使われたり、地元の人も協力していただいてあのシーンを撮るのにトータルで100人以上はゆうにいたと思います。
たったあれだけのシーンに一日かかりました。
1月中旬から山形、奥多摩では夏のシーンを撮って、スタジオに入って3月下旬ぐらいまで撮影がありました。
1台のカメラには経験がありましたが、NHKのスタジオでは5台のカメラがあり、緊張感一種の恐怖感みたいなものはありました。

毎日のようにNHKに通っていて、いざ終わってしまうとなると、達成感はありましたが、もう少しやっていたいと言う気持ちがありました。
劇中で吹雪の中を助けてもらったあんちゃんが吹いていたハーモニカであんちゃんが好きだった「庭の千草」を吹いてみたいと思います。(小林さんによるハーモニカ演奏)
(もう一曲 知床旅情を演奏)
会場には山形から十勝に入植された人もいました。(父親世代)
福島から入植したおしんという名の祖母もいたと言う事もあり吃驚しました。
一人では出来ないものも、色んな人達が集まってっ協力して力を合わせると大きなものができる。
『なつぞら』のロケーションの時には夏だったんですが、雨が多かったんですが、でも白い大地とかぬけるようなすがすがしい青空は、本州では味わえない十勝ならでの空気感でした。
開墾するシーを撮ったんですが、大きな切り株に何本ものロープをまいて、馬とか地元の方も含めて開墾のシーンを撮りました。
役作りの為、早く北海道弁に慣れるように北海道弁を教えてもらいました。
人を大事にしていきたいですね、みんなで一つのものを作る大切さ、みんなで力を合わせた時の力はとっても大きなものに変わって行くと思います。