2012年7月23日月曜日

今井通子(登山家)        ・時代を創った女達 2

今井通子(登山家)         時代を創った女達 2   
1970年代の後半からヨーロッパアルプスからヒマラヤに変わってきて、ダウワギリの4,2,3,5峰の縦走を成功させた
コンセプトそのものをどうするかと言うものの緻密な論議とデータの収集が大事 それさえやっておくと自信持ってやれる、でも200mぐらいの滑落があった  
チョモランマの冬期に登れるだろうと思った   
主人はネパール側から計画していた  私達は中国側から登ることにした  
風がぶつかって(ジェット気流)岩が落ちてくる  8200m位のところまでしか行けなかった  
マイナス60度位になった ほとんどの隊員が下痢を起こす  
人間の身体は寒くなると震えて熱量を増して身体の体温を上げる  脂肪を糖分に変える 
そういう動きも駄目になるとアディポネクチンというものが筋肉に直接あったりするが、脂肪をどんどん燃やしてあげる    2重のシステムを持っている  
バランスを取るためのサポートをする機材をもっと増さなければいけなかった (反省点)  
反省点を直してもう一度行く  
8400m位の処で雪崩のように石が降りてくるのでだめだと言って結局下山する  
もういいやと思った  スパッと諦められた
失敗には二つある   自分達が真剣に努力してなかった 
あるいは状況が判らなくて他に何かあると思って悔いが残った時
この様な時は改めて努力するもしくは悔いが残らないように挑戦する
自分達の力では到底及ばない何かがある場合の失敗は爽やかに失敗を受け入れる
(べストを尽くしたので受け入れる)

今は技術を持っていれば或る程度シェルパを雇って行っている  (冬期は除いて)
森林シェラピー 森林に行く事によって身体が癒される  
2007年ぐらいからやっていてそこの理事長をやっている
これを科学的に証明したのが日本  学会は「国際自然と森林の医学会」 を作って今は14カ国20名のテクニカル委員をしている
自然は人間を癒す力を持っている 
ヨーロッパは産業革命で生活が変わってしまったので それまでは一次産業で動物に近い生活をしていたが(農業とか漁業とか) 人間という動物としての生活 、が太陽のもとで起きて、星の下で眠るという普通の動物の生活をしていた  
それが工場の中で仕事をし、家の中で仕事をし 外にはあまり行かない  
そして石炭をどんどんたいて、結局は気管支ぜんそくが多くなったり 霧のロンドン(雨粒に核となる石炭の粒がつく  大気汚染)

大気汚染による霧、温暖化を経験  (氷河が無くなる)   
フランスはバカンスを作った 景気浮揚との事ではあるが日光浴の促進 
ドイツは人間は自然とともにあるべきだと始めたのがワンダーホーゲル   
根っこの部分で自然とのかかわりをきっちり押さえてやっていた
それを知ったから日本は欧米諸国の文化をパーツごとに受け入れている 
そこにある哲学的なものをなにもしらない
自然とともに生きることの意義からなにからも人に知らしめておかないといけないと思った
自然が人間にどういう事をしてくれるか気になっていた  
1982年に林野庁長官だった秋山さんが森林浴と言う言葉を作った

ソ連の学者が森林が持っている揮発性物質を全体をひっくるめてフィトンチッドと呼びその物質には消炎作用 殺菌作用 人の心をハイにしてくれる作用等、論文に出していてそれを元にした私はそれだけでいいと思った   
皆さんを森に連れてゆく (森林マラソン ウォーキング  コンサート 等)  
森林を元気にしなくてはいけない  
2000年ホルモン検査機器が発達して NK細胞を活性化するとかの研究が段々進んだ
森林セラピー基地48箇所ある(全国)  森に2日間 いると1か月後までNK活性化が高いままにいる  
免疫系の疾患がある程度癒される
森林は気候緩和能力がある   棚田とかひっそりとあった 
森林セラピーに行く人はいないのに棚田ツアーが盛んになったりして波及効果がある
WHO始め予防医学に注目している  
日本人は森林を科学したといって注目した  
昨年 1月に「国際自然と森林の医学会」を立ち上げた  
環境と健康 これに経済がくっ付いてくる  
熱心にやっているとなにをやっていても楽しい  
そういう点では極楽とんぼぽいかもしれないが
自分自身のモチベーションを常に元気なところに持って行っておく