2022年4月18日月曜日

本條秀慈郎(三味線演奏家)       ・【にっぽんの音】

 本條秀慈郎(三味線演奏家)       ・【にっぽんの音】

栃木県宇都宮市出身、37歳。   高校生の時に津軽三味線に触れ、津軽三味線をはじめる。   桐朋学園大学短期大学では現代音楽を学ぶ。  三味線演奏家で作曲家の本條秀太郎に師事。  20歳の頃に本條秀太郎の演奏の最初の一音を聴き魅了される。  

現代音楽の作曲家に新曲を創作してもらう。 世界各地のオーケストラ、アンサンブルなどと多数共演している。  2021年度、芸術選奨文部科学大臣新人賞。

*「neo」(音緒)  作曲:藤倉大(2014年作曲  約9分近くある曲)  演奏: 本條秀慈郎    音緒(ねお)は、三味線と糸を繋ぎ音にも影響する重要な部位。 胴のほうに結んである組み紐のこと音緒と言います。  全部古典にある奏法をこれまでにないほど拡大しているだけで、奇をてらったような技法は存在していないです。  藤倉さんは三味線は初めての作曲の作品。  五線譜でやっています。

三味線は音が減衰して、打楽器みたいな感じがあると思いますが、いろいろな意味で演出が出来る、時には管楽器みたいになるし、弦楽器みたいなものにもなるし、打楽器的にもなる。 自分でそうしようと思わなくても、自然に演奏がそうなってしまう。    

「さわり」は判りやすく言うと、ピアノのペダルみたいな感じで、竿と糸が触れて摩擦音がでて、残響装置です。 

高校生の時にブラスバンドでチューバを吹いていたんですが、音が大好きですんなり三味線に入っていけました。  

2019年に国立劇場で行われた「日本音楽の流れ 3 三味線」という公演で、新作の異色作品として上演された作品があり、作曲:桑原ゆう タイトルが「現代曲 降達小歌による 夢のうき世の、うき世の夢の」と言う作品です。  能楽師狂言方 大蔵基誠と三味線演奏家 本條秀慈郎との共演。  降達小歌は戦国時代から江戸時代初期にかけての流行歌、降達節とも言われている。  

*「現代曲 降達小歌による 夢のうき世の、うき世の夢の」 作曲:桑原ゆう

*「日本チャンチャカ四季巡り」   演奏: 本條秀慈郎

日本の音とは、いにしえからさいはてまでつづく不動の精神、というものを表現出来たらいいなあと常に思っています。