2019年11月10日日曜日

奥田佳道(音楽評論家)          ・【クラシックの遺伝子】

奥田佳道(音楽評論家)          ・【クラシックの遺伝子】
9月に亡くなられた音楽家。
88歳で亡くなられたチェコの名指揮者、ラドミル・エリシュカ
幅広いジャンルで活躍して多くのファンに愛されたソプラノ歌手の佐藤しのぶさん。
アメリカ出身の偉大なソプラノ歌手、ジェシー・ノーマン

ラドミル・エリシュカ
1931年生まれ 73歳になって初めて日本に来る。
プラハ音楽アカデミーの教授として若い人を育てることに捧げていた。
日本から来日を要請して来たのが2004年。
2006年に札幌交響楽団との素晴らしい出会いがある。
2008年4月から札幌交響楽団首席客演指揮者(2015年から名誉指揮者)として2017年まで活躍。
ドクターストップがかかっていたが愛する札幌で演奏会を行いたいと強い思いがあり2017年10月に最後の来日をする。
*ドボルザーク作曲 チェコ組曲 作品39から第二曲ポルカ(ラドミル・エリシュカ指揮 札幌交響楽団 2017年定期演奏会)
*ベドルジハ・スメタナ作曲 「我が祖国」(ラドミル・エリシュカ指揮 札幌交響楽団)
ラドミル・エリシュカさんは日本全国のオーケストラから、いろいろな大学での演奏会を開催したことから若い音楽家からも愛された。

61歳で亡くなられたソプラノ歌手の佐藤しのぶさん。
プリマドンナの中のプリマドンナでした。
オペラ、オーケストラとの共演、リサイタル、1987年ヵら4年連続で紅白歌合戦にも出演されています。
毎年5月の母の日に「母の日のコンサート」を行い今年が25回目の開催でした。
*ドボルザーク作曲 「我が母の教えたまいし歌」     歌 佐藤しのぶ
*プッチーニ:作曲 歌劇「ジャンニ・スキッキ」「私のお父さん」 歌 佐藤しのぶ

ジェシー・ノーマン 佐藤しのぶさんが亡くなった翌日、9月30日にニューヨークで亡くなる、74歳。
ジョージア州オーガスタ生まれ、アメリカ、ヨーロッパ、日本のステージで愛された歴史的なソプラノと高い評価を受けた歌手。
クラシックではワーグナー、ベルディー(「アイーダ」)、ビゼー(「カルメン」)などに彫りの深い歌を聞かせました。
リサイタルも素晴らしかった、リヒャルト・シュトラウスの歌曲、ブラームスの歌曲など。
フランスの音楽に大変な愛着がありました。
初来日が1985年
*リヒャルト・シュトラウス作曲 歌曲「明日の朝」 歌 ジェシー・ノーマン
ジェシー・ノーマンはホールが共鳴するという感じで抱かれるような感じです。
*ビゼー作曲 「カルメン」 歌 ジェシー・ノーマン
4歳の頃から教会で歌っていたといわれます。
*エリック・サティ作曲 シャンソン『ジュ・トゥ・ヴー』(「あなたが欲しい」)    歌 ジェシー・ノーマン