釜本美佐子(日本ブラインドサッカー協会) ・ブラインドサッカーに願いをたくして(2)
健康で長生きしたい。
朝4時、5時に眼が覚めたら先ず柔軟たいそうをして、日が昇るのを待って、6時を過ぎてからウォーキングに出掛けます。
点字ブロックがあるところを白杖で伝わりながら歩きに行きます。
午後はヘルパーさんが来るので、新宿御苑とか代々木公園を2時間かけて歩くと言う風にしています。
障害者スポーツ大会があるので、出ませんかと言われて、ハイでますと言ったが、50m走る、ソフトボールを投げる、2種目出ました。
50mは大会新記録で金メダル、10秒31 ソフトボールも金メダルを取ることができた。
1日に10km歩く事が多い。
9秒台を目指します。
英語、第二外国語がスペイン語です。
ヨーロッパの中心言語には耳が慣れているので、なかなか聞こえなかった中国語をやってみようと思って習い始めたのが3年前です。
3年経って、大分音が取れるようになった。
ホテルでもバイキング方式が多くなってきて、私たちはとっても食べにくい、取りに行くのが難しいわけですから。
朝でもメニューを出してくれるホテルを選んで旅行してゆくツアーを組んでいけば視覚障害者でも旅行出来る。
温泉になると脱衣場に行ってからが困るので、誰かに手を引いてもらわないといけない。
ツアーを組みたいと思うのは砂風呂体験、塩を作る、そばを作る体験をしながら珍しい食べものを食べる。
視覚障害者の外出を手助けするボランティア組織の会長もしています。
それぞれその場所にはボランティア団体が有ったんです。
それを纏めて、各地方からやってくる人でも受け入れましょう、手引きをしましょうと言う団体を作った。
目的地に行く場合に、家から駅までは行けるが、その先はいけない場合が多々あるので、その時にその先をどなたかに手を引いて頂きたいと言う事がある訳です。
私としては旅行の手配をすることと同じことなので、難しいことではない。
音声のパソコンがあると言う事を聞いて、従来のパソコン操作と同じようにすることが出来る。
わたし自身はそんなに苦労ではない。
ボランティアの人が増えていってほしいと思う。
道に迷った時など「お手伝いしましょうか」と声を掛けてくれると、凄く嬉しい。
いろんな障害者の方が街に出てくると思いますので、ちょっと声をかけてくれると嬉しいです。
一番力を入れているのがブラインドサッカー。
サイドラインからボールが外へでない様にフェンスを設けている。(試合が中断しない様に工夫)
ボールを取りに行くときには、声をかけなければいけない VOY スペインコ語で「行くぞ」と言う意味
正面衝突を避けるために、声をかけることになっている。
シュート等と声をかける、コーラーと言う人がいる。(6人目 5人でプレイ)
判ってくるとフルスピードで走る様になってくる。
慣れてくるとボールの軌跡が読めるようになるので、足を出すとボールが止められる。
ボールの音、仲間の声、コーラーの声 この3つ 三角形をイメージしながらプレイをするので、選手に取ってみてはこんなに面白い事はないと思う。
ブラインドサッカーには解放感があると選手は言っている。
今チームとして日本選手権に出てくるのは13,4チームぐらい。
11月16日から東京でブラインドサッカーの世界選手権が行われた。
視覚障害者のサッカーだから可哀相な人達がやっていると夢夢思っていただきたくない、立派なアスリートが十分にサッカーをやっている。
日本のチームはまだ発展途上にある。 8チームで7,8位ぐらい。
リオ、東京に夢をつないでいきたい。
選手層を厚くすること、若手を育てていかないといけない、と思っている。
ボールを蹴ったこともない様な視覚障害者にスポーツの喜びを味わってもらいたいとも思う。
企業、学校からの研修も増えている。
視覚障害者と一般の人とがお互いに混じり合って共に生きる社会と言うのを形成出来たらいいと思っているので、見えないと言う事はこういう事ですよ、だからコミュニケーションを大事にしたいと思いますと言う風な、相手に対する理解、思いやりが深まって行けばいいなあと思います。
ちょっとした思いやりの心が優しい社会につながってゆくのかなあと思います。
2年後リオ、東京パラリンピックがあるので選手は大きな夢を描いているので、選手と共に夢を共有しながら行きたいと思います。