2012年6月8日金曜日

寺内 タケシ(ギターリスト 73歳)   ・生涯現役サウンドの秘密 2



寺内 タケシ(ギターリスト 73歳)   生涯現役サウンドの秘密
父龍太郎は土浦市議会議長   母初茂は鶴岡流小唄と草紙庵流三味線の家元  
5歳のときよりギターを手にした
73歳   昭和37年に寺内武とブルージーンズを結成して 国内外でのコンサートやレコードCDの収録など音楽シーンの最前線で活躍してきました
60歳以降での病気との闘いや70歳を過ぎても現役として活躍し続ける秘密をお聞きしました
教育委員会がエレキギターの禁止令を出してエレキギターがピンチに陥った  
其れを救ったのが寺内氏の母校の校長先生 何とかスクールコンサートを開催する事ができた
熱気があった(皆ががんばれ頑張れという感じだった) 民謡とクラッシクを演奏したのが良かった 
徐々に考え方が変わってきた  いこじになっていた   1974年から1500校を超える学校の演奏会をやった  バスとトラックで廻ったが地球7周分の距離になった
バンドにとっては赤字では有ったが(スクールコンサート) 一般コンサート 5000円~1万円 同じにやった 北海道の学校 男子はズボンを下げて尻だしルック 女性はマニュキュアしている学校で修学旅行はどこに行くのか聞いたところ 東京都の事そんな恰好で行ったら みっともない
 もてないぞと もてる方法を教えてやると 学らんはオリジナルが最もかっこいい  
女性もピシッと制服を着た方がもてる  
お前らはもてない いざ さらばといって帰ってきた(コンサートの最後に)  
40日経ってから校長先生から手紙が来た 巻紙であの3分間の寺内さんの話で今40日経ちました
一人もいなくなりました 頭の毛やおかめんこ見たいなのが全部黒に染め直して 驚きました 服装も全部 オリジナルに戻りました 一人もいない  子供達も言う事を聞くものですよ   
出来る科目を夢中でやれとかいろいろ話をしている  自分の子供だと思って話す  
(学生たちはちょっと上の先輩だと思っている)
子供の頃から空手をやっていた 大先生でも 先輩でも 試合になると兄弟のようになってしまう 長崎でサッカーの強いところがある  寺内の言う事を聞けばサッカーで絶対に優勝できるぞといって実際に優勝してしまった 
其の監督が校長先生になって    3年に一回ずつ家に呼ぶが大赤字  それでもいい    
全て収録 7500曲   津軽じょんがら節が重要な位置付けとなっている 
日本の民謡が危機に瀕していた時だった 民謡大百科というLPを出した 
一番面白かったのが この津軽ジョンガラ節だった  何にもない テーマが 全部アドリブ  
津軽に浅瀬石 ( あせんし ) 川があって そこの集落は幸せに暮らしていた  
そこにお殿様が蝦夷征伐ということで入ってきて 断罪になったり さらし首になったりしている
其れをしのんで 浅瀬石川の上の河原 じょうがわら(上河原)で上演供養が始まった  
言葉があったからみんなやられてしまう
そのうち言葉が消えてしまった三味線の曲弾きになってゆく これが供養の音楽だったんですねこれを「じょんから」「じょんがら」とも土地の名前で言っている
これは面白い曲 その都度引き方が違う  

大腸癌、肺気腫、心房細動 この三つをたて続けに60歳を超えてから病になる いい経験だった 15cmを大腸を切断する  
手術室に入って音楽をリクエストするようには成らないのだろうかと言った  
自分が絶対治るんだと思ったら 治る    手術で鼻にチューブをされてしまい呼吸がやりにくいのを呼吸法を考えて譜面にする 呼吸が楽になった    (ワルツとか)      
人生観の変化は→ あまり変化はなかった 60歳から70歳への月日はあっという間に来てしまう
150回/年 現在でもやっている   秘密は?→判らない  判らないから面白いのかなあ  
迷いに迷って導きだされた言葉は(寺内が寺内に対して)
「ギターを弾かなければ音は出ない」 これだけ判った  のうがきを言っても駄目  
「備えあれば憂いなし」と言う言葉があるが「備えあれば嬉しい」
機材からギターから全部備えあれば絶対嬉しく弾ける     健康もそうですね 
きちっと運動して 食事もいろんなことを考えながら適正な食事をして    備えあれば嬉しい   「ギターを弾かなければ音は出ない」  
 
最近は練習をしないそうですが→ギターに触って練習をするのか ギターに触らないで練習をするのかという問題ですね
触らない方が効率がいい 引きたくて弾きたくてしょうがない  弾いた時に瞬発力が出る 
我慢して頭の中で考えて  其れがいいと思う 70歳になってから
楽しくてしょうがない そのことが   サウンドが違ってくる   これで死んでもいいやと 思うくらい嬉しい
「青春へのメッセージ」 寺内 タケシ 作詩 作曲