2011年9月10日土曜日

浅利美鈴(京都大学環境科学センター助教) ・ゴミが語るもの

浅利美鈴(京都大学環境科学センター助教)    ゴミが語るもの  
高槻先生に師事 
京大ゴミ部を設立  子供たちに環境問題を教える
京都ごみ祭り計画 市役所前でコンサート等実施 第7回目吃驚エコ百選というイベント 
2005年京都議定書発効の年 
その年にイギリスに旅行していて市民から京都議定書に対して貴方は何をしているかと問われ答えられなかった
環境問題に触れていただこうと、百貨店の一部を借りて吃驚エコ百選を開催、
吃驚するほどエコな話題を100個集めて展示して発信して、市民の間で共有する
LED 省エネ、電気自動車、打ち水・・・等 100個
ごみ調査 34年前から高槻先生が京都市と合同で始める 

家庭から出てくるごみ 地域によってゴミが全然違う マンション、一戸建て地域 5地域選ぶ 1地域100世帯程度のごみを朝集めてきて細かく 300種類以上になるがゴミを分別してどういうごみの組成になっているか、どういう風にしたら減らせるか を調査する 20人~30人 何日もかけて分類する 
臭いがある 男子学生はやわ 生ごみの半分近くは非常にもったいない 
全然手を付けてないか ちょっと口付けたけど残した  
食品ロスがある 生ゴミは家庭から出る量の方が多い 
一人1日1kg家庭から出している 産業廃棄物含めると1人当り12kg出している
食品に限って言うと食品の廃棄物の半分は家庭から出てきている 
家庭から出てくる食品ごみをなくすのが大事
納豆等1~2日賞味期限切れているだけで捨てたりする 
 
賞味期限ないのものも棄てられている 不況とは云われているがゴミから見るともったいない 容器、包装はかさで見ると7割ぐらいになっている 
マイバック運動が展開されているがまだまだ減らせる余地はある  
日本は過剰包装というか包装が徹底されている 欧米と比べると多いと実感する
最近増えてきているのがおむつ 高齢化して大人のおむつも増えてきている 
紙おむつと書いてるが殆ど石油製品のプラスチック→資源の再利用になりにくい 素材から変更できないか 本来の紙に   
ゴミ工場を見学してゴミの多さに吃驚し、次に減らせられないことに絶望感を感じて、次の段階としてはごみを良く知ってゴミから上流側というか作る側、売る側に声を発信してゆく   
分別化によって確実に減っている リサイクル 分別化によって市民の意識が変わる  
 
循環型社会 3R→リディユース、リユース、リサイクル →検定試験 
法律学ぶ→地域のリーダーに 全国で2600人になる
有害物質を別の物質に変えてもらう提案  省包装→エコ包装
廃棄物資源循環学会 阪神淡路大震災、東日本大震災 復興の足がかりとなるのがまず災害がれきを撤去すること 災害地域のがれき撤去計画の支援等に参加する どういう分別が出来るか、そのためにはどういう解体をしたらいいかどういう注意をしたらいいのか そう言った事を調査している  
がれきの木材をチップにしたりして製紙原料にしたり、パーティクルボードにして仮設住宅に利用してもらったりした

本格的ながれき処理はまだ進んでないし、これから3年ぐらいは掛るであろうと思われる 
出来るだけ安全にリサイクルできるようにサポートしてゆくつもり
今の段階で我々に必要なこと→一度皆さんが出すごみとそれぞれ向き合っていただきたい 
生活を写す鏡(生活状況とか性格)
3/11(処理できないようなゴミ等)及び 身近なごみを含めて生活を見直してゆく必要がある 環境問題 巧く発進してゆきたい  
災害廃棄物の分別 海外は驚きの目で見る
海外に出かける機会が多いがゴミを見るようにしている (写真を見ると食べ物かごみ) 

大きなごみ箱を各家庭が持っていてそこに入れて収集車が来てひっくり返して持ってゆく
欧米 地域に4資源ごみ等の回収ステーションがある 
塗料を回収し、色別に分類し途上国に送る又は公共施設で再利用 30品目程度回収 途上国、先進国も量は同じになって来ている 
焼却処理がメインと云う所は世界的に少ない 埋め立て処分が多い 
埋め立て処分場が一杯になって大変になって来ている  
ゴミをどうするかは世界中で大問題になっている もったいないごみは→多い  
欧米でも途上国でも多い 特に都心部  食品のごみが多い 

豊かになるのと、ゴミの量は比例している →人間の英知によって変えていかなくてはいけない 日々の積み重ね  地産地消 旬のものを出来るだけ消費する
江戸時代がエコの見本 100年間の推移を見てゆくと昭和40年代の後半ぐらいにぐっと増えてきて高止まりしている状況(高度経済成長と全くおなじ)
親世代に戻れば大分違う 
京都の商店街と一緒になって「勿体ない」「エコ」とかを実践できるような消費者の人を育てて行こうと進める