2012年5月22日火曜日

高井治(ミュージカル俳優)        ・私を変えたオペラ座の怪人

 高井治(ミュージカル俳優)         私を変えたオペラ座の怪人  
(1962年1月17日 - )は、日本の舞台俳優である。静岡県出身。劇団四季所属
1986年ロンドンで初演 世界7カ国1億人以上の人々を魅了してきました  
日本では劇団四季が1988年に初演 汐止め劇場では25年目の公演が続いています   
オペラ座の地下に住む音楽の天才 怪人と歌姫をめぐる愛と憎しみの物語  
このミュージカルで怪人を2001年から1900回以上演じているのが高井さん
高井さんは今年50歳 東京芸術大学 大学院を終了後 大学の講師を務め37歳の時にオーディションを受けてミュージカル俳優になったと言う異色の経歴を持ちます
 『オペラ座の怪人』タイトルロールのファントム役では、ハイバリトンの美声と哀愁を漂わせる演技により、高い人気を得ている

実質的には2週続けて休みなし  ロンドンで初演 日本では24周年 高井さんは13年目の公演から出ている  1900回は越えた(2000回は世界で6人目になる)
作品の演じる側としての魅力は?→総合芸術として 見るもの、聞くものを圧倒する舞台の構成、美術、音楽が素晴らしい様式美とお芝居の感動がミックスして完成度の高い作品であるということが成功の一つの鍵だと思いますが、音楽は好きだった 
歌は旨くなかった  高校は音楽系の学校に進みたかった 
先生から歌をやりなさいと 歌の道に進むことになる  
芸大では声楽を選択 挫折するまで続け様と思った  
在学中からステージを踏んでこれでやって行きたいなと思った
世界に太刀打ちできるようなオペラ歌手になれるとかは思わなかった
舞台で主役にならないと成功したとは思わなかった   
37歳の時にオーディションを受ける

生活を安定しようとすると講師の担当時間が増える方向に行ってしまう 
 劇団四季の場合は1年中やっているので安定した生活ができるのではないかと思った
クラッシックの歌が歌える役があるのではないかと思った  
未知の世界だったので不安の方が多かった
最初、キャッツに出なさいと言われた 踊らなくてはいけないので大変だった 
体力的にもきつい
翌年いきなり主役デビュー バリトンとしては凄く高い領域まで出す   
失敗した事は良く覚えている
声がかすれることはあるがその様な事にかまっていられない状況 役でいることがお客さんに感動を与え得ると思う
ミュージカルとオペラの違いは いくらマイクを使っていても支えの無い声はその様に聞こえてしまうので或る程度しっかり歌って喋らないと通らない
役に成りきる 挫折を味わっている人生には共感する  
台詞、動き 舞台を演じること 1000回以上やっていて自然に出来るようになる

最初の頃は作り込まなければいけないという気持ちが強かったが、段々と自分に無理の無い 逆らわないと言うか、嘘をつかないと言うか、自然体でやる様にしている 
あまり考えない方がいいような気がする 
その時の心境で出たものをやればいいと思っている  
自分のコンディションをよくわかることが大事  調子が悪い時に無理をしても駄目なので
若い人は空回りしてしまう事がある(自分自身の事から)  
教育文化奨励賞を地元浜松市から受賞する  
何回やってきても絶対同じ事はできない  
旨く行ったからと言っても翌日も旨く出来るとは限らない
成功したいならば後には引けないと絶対に後戻りはできないという覚悟が無いと成功できない
自分に役割を与えられているので役目を勤めて行きたいと思っている
その日その日を楽しんで味わって そういうのが人生が深まってゆくことに繋がるんじゃないかと思います
やり続けると言う事がミュージカルの使命ですので 息が付けない
この役を続けていきたい 
一回でも多く良い演技をしたい この役にこだわらず新しい役が来たら挑戦していきたい 
お客さんの前で良い声を披露してゆきたい
苦手なことを克服してゆくと言う事はやりがいがある  
得意な物をやるのはそれで満足して終わりでしょうから  
満足する事が無いので、季節も変わってゆくので自分も変わり続けてゆきたい