2012年1月8日日曜日

斉藤民雄(画家65歳)       ・ウイーンで音楽を描いて40年


斉藤民雄(画家65歳)       ウイーンで音楽を描いて40年
オーストリアに在住 40年 ベートーベンをテーマにした絵画を日本で展示予定
ウイーンは立派な教会が沢山ある シュテファン寺院等大みそかは花火、爆竹で大騒ぎする  
正月は2日から仕事 クラシック音楽を聞いて絵の作業に取り掛かる
クリムト に憧れた
高校時代に病気をして 落ちこぼれて 文学とか音楽とか美術に投資した 
受験勉強はしなかった  ドイツ語学科の出身 
大学の4年間に室内楽の小さなグループを作ったり 造形美術に関心が有ったのでポスター作りをしたりした
卒業後は矢張りヨーロッパに行きたいと云う非常に強い思いが有り 一度ヨーロッパに行きたいとグラフィックデザインを勉強したいと行った

絵画の勉強にウイーンへ行く 1カ月美術館旅行をして決めた  
ウイーン大学のドイツ語講座に入り 6か月間勉強する 応用美術大学にその後入る
最終的には美術画家をしたいとの結論に達した 
アルバイトをしながら生活した スイスに出稼ぎに行く(3か月働くと半年は生活で来た)
若い時はお金がなくても生活は出来る 
最初に里帰りをしたのは4年後 いろいろの葛藤が有り 最終的には風景画に到達した
(静かな時のながれ を書きたかった)
昔からクラッシックが好きだった どうしても音楽家の足跡を抜きに描けなくなった  
今テーマとしてウイーンに関係のある音楽家の足跡とか関連づいたところが主なモチーフ

例えば今描いているのは 歩いて5分ぐらいのところに有るサミター教会 こちらはベートーベンシューベルトの葬式を出したところ ベートーベンが亡くなった家も10分ぐらいの処に有る 
マーラーが住んだと云う家が10分ぐらいの処に有る 
モーツアルトの魔笛の脚本家も同様  
モーツアルト紀行 ハイドン紀行 モーツアルトが旅した処を描く  
その間は其の作家の曲をずっと聞いている  其の作家に浸りきり
作家 作家によって色の使い方とか変わって来る  
技法は卵テンペラ技法 卵1個に或る一定量の水と油を撹拌させて溶液を作る 
これと粉絵具を混ぜ合わせ
下絵を作る 水が入っているので乾きやすい その上に油絵の具で描く 
さらっとした油絵が出来る

ウイーンでは静かに描ける 
今年の課題は秋に個展を考えている 
ウイーンでのベートーベン を描いている 20点ぐらい考えている
一番好きなのはモーツアルト  シューベルトの冬の旅をテーマに描きたい 
ウイーンは雪が降るとまるっきり違う空間になる シューベルトは10年前は描けなかった
「冬の旅」を聞くと やりきれなく思いが有る