2024年7月22日月曜日

新井智恵(箏・三味線演奏家)      ・〔にっぽんの音〕 能楽師狂言方 大藏基誠

 新井智恵(箏・三味線演奏家)      ・〔にっぽんの音〕 能楽師狂言方 大藏基誠

1978年生まれ、東京都出身。 琴の教室を開いていた母親の影響で、6歳から琴を習い始め恩師の勧めで東京芸術大学で生田流箏曲専攻、大学卒業後は筝曲演奏家で作曲家の宮城道雄さんの音楽を継承する宮城会に所属して、演奏活動を行うほか、公演の出張授業などで子供たちに琴の魅力を伝えています。 3人の和楽器ユニット「Rin’」のメンバー。 Mana(ht吉永真奈) 生田流 ボーカル・箏・三絃・十七絃。 Tomoca(長須与佳)琴古流(尺八)ボーカル・琵琶・尺八。  Chie(新井智恵)生田流 ボーカル・箏・三味線・十七絃。

「Rin’」は東京芸術大学同期3人で結成して、今年で結成20周年になります。 伝統楽器を用いてのポップスな音楽を演奏しています。 

*「虚空」 演奏:Rin’ 

琴、十七絃、琵琶、尺八。

お琴の奏者は三味線もセットで行うものなんです。 私はこの曲では十七絃を演奏しました。 普通お琴は13弦です。  4弦多いです。  大正時代に宮城道雄先生が考えだした楽器で、低音部分が欲しいという事で作られた楽器です。 音域はチェロの音域です。  大きさも2m10cmあります。 普通のお琴は180cmぐらいです。 琴柱(ことじ)も半周りぐらい大きいです。 爪も厚みがあります。 音も重厚感があります。 指ではじくと柔らかい音がでて、ハープの様な音色になります。 生田流なので爪は四角くて、親指、人差し指、中指に付けていろいろな奏法(25~30ぐらい)があります。 爪は象牙で出来ています。    爪を使っていろいろな奏法があります。  

*風の音、火、うぐいす、などいろいろな表現を行う。

*「天華」   演奏:新井智恵

十七絃は音域を変えることによって3段階ぐらい変えられます。  高い音から低い音までだせるので幅広い音楽が作れる楽器だと思います。 母がお琴を弾いていたのでそれを聞きながら育ったという感じです。(赤ちゃんの頃から)  正座はつらかったです。 東京芸術大学へ行って、素敵な世界があることに刺激を受けて、「Rin’」に繋がって行きました。  高校の時に校長先生が私にお琴を買って下さったりして、周りに恵まれていました。  小、中、高の学校への出張授業も行っています。 「通りゃんせ」を演奏した時に知らないと言われてショックを受けました。 (信号機の曲だとも言われた。) 

日本の音とは、子守歌だと思います。 愛を感じる歌だと思います。