南こうせつ(シンガーソングライター) ・歌は自然との共作
南こうせつさんは1949年大分県出身76歳。 1970年にソロ歌手としてデビューし、その直後にかぐや姫を結成、「神田川」「赤ちょうちん」「いもうと」などのヒット曲を発表、グループ解散後もソロ歌手として活動を続け、今年デビュー55周年を迎えています。 40年以上故郷大分県の国東半島にある杵築市の大自然のなかで暮らし、その環境を生かしながらシンガーソングライターとしての活動を続けています。 深夜便の歌の「愛こそすべて」の制作に込めた思いや、現在暮らしている故郷大分県での自然に囲まれた生活などについて伺いました。
デビュー55周年を迎えました。 来援3月までツアーがあります。 76歳ですが、1970年代、「神田川」がヒットしましたが、ほとんどの方が還暦を越えてゆくんです。 その方たちがお客さんで来ていただいています。 改めて聞くとこういう意味だったのかと、不思議な感じがすると、味わいが違ってくるというようなことを聞いています。 人生を深く味わいながらもありかなとコンサートを進めています。 「神田川」の歌との出会いが私の人生だったですね。 「神田川」は喜多條忠さんからぎりぎりで出来たという電話があって、メモをして、2番を書きながら何となくメロディーが浮かんできました。 (喜多條忠さんが、早稲田大学在学中に恋人と神田川近くのアパートで暮らした思い出を歌詞にした。) 電話を切って3分後にはもう曲が完成していた。
今回のツアーのテーマとしては55年間の自分と言うものをステージで再現してみようという事です。 ひょっとしたらこの町で歌えるのは最後かもしれないと思うと、切ない気持ちにもなります。
深夜便の歌「愛こそすべて」、テーマとしては二つあって、今迄歌って来た人生を歌うか、夏の時期なので夏を歌うか、迷いました。 結果的には夏を歌う事にしましたが、いろいろな体験、誰かさんを好きになった思い出などを歌にしようと思いました。
*「愛こそすべて」 作詞:渡辺なつみ 作曲:南こうせつ 歌:南こうせつ
出会い、別れ、縁と言うのはちょっとしたことで変わってゆくんですね。 あの人はどうしているんだろうというのはどなたにもあると思います。 青春時代の思い出を思い出してもらえればいいと思います。 幸せを感じると思います。
大分で暮らして43年になります。 波の音からメッセージを感ずることがあります。 新しい町の歌を作って欲しいという要望があり、「おかえり」の歌があり、この町にぴったりだと思いました。 星野先生の詩が素敵だと思いました(50年前に書いた詩)
*「おかえりの唄」 作詞:星野哲郎 作曲:南こうせつ 歌:南こうせつ
喉が続く限り自分の気持ちを歌っていきたい。 歌っている瞬間をお客さんと共有したいです。
*「神田川」 作詞:喜多條忠 作曲:南こうせつ 歌:南こうせつ