2017年2月18日土曜日

牧 慎一郎(天王寺動物園園長)・動物園ファンから動物園長に

牧 慎一郎(大阪市天王寺動物園園長)・動物園ファンから動物園長に
46歳、もともと市の職員ではなく動物の専門家でもなく 官僚でした。
その傍ら休日には全国の動物園を見て回る動物園ファンとなり、その知識を生かして3年前大阪市の公募に応募し、官僚を止めて大阪市建設局動物園改革担当部長に就任、2年前の4月から園長兼務しています。
就任するや否や、次々とアイディアを実行し、減少していた入園者数のV字回復を実現しました。
官僚を止めるほどの決意をさせた動物園の魅力とは何か、どのような動物園を目指しているのか伺いました。

広さは11ヘクタール、動物園としては中規模だが、緑も多くて、都会の動物園としては大きいと思います。
周辺のビルが見えないように樹を配置しています。
寒い時期だと日本人は少ないが、外国人が来てくれています。
大正4年にオープンした動物園です。
日本で3番目に古い動物園で、昭和40年代が1番お客さんが入りました。
当時300万人を越えたといわれましたが、平成25年度116万人で平成になって一番低かった。
平成26年に園長になりましたが、平成27年度は173万人になりました。

大学時代は生物学を勉強していました。
科学技術庁(現在の文部科学省)に就職、20年近く仕事をしていました。
普通程度の動物好きでしたが、結婚してから、ペンギンを中心に水族館、動物園を回るようになりました。
妻と一緒にいろいろな所を見て回っていましたが段々はまって行って、いろんな出会いもありはまって行きました。
「ペンギン会議」に参加するようになって、ペンギンの事を勉強する様になって色々な人と出会って、ボランティアで手伝うようになりました。
35歳の時に動物に関するクイズ等の番組が有りそこに参加して、優勝しました。
動物園のあり方を検討するNPO法人「市民ZOOネットワーク」の代表を何年かやっていました。
動物の飼育環境を良くしようという運動。
本業の方で海外にも出張する機会があり、合間を縫って動物園に行きました。

大阪の公募があり、大阪市建設局動物園改革担当部長に就任することになりました。
自分ならこうするのになあと思っていたので、公募の時に自分の仕事だと思いました。
任期付きの仕事でした、3年が一つの期限ですがまだ続けられると思います。
以前の自分の仕事の反響は直になかったが、やったことがすぐ反響を聞けるということのやりがいは凄いと思います。
動物が生まれるということに一早くたち会えること、命の生まれる場にかかわれるということのやりがいは素晴らしいと思います。
第一印象はえらいことを引き受けたなあと思いました、なんか元気がなかった感じを受けました。
予算がなくて予算を減らされたり人も減らされたりしていました。
まず、全職員と話をして原因を探そうとしました。
役所の構造の中でアイディアが引き上げられていないことを直感として感じました。
お客様目線を徹底してほしいと言い続けてきました。

赤ちゃんの情報をちゃんと伝わるようにお客さんに伝える。(PRが下手だった)
服装、作業服ではなく独自の素敵な服装にする。
地下鉄に動物を乗せる、ふれあい列車の導入。
100周年をどうやって世の中に知らせるかということで出てきたアイディアで、面白いのでやろうということになり、GOのサインを出しました。
いろんな報道関係者が来てくれました。
しゃべる説明担当を私がやりました。
夜の動物園の開園もやりました。(照明設備の予算を取ってきたりして)
ノウハウがないところからスタートして、最初の年の夏、9日間で13万人が来ました。
昨年はよりよいやり方で出来るように改善してやりました。(トライ&エラー)
楽しい事をやっていかなければいけないので、リスクを判断しながら、GOサインを出すようにしています。

動物園の将来計画、天王寺動物園101計画。(中長期計画)
展示自体を大きく変えてゆく。
昔ながらのエリアを様変わりさせる。
動物の行動を引き出すような自然の環境の中で引き出すようなことを盛り込む。
動物を近くで見られるようにするとか、まずペンギンからやりたかった。
温帯ペンギンとしてちゃんと伝えるような、またペンギンの凄いところを見せたいと思っているのでそういう展示をしたいと思っている。
ふれあいも大事だと思っているので、そう云ったエリアも設けたいと思っている。
日本の動物も展示したい。(タヌキ、モグラとか)
一番大事なのはお客さんに楽しんでいただきながら、大事な事をしっかり伝えていきたい。
科学はこれは不思議だなあと思って、それを解明する努力をして、それが知識につながっていって、科学技術が発展する。
動物園でもそれが適用できると思っていて、動物園はいろいろ不思議な事を持っているので、知的好奇心を刺激するような動物園を目指したいと思っている。
多くの人に生き物の不思議を知ってもらって大人の人も動物園を楽しんでもらいたいと思っています。