2026年1月1日木曜日

小野恒夫(氷彫刻師)            ・透き通る氷の美を追い求め

小野恒夫(氷彫刻師)            ・透き通る氷の美を追い求め

 小野恒夫さんは東京都大田区出身。(76歳) 20代の西洋料理のコック時代、料理を引き立たせる氷彫刻の美しさに魅せられて、以来半世紀にわたり透き通る氷の美しさを追い求めてきました。 他の芸術作品と違って溶けてしまう儚い芸術の氷彫刻ですが、様々なイベントやパーティー会場などで長年磨き上げた技術を披露して見る人たちを楽しめませてきました。  氷彫刻の第一人者として教室や講習会などで技術指導した生徒が3000人を越えます。 現代の名工氷彫刻師の小野恒夫さんにお話を伺いました。

氷彫刻が現代の名工に選ばれたのは初めてです。 東京の方からもマイスターを頂き、これも第一号でした。  西洋料理の中に一部分と言う氷彫刻の扱いでしたが、氷彫刻が一つの分野として頂いたというのが、他の方々の励みにはなると思います。  調理をやっていた人たち全員が氷彫刻をやっていたので、やらざるを得ないというところから始まりました。  パーティー会場に飾って、そこからのめり込み始めました。  氷彫刻の教室をやると言う人がいて一緒にやることを決断しました。  教室は34年間いたので3000人以上は教えました。 (全国から来る。)   15年目ぐらいにアメリカなどから習いに来た人が居ました。  

今までで一番大きいのが8mぐらいのものです。(ヨーロッパの有名な建物) その会場では氷は135kgのものを2050本ぐらい使っています。  日本のものだと平等院と池で、池には鯉がいるところまで作ています。  姫路城も作っています。  一番大きいものですと23日間かかっています。  東日本大震災の復興セレモニーがあり、交通費は出せないが、支援のために氷彫刻を作るために全国へ呼びかけて、15チームが集まって、夜から朝までかかって作成して皆さんはそのまま帰って行きました。  

使う道具はチェインソー、電動ドリル、ノミを十何種類か使います。  いかに綺麗に仕上げるかと言うのが一番です。  ノミの切れ味が作品に出て来ます。  光の入り方まで計算してやります。  指定の時間までは持たせる様な方法でやっています。  北海道では氷祭りを何か所かでやりますので、回りながら彫って行っています。  寒い時にはマイナス18℃ぐらになりますが、風が無ければ大丈夫です。  東京では1月17日から18日に明治神宮で氷の大会をやります。(30基以上)  今年で50回目になります。  昨年11月2日に渋谷区民祭で翼を作成して、子供さんが前に立つと丁度翼がはえて様にして、写真を撮ってもらったりしています。 (20年以上関わっている。)

1980年代のバブル期には会社のパーティーなど盛大でした。  その後は何とか耐え忍びました。  テレビのコマーシャルなどにも作品が流れるようになりました。  果物、野菜なども手掛けています。  素材として石鹸でも作成しています。  街の氷屋さんが少なくなってきているので、探すのと氷の値段も高くなってきています。 ノミとかの道具も 高くなってきたこともありなかなかできない時代にはなって来ました。 高齢化してきましたが、いま20代の人が入ってきてくれるようになりました。  氷を安く提供できるようにするとか、サポートできる範囲でやってあげようとしています。  見た瞬間の綺麗さにわっと思ってくれるというのは、皆さんのどこかには残るので、それを思い出してくれるのが一番うれしい事ではあります。  若い人に今持っている技術とかを与えたいと思うので、飛び込んできてくれる若い人には最大限のサポートをしてあげたいと思います。