前野隆司(武蔵野大学ウェルビーイング学部長)・「“ウエルビーイング”でいこう!」
ウェルビーイングと言うのはWHO世界保健機関の憲章に謳われているもので、心身ともに良好な状態を指します。 前野さんは1962年山口県生まれ。 もともとは機械工学が専門で大学院を出てメーカーに就職、エンジニアとして働いていました。大学に戻ってからもロボットや脳科学の研究をしていましたが、科学技術は人を本当に幸せにしたのだろうかと言う思いから、幸福学の研究をした後、ウェルビーイング学会を立ち上げ、その理念を広く発信するとともに、2024年度に開設された武蔵野大学ウェルビーイング学部で未来を担う人材の育成にあたっています。
「ウェルビーイング」とは良い状態です。 1946年にWHO世界保険機関の健康の定義に使われたときに使われるようになったと言われています。 ここ5年ぐらいは一般の人に使われるようになりました。 心と体と社会の状態が良い、これがウェルビーイングです。 国際幸福デーが3月の20日、ウェルビーイングのイベントを10日間やりました。 10年前から始めました。
残念ながら日本中が幸せとは言えないやる気がなかったり、つながりが薄くなったりすると言うのはあると思います。 世界幸福度ランキングというのが出ています。 残念ながら先進国中最下位、61位です。 フィンランドが何年も連続1位です。 社会福祉が行く届いていて、すべての人が健康で幸せに生きる制度が整っているところが大きいと思います。 日本は心配しやすい国民性というものがあると思います。 遺伝的に幸せになりやすい人となりにくい人がいます。 日本人は心配性遺伝子セロトニントランスポーターS型という遺伝子を持ってる人が多い。 8割が心配になりやすい国民性、アメリカ、イギリスなどはその遺伝子を4割しか持っていません。 日本人はよく言うと、非常に危機に対して準備する能力が高くて、心配事に対して対処する力が高いともいえます。 日本、台湾、韓国、中国あたりが高いです。
武蔵野大学のウェルビーイング学部と言うのは、世界初です。 最先端科学でわかったことが、仏教や東洋思想でわかっていたことと、ぴったり一致言うことで両方教える学校を作ろうと言うことになりました。 開設したのが2024年です。 大学院も作りました。 畑仕事、地域に行ったりなどもします。 生きとし生けるものの幸せを大事にすると言うことになると、植物、食べ物を大切に作って大切に食べさせていただくとか、植物を見て成長する喜びを知るとか 知識と行動体でウェルビーイングを表したい人を育てたい体験重視にしています。
僕が開発した幸せの4つの因子あります。 やってみよう、ありがとう、何とかなるありのままにです。 多面的に、いろんな主観、客観の幸せ度を測れるのが幸福度診断です。 社会を幸せにする核なって、僕は本当にウェルビーイング革命だと思っています、今までのお金や地位やGDPが高ければ良いと言う世界からウェルビーイングの幸せ度が高い国にならないと、人類は環境問題、貧困問題、戦争などありますが、新しい世界を作る人が育っていく、世界が良くなっていくというのをイメージしてます。
私はもともと物理や数学が得意でした。 好きだったのは心理学では哲学でした。一旦メーカーに行きましたけれども、大学に戻ってからロボットの研究をするようになりました。 ロボットの心の研究をするともともとやりたかった心理学や哲学を含んだ研究ができることになります。 AI作りみたいなことをやっていました。職場を幸せにするには、どうしたらいいかとか、人々を幸せにする家づくりとかいろんな応用研究までやりました。
幸せと思う4つの因子、1つ目はやってみよう因子 やってみたい、夢や目標があったり、主体的に何かやっていたり、成長意欲が高かったりする人は幸せです。 2つ目はありがとう因子、感謝する人は幸せです。 人とのつながり、友達が多い、利他 思いやりや親切さのある人が幸せである。 3つ目は何とかなる因子、前向きで楽観的でチャレンジ精神のある人。 4つ目はありのままの因子、人と自分を比べすぎるのではなくて、自分らしく自分の個性を生かして、本来の自分と言うのはこうだと言う個性を発揮できる人は幸せです。 4つの因子を知ってるだけでちょっと気になります。 感謝の言葉を言う時に一寸丁寧に感謝の言葉を言うとか。
職場の幸せの7因子、不幸せの7因子を研究しました。職場が良くなっていくことに繋がります。 地域の幸せは、デジタル庁が地域幸福度を測ってホームページに載ってます。 県名、市町村の名前を入れると、主観的幸福度、客観的幸福度がこうなっていますと言う円グラフのデータチャートが出てきます。 デジタル庁は、各省庁が縦割りでやってるところを横串を刺して、デジタルで合理化します。 その合理化するにあたって、その中心にウェルビーイングを置くことで、行政の統合を図るということです。 デジタル庁と連携してやってます。
介護の幸せ研究もしてます。 年寄りの方が若い人と会うと元気になります。 核家族、一人暮らしよりも多世代共生の方が幸せです。 保育園と介護施設を一緒にすると言う「ハッピーの家」というのが神戸にあります。 孤独と言うのは、幸せ度が低くなりやすいです。 都会生活においても、いかにいろんな人とつながるかという事は、現代社会の課題です。
私も幸せの条件を全部満たすように生きています。 失敗したと言う事は次の成功のために学んだと言うことです。 嫌な人が現れたら自分がより人として成長するためのチャンスが来たということです。 父が亡くなった時は悲しかったですけれども、父の分も生きる、父は心の中に生きてると言うことを覚えば、ポジティブに生きる力に変わります。
研究以外に書道、作詞作曲、歌を歌う写真撮る後はいろいろ好きです。書道は 嶋田彩綜先生に習っています。 世界の平和のために書を書いていらっしゃいます。 弟子入りしました。 書道も写真も歌も全部幸せの世界のためにやってます。 美しいものを見るよりも、美しいものを創造する方が幸福度は高いです。 みんなが生き生きしてたら元気な社会になります。 思いやりを持ってみんなが助け合えば、戦争も、環境問題も解決できて、いい地球になります。 健康に対していろんなことをやっていくように、幸せについても4つ因子などを考えて、ちょっとしたことをやっていくと幸せになっていきます。