2024年9月7日土曜日

Ono Aki(ヴォーカリスト)       ・平和の願いを込めて ウクライナ民謡を歌う(初回:2023/4/8)

 Ono Aki(ヴォーカリスト)       ・[人ありてまちは生き]平和の願いを込めて ウクライナ民謡を歌う(初回:2023/4/8)

ロシアのウクライナ軍事侵攻が始まったのが、2022年2月24日2年半余りたった今も戦争が続いていて、ウクライナ国内の激しい状況が伝えられています。 そのウクライナに音楽で力になろうと活動している方がいます。 大坂を拠点に活動するヴォーカリストOno Akiさんです。 Onoさんはウクライナを紹介するコンサートを開催したり、CDにして日本でも 広く知ってもらおうと様々な取り組みをしています。 歌を通じてウクライナの人々を支えたいいという思いを去年の4月8日に放送しました。 

ウクライナとのお付き合いは2012年からになります。 日本の文化交流会の皆さんと旅行に参加することがきっかけです。 最初は首都のキーウとリビウ(世界遺産の街)、クリミア半島に行きました。 街並みが美しいです。 ボルシチなど様々な美味しい料理を沢山いただきました。 ウクライナの人は日本人と似ていて、どこかシャイでおとなしい、控えめな方が多かったです。 勤勉です。 ユーモアにあふれています。 我慢強くて独立心が強くあります。 女性も男性も勇敢です。 

ウクライナは世界で一番民謡が多いと言われています。 ウクライナは歌と踊りと共に戦い生きてきたというぐらい音楽とのかかわりは深く来たと感じます。 祖国を愛する気持ちが強く含まれています。  民謡のコンサートを2月24日に行い、「ウクライナに栄光あれ」というものに納めました。 数十曲の中から厳選しました。 

*「プリーネカーチャ」 ウクライナ民謡 歌:Ono Aki

100年前に作られた民謡で、戦死したウクライナ兵を見送る歌として、直訳すると「子鴨が浮かんでいる」というタイトルです。  小鴨を沢山引き連れて泳いでいるのですが、その1匹が行方不明になってしまって、お母さんの言う事を聞かなかったからどこかでで亡くなってしまって、どこで亡くなったか知らない。 だから僕は知らない人を埋葬るんだという歌詞ですが、深い意味があります。  

「おい小鴨がテシーナ?川で泳いでいる。 テシーナ?川に沿って小鴨が泳いでいる。 母さん怒らないで 母さん怒らないで  ねえママはいつも悪い出来事の時に、私に必ず呼び掛けてくれる。 貴方は悪い出来事の時に私に必ず呼びかけてくれる。 どこで死ぬかわからない。 どこで死ぬかわからない。 ねえ私は異国の地で死にます。 私は異国の地で死にます。 誰が私を埋葬してくれるのか、私は誰に埋葬されるのか、ねえ見知らぬ人が私を埋葬します。 見知らぬ人が私を埋葬します。 ごめんね、母さん。 ごめんね、母さん。 ねえ息子よ、とても悲しいです。 とても悲しいです。 貴方は心の中にいつもいます。 貴方は私の心の中にいつもいます。 おい小鴨がテシーナ?川で泳いでいる。 テシーナ?川に沿って小鴨が泳いでいる。」  歌詞を紹介。

今もまた良く歌われています。 ウクライナでは今でも両親に対して丁寧な言葉使いです。侵攻があった2月24日にはメールなどで友人たちと連絡をとしました。 その後インフラ攻撃で大変な状況ですが、最後はユーモアをもって笑わせてくれます。  逆に元気を貰ったりします。 昨日も長電話をしました。 

*「オーユールージチェルボナカリーナ」?  歌:Ono Aki

曲名はのタイトルは「草原の赤いガマズミ」という意味です。  赤い実が沢山房になっています。 その実が下がっているのでこうべを垂れてている。 ウクライナの歴史に値するようなイメージを皆さんが持っています。  勇気づけようとする歌詞ですが、ウクライナを元気付けよう、育もうという応援ソングです。 

歌詞の一部                                              「落ち込まないで。 赤いガマズミよ。 貴方は白い花を咲かせる。 悲しまないで、輝かしいウクライナよ。 貴方は自由な家族なんだ。 ねえ、その赤いガマズミの木を育もう。 そして私たちは栄光の祖国ウクライナの勝利の喜びを、さあ分かち合おう。」 

ウクライナの子供たちから絵が届きましたが、そこには赤いガマズミの絵が描かれていました。 

今年2月24日大阪八尾市で開催された「ウクライナ支援平和コンサート」では、追悼でしたので、ウクライナの戦況を映像にして、10曲お届けしました。 最初の映像から皆さん涙を流している方がいました。 何とも言えないコンサートになりました。  ウクライナの方も20,30名の方が来ていまして、ありがとうというメッセージをいた抱きました。 今すぐにでも終わって欲しいという思いを込めて歌いました。  音楽の力は重要だと感じ取りました。 日本の文化など、素晴らしい国だと思ってみてくださっています。

夫の小野元裕さんが「日本ウクライナ文化交流協会」の代表であり、Ono Akiさんはそのメンバーになっています。 ウクライナの避難者の受け入れの問題から、ウクライナへの避難所を作って、家を失った方、負傷している方などを受け入れるように建てている途中です。酷い地域のところにも足を運んで、現状を見てこようかなと、避難所にも行ってきたいと思っています。 本来持っているウクライナの魅力を皆さんに知ってほしいという事が彼らのメッセージでもあります。 ウクライナは文化、音楽、芸術が盛んな国ですので、音楽を通してウクライナの魅力を同時に伝えていきたいと思います。