2023年4月25日火曜日

初音家左橋(落語家)          ・みんなで笑って三十七年  ~地域寄席で人をつなぐ~

 初音家左橋(落語家)       ・みんなで笑って三十七年  ~地域寄席で人をつなぐ~

市民が主催する自主運営の落語会、いわゆる地域寄席の魅力やそこから広がる人付き合いの輪について初音家左橋さんに伺います。

1979年十代目金原亭馬生に入門。  小駒という名前で前座修行、1982年馬生さんが亡くなったため、兄弟子金原亭伯楽門下へ移籍する。  1983年3月に二ツ目昇進、1995年の春に真打昇進、初音家左橋という名前にして活躍する。  入門から数えておよそ45年、そのうちの37年間に渡って出演してきた地域寄席に関する事を中心に話を伺います。

常設の寄席、プロの興行主などの商業公演と呼ばれているチケットを発売して儲ける公演、地方自治体などがイベントとして開催する夏祭りなどのイベントとして噺家さんを呼んで落語を行う、今回取り上げるのは地域の個人とか有志が自分で主催運営する小さな落語会で地域落語会と呼ばれている。 

事務机を高座にしたてて、毛氈、敷布などをかけてその上に座布団を乗せます。   ふかふかの座布団はしびれるので適度に使い込んだ座布団の方がいいんです。  出来れば大きめの座布団がいいです。 気楽に出来ます。    長く関わってきた川崎かぅひぃ寄席を例にとり、地域寄席の魅力、思い出などを伺います。  コーヒー店の店主が主催しました。  近くにわたりだ寄席(今はない)があり、市会議員が地域に還元するという事でやっていました。  コーヒー店でも何かやりたいという事でわたりだ寄席の人に相談して始めたようです。   

比較的大きい喫茶店で最大80人ぐらいは入れる老舗喫茶店です。  三笑亭夢三四さんと代わりばんこに出ました。  私が多摩区で三笑亭夢三四さんは麻生区で二人とも川崎出身なんです。  歌丸師匠が来たこともありその時は最大80人ぐらい入りました。  平均40~50名は来ていたと思います。   7年間続いて店が閉店してしまいました。88回やりました。   川崎市役所のすぐ隣、川崎グランドホテルに会場を移して隔月開催されて19年続きました。   宴会場はお金がないので借りられないので、レストランでテーブルを片付けていすを並べて、コーヒーブレイクの「中入り」があるのでコーヒー代を一杯500円という事でホテルに渡して、やっていましたが、打ち上げをやってそれを会場費にしようという事で、ホテルで打ち上げをするようになりました。  

贔屓の旦那衆という事で結構なお金を集める事ができました。  80人以上になると5円玉をいれた大入り袋をお客さんに渡します。  宮前区のお寺で住職がやってほしいという事で4月8日の花まつりの日に花まつり落語会をやって、25年ぐらい続いています。  川崎かぅひぃ寄席は平成22年川崎市川崎区からディスカバリー川崎、川崎区の宝物として川崎市民の記憶遺産の一つとして認定された。  

川崎グランドホテルが取り壊しになることになりました。   駅に隣接している商業ビルがありそこにホールがあり、今はそこでやっています。  桂 米多朗さんと交代で毎月やっています。  ここでも10数年やっています。

地域寄席の良さは、皆さんが笑顔になるのが一つですね。  仲間意識というか、知り合いが増える。   若手がのびのびやれるし、勉強にもなります。    私も前座のころからやっていました。